外壁塗装の手順とは?ポイントや注意点を解説!

外壁塗装を初めて行う場合、「何から始めればよいのか」「失敗しないためにはどんなポイントに注意すればよいのか」と悩む方は少なくありません。

実は、外壁塗装の流れや注意点を正しく理解しておくことで、仕上がりの満足度も耐久性も大きく変わります
この記事では、初めての方でも安心して進められるように、外壁塗装の基本手順と注意すべきポイントをわかりやすく解説します。
信頼できる業者選びから、工事後のメンテナンスまでの流れを押さえて、長く快適に暮らせる住まいを実現しましょう。

この記事で分かること
  • 外壁塗装を始める前の準備や、工事の具体的な手順
  • 業者選びや進捗管理のポイント、工事後のチェック方法
  • 失敗しないための注意点や、塗装を長持ちさせるコツ

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監修者:藤孝憲

監修者:藤 孝憲
保有資格:宅地建物取引士・SEO検定1級・CFPなど

資格を活かし、中立的な立場で記事の執筆・監修を行っている。常に生活者目線で専門用語もわかりやすく解説し記事を執筆している。

目次

外壁塗装を依頼する前に行うべき手順

外壁塗装を依頼する前に行うべき手順図解

外壁塗装の準備は、適切な手順を踏むことで仕上がりや満足度が大きく向上します。まず自宅の状態を確認し、塗料の種類や性能を理解したうえで予算と業者を検討、最後に色を選ぶ流れが理想的です。

このセクションでは、外壁塗装前にやるべき一連の流れを解説します。

自宅の外壁の状態を確認する

外壁塗装を始める最初のステップは、外壁の現状をしっかりと把握することです。

ひび割れや剥がれ、カビ、汚れ、シーリング材の劣化、外壁材の損傷などを目視で確認します。これらの劣化や損傷が見つかれば、外壁塗装を行うべきタイミングだと判断できます。特に築10年を目安に点検を行い、早めの対応で建物の劣化を防ぎましょう。

定期的なチェックで、最適なタイミングの外壁塗装が可能になります。

外壁塗装の塗料の種類と特性を理解する

塗料選びは仕上がりや維持費等に大きな影響を与えます。

アクリル、シリコン、ウレタン、セラミックといった主要な塗料の特性を理解し、目的や予算、デザインに合ったものを選びましょう。

塗料の種類特性
アクリル塗料・耐久性と耐候性に優れる・豊富な色選択が可能・比較的安価
シリコン塗料・高い耐久性と柔軟性を持つ・防カビ・防藻効果が高い・光沢感のある仕上がり
ウレタン塗料・強靭な塗膜を形成・優れた防水性と耐薬品性・高級感のある仕上がり
セラミック塗料・高い耐久性と断熱性を持つ・汚れが付きにくい・光触媒効果による空気浄化

選択に迷ったら、求める性能やデザインとの相性を基準に検討すると失敗しにくくなります。

予算を決めて外壁塗装業者を選択する

予算の決定は理想の塗装工事を実現する第一歩です。

費用は、建物の大きさ・塗料の種類・補修有無などで大きく変わります。見積もり依頼の際は、事前に大まかな予算イメージを固めておくと安心です。

業者選びでは、実績・経験の有無、保険加入、アフターフォロー、見積もりの透明性などを必ずチェックしましょう。複数の業者から見積もりを取得し、価格だけでなく施工内容や保証を比較することが大切です。

信頼できる業者を選ぶことが、満足できる仕上がりへの近道です。

外壁に塗装する色を選ぶ

外壁の色は住まいの印象を大きく左右するため、慎重な選択が求められます。

家族全員が納得できるか、住宅の雰囲気と調和しているか、色の組み合わせやバランスが取れているか、といった観点を意識しましょう。

明るい色は家を大きく、暗い色は引き締まった印象を与えます。業者によってはカラーシミュレーションサービスも利用できるため、仕上がりイメージに迷ったときは積極的に活用しましょう。

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外壁塗装の手順~準備段階

外壁塗装の手順~準備段階図解

外壁塗装工事の準備は、「①近隣への挨拶 → ②足場の設置 → ③高圧洗浄」の3つのステップで進めます。これらの準備を丁寧に行うことが、トラブルを防ぎ、塗装の品質を高めるための重要なポイントです。

近隣への挨拶(初日)

工事開始前に近隣住民への挨拶をきちんと行うと、トラブルを未然に防げます。

塗料の臭い、工事音、作業車両の出入りなどで迷惑をかける可能性があるため、工事期間や作業時間、休日対応などを明確に説明しましょう。工程表や粗品を用意すると、了承をもらいやすくなります。

足場の設置(仮設工事)(2-3日目)

安全かつ効率的な外壁工事には、最初に足場設置が必須です。

規模や高さによって組み立て時間は変わりますが、多くの場合は半日~1日で完了します。騒音や車両の出入りが増えるため、在宅ワークや日常生活への配慮も考え、予定を調整しておくことが望ましいです。

高圧洗浄(4日目)

高圧洗浄は、外壁に付着した汚れや古い塗膜、カビ・コケを徹底除去し、仕上がりの品質を左右する工程です。


作業自体は1日で完了しますが、その後の乾燥に最低24時間、状況次第では最大48時間必要です。天候や外壁状況によっては1~3日かかる場合もあるため、スケジュールに余裕を持ちましょう。

外壁塗装の手順~下地・防水工程

外壁塗装の手順~下地・防水工程

品質と長寿命な仕上がりを得るためには、下地と防水工程で細部の補修・保護を徹底することが重要です。

ここでの作業を丁寧に行うことで、外壁塗装そのものの耐久性や美観が大きく向上します。

下地調整(補修・補強)(5-6日目)

下地調整は、外壁塗装工事の土台となる工程です。

高圧洗浄後に発見されたひび割れや損傷など、外壁の問題部分をしっかり補修・補強します。

主な作業内容は、シーリング補修・ひび割れの修復・劣化部分の補強などです。次の工程に進む前に、補修箇所が適切に完了しているか必ず確認しましょう。

コーキング(シーリング)補修(7日目)

コーキング(シーリング)補修では、防水性を高めるための重要な作業を行います。

コーキング材の劣化・亀裂・破損部分を新しく打ち替えることで、建物への水の侵入を防ぎます。 これにより外壁の防水性と長寿命化が実現します。

養生(マスキング)(8日目)

養生は、外壁塗装の品質維持・仕上がり向上のための必須工程です。

塗装しない部分(窓枠、屋根、植栽、カーポート、雨樋、玄関ポーチなど)を丁寧にビニールシートやマスキングテープで保護します。

この工程は塗料の飛散防止・美しい塗装面確保のため、半日~1日程度かけて実施するのが一般的です。

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外壁塗装の手順~塗装・仕上げ工程

外壁塗装の手順~塗装・仕上げ工程

塗装・仕上げ工程は、「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りを基本とし、雨樋などの「付帯部塗装」、最終チェックの「完了検査」を経て完成となります。各工程でしっかり乾燥時間を置くことが、美しい仕上がりと耐久性を実現する鍵です。

下塗り(9日目)

下塗りは耐久性や美観を左右する最重要工程です。

外壁の下地をしっかり保護し、上塗り塗料の密着性を高めるため、丁寧な下塗りが必要です。

中塗り(10日目)

下塗り完了後、適切な乾燥時間を確保し、中塗りには色付き塗料を使用します。

中塗り・上塗りは同じ塗料を分けて塗ることで、指定された厚みや機能が十分に発揮されます。

塗布量を守らない塗装や、無理な厚塗りによる乾燥不良・ムラも防ぐため、2回分けることが重要です。

上塗り(仕上げ塗り)(11日目)

上塗りは仕上がりの美しさを決める工程で、細部まで丁寧な塗装が求められます。

中塗り・上塗りを同日に行う施工業者は避け、各層の十分な乾燥を待って進めましょう。

乾燥を待たずに養生を剥がすと失敗の原因になるため、注意が必要です。

付帯部の塗装(12日目)

雨樋やベランダ・鉄部などの付帯部も外壁と同様に劣化しやすく目立ちやすい部分です。それぞれの材質に適した塗料と丁寧な作業で、トータルで美しく仕上げましょう。

完了検査と手直し(13日目)

全工程終了後、施工業者と施主双方で完了検査を行い、不具合や気になる点があれば早めに補修を依頼します。後で補修を依頼すると追加費用が発生することもあるため、最終確認を丁寧に実施しましょう。

足場の解体と完成(14日目)

検査や手直しが完了したら足場を解体し、工事は全て終了です。作業道具やゴミも片付けられ、外壁塗装の全工程が完成します。

定期点検とアフターフォロー

定期点検とアフターフォロー

塗装後は劣化の兆候を早期に発見・対処することで、大きなトラブルや修理費用の増加を防げます。そのため、定期点検によって初期段階の問題を早く見つけて対処しましょう。

小さな劣化を放置すると雨水浸入、外壁材の損傷やカビの発生、構造体への悪影響につながり、修理に多額の費用と時間がかかる場合もあります。

定期点検により早期発見・対処ができ、大きなトラブルや資産価値の低下を防ぐことが可能です。

定期点検の内容

定期点検では、外壁の塗膜・カビや汚れ・シーリング材・外壁材などを総合的に確認します。

  • 外壁の塗膜:ひび割れ、剥がれ、膨れ、光沢や色調の変化
  • 汚れ・カビ:発生状況、日陰・排水管周辺の確認
  • シーリング材:劣化・破損、亀裂や剥がれ
  • 外壁材:タイルの浮きや欠損、モルタルの亀裂

点検頻度は一般住宅なら年1~2回、商業施設/工場等は2~4回が目安です。

建物の種類点検の頻度
一般住宅年に1~2回
商業施設年に2~4回
工場・倉庫年に2~4回

点検結果は詳細な報告書にまとめ、将来の補修計画や履歴の資料として保管しましょう。

異常が見つかったらアフターフォローを受けよう

多くの外壁塗装会社は無償期間内なら補修や塗り直しを無料で対応してくれますが、内容や期間は契約時に必ず確認しておく必要があります。

また、点検・アフターフォローの記録は今後のトラブルや売却時の証拠資料となるため、必ず保管しましょう。

適切な点検とアフターフォローの活用で外壁塗装の寿命を延ばし、資産価値維持につなげることができます。

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外壁塗装についてのポイント

外壁塗装についてのポイント

外壁塗装を成功させるには、「信頼できる業者の選定」「工事管理と完成検査」「アフターフォロー体制」が重要です。この3つに絞ってポイントを解説します。

信頼できる業者選び

外壁塗装は、複数業者から見積もりを取得し、実績や評判も踏まえて総合的に判断することが成功への近道です。価格だけでなく、説明の丁寧さ・過去の施工例・口コミなどを参考に、安心して任せられる業者を厳選しましょう。

複数業者の提案を比較し、妥当なプランや料金、信頼感のある対応がポイントとなります。業者選定基準は「実績」「評判」「説明力」が中心です。

工事管理・検査の徹底

工事期間中は、各工程の進捗や施工内容をしっかり確認し、疑問点があれば積極的に業者へ質問しましょう。

現場写真や記録を残しておけば、万が一トラブルが発生した際も役立ちます。
完成後は塗りムラやひび割れ、養生跡や清掃状況などをチェックリストで入念に検査し、問題があればすぐ補修依頼をすることが大切です。

工程ごとの確認・記録、仕上がりのチェックは高品質な外壁塗装を得るための基本です。

充実したアフターフォロー

外壁塗装は施工完了後のアフターフォローも重要です。

定期点検や補修への迅速な対応、保証制度の有無など、長期的なサポート体制が充実している業者を選んでください。

アフターフォロー内容は「定期点検」「補修対応」「保証期間」「外壁メンテナンス相談」などが中心となり、信頼できる業者は顧客満足と建物資産価値の維持にもつながります。

外壁塗装にかかる時間と適した時期

外壁塗装にかかる時間と適した時期

一般的な外壁塗装は10〜14日程度かかり、塗料の乾燥に適した春や秋が最適なシーズンです。工事期間と季節ごとのメリット・デメリットを把握し、無理のない計画を立てましょう。

外壁塗装にかかる日数

一般的な外壁塗装工事は、建物の規模や状態、塗料の種類、天候の影響などによりますが、10~14日程度が目安です。

足場設置・高圧洗浄・下地調整・塗装・足場解体といった流れで進み、他工事の併用や状態によって延長される場合もあります。

塗装は必ず三度塗り(下塗り・中塗り・上塗り)の工程があり、乾燥時間や天候次第で工期が変動します。施工業者に詳細な工期やスケジュールを相談し、無理のない日程設定が理想的です。

丁寧に進めることで美しい仕上がりを実現できます。

外壁塗装にふさわしくない季節と理由

外壁塗装工事の品質を守るためには、温度・湿度・天候が影響する季節を避けることが重要です。


特に不向きな時期は以下の通りです。

  • 夏の盛り(7月~8月):高温で塗料の乾燥が早すぎ、ムラや付着不良のリスクあり。
  • 梅雨時期(6月~7月):湿度で乾燥遅延・密着性低下・カビや藻の発生リスク上昇。
  • 冬(12月~2月):低温で乾燥不良・水分残留・密着性低下。
  • 台風シーズン(8月~10月):雨や強風による中断リスク、雨水浸入による塗膜不良。

地域や建物状況によっては、対策で年間を通して施工できる場合もあります。


例えば夏は早朝・夕方の作業や速乾性塗料、冬は低温硬化型塗料などで調整可能です。時期選びは施工業者と相談し、気象条件や塗料特性も考慮して決定しましょう。

適切なタイミングで外壁塗装すれば、仕上がりも美しく、耐久性も高くなります。

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外壁塗装はDIYできる?

外壁塗装はDIYできる?

DIYで外壁塗装は挑戦可能ですが、安全性や技術面のハードルが高いため、十分な準備と注意が必須です。プロに依頼するのが一般的ですが、DIYにこだわる場合は工程やリスクをよく理解して決断してください。

DIY外壁塗装では、「必要な道具・材料の準備」「高圧洗浄による汚れ落とし」「ひび割れや欠損の補修」「養生」「下塗り・中塗り・上塗り」「清掃」と基本手順に沿って進めます。

建物の状態や使う塗料によって手順は変わるので、事前学習と慎重な作業が重要です。

DIY外壁塗装のメリットとデメリット

DIY外壁塗装は費用を抑えられる一方、専門的な知識・技能や高所作業の危険があるため、慎重な判断が必要です。

DIY外壁塗装のメリット

  • 人件費分のコスト削減ができる
  • 自分のスケジュールで柔軟に作業できる
  • 外壁状態を細かく把握できる
  • 手作業ならではの達成感がある

とくに費用面のメリットが大きく、自分のペースで作業できる点も魅力です。

DIY外壁塗装のデメリット

  • 専門知識・技術が求められる
  • 高所作業は安全配慮が必要
  • プロ並みの仕上がりは難しい
  • 予想以上に時間がかかる場合がある

成功には高度な知識や経験が不可欠で、危険も伴うため、無理にDIYせずプロに依頼する選択肢も検討してください。

まとめ

外壁塗装は自宅の状態の確認から始め、予算や要望に応じて信頼できる専門家を選ぶことがポイントです。工事中の職人の作業チェック・疑問の即時解消、工事後の細部チェックと満足度の確認を徹底しましょう。

施工後も定期的なメンテナンスで外壁の寿命を延ばし、美しさを保てます。外壁塗装は資産価値向上と快適な住まいづくりのための投資です。

信頼できる外壁塗装業者が見つからない場合は、「ペイプロ」に相談する方法もおすすめです。


ペイプロは全国の優良業者から厳選して紹介し、紹介料不要・地域密着型施工店が多く、技術力やアフターサポートも充実しています。

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安心・納得の外壁塗装を希望する場合は、ペイプロの活用も検討してみてください。

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