外壁塗装を検討するなかで「この業者、本当に大丈夫?」と感じた経験はありませんか?
悪質業者は、行政処分情報や違反記録として県や国の公的サイトに掲載されています。契約前にこうした情報を確認すれば、大きなトラブルを回避することが可能です。
千葉県内でも法的処分を受けた塗装業者や、見積もりが不透明な業者の被害報告が相次いでいます。
この記事では、千葉県で実際に処分された業者の情報や被害を防ぐための対策、信頼できる業者の見極め方まで詳しく解説しています。
「知らなかった」で後悔しないために、契約前にぜひご一読ください。

監修者:山下 昭一
保有資格:一級建築士
早稲田大学理工学部を卒業後、大手設計事務所で腕を磨き独立。 その後、山下建築設計事務所として上場企業など大手企業の設計を担当。
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千葉県の悪質塗装業者リストと行政対応の実態

千葉県では行政によって悪質業者の情報が公開されており、実際に虚偽の説明や無許可営業などにより処分を受けた塗装業者が複数存在します。こうした業者の情報は、県や消費者庁の公式サイトで公表されており、誰でも閲覧・検索が可能です。行政の取り締まりは行われていますが、情報を自ら取りに行かない限り見落としがちです。
そこで、信頼できる業者を選ぶために、必ずチェックしておくべき2つの公的情報源について紹介します。
行政処分を受けた業者は県の公式サイトで公表されており、社名や所在地、違反内容、処分期間などを確認できます。
千葉県は建設業法に基づき、法令違反があった業者に対して営業停止などの処分を行っています。たとえば無許可営業や虚偽の説明が理由で処分された事例が見られます。情報は毎年更新されるため、過去の事例とあわせて確認しておくと安心です。
県の発表内容は検索すれば誰でも閲覧できます。契約前に業者名を調べておくとリスクを減らせます。
消費者庁の「悪質事業者データベース」に登録された業者
消費者庁では、不当な取引や詐欺まがいの営業行為を行った事業者をデータベースに登録しています。この中には千葉県内で営業する塗装業者も含まれています。
過去には「契約と異なる工事内容」「しつこい勧誘」「高額請求」などが問題視され、社名や業種、処分内容とともに掲載されました。
データベースは無料で利用可能で、地域名や業種名を入力するだけで検索できます。検索結果には処分年月日や根拠法令も記載されているため、信用度の判断材料になります。契約の前には必ず確認しておくべき公的情報です。
悪質業者の特徴|見極めるべき代表的なパターン

悪質業者は、共通する不自然な言動や書類の不備から見抜くことができます。
一見すると普通の業者に見えても、実は危険なサインがいくつも潜んでいます。特に、見積書の書き方や営業トーク、契約内容の提示方法などに注目すれば、事前にリスクを察知することが可能です。
ここでは、特に注意すべき代表的な5つの特徴を紹介します。
1. 見積書の記載があいまいで内訳が不明瞭
工事の見積書に「一式」や「材料費込み」など、内容が曖昧な表記がある場合は要注意です。適正価格であるか判断しづらく、不必要な費用が含まれている可能性もあります。
本来、優良業者は、工程ごとに明確な金額や材料名を提示するのが基本です。材料のグレードや使用面積、単価まで細かく記載されている見積書は信頼性が高いといえます。金額だけでなく、記載の透明性も確認しましょう。
2. 「今だけ割引」と急いで契約を迫ってくる
「今日中に契約すれば20%引き」などと急がせる営業手法は典型的な詐欺の前兆です。焦らせて冷静な判断を奪い、詳細の確認を避けようとする意図があるため注意が必要です。こうした業者は、値引き後の価格が相場以上であることも珍しくありません。
一般的に、信頼できる業者は見積もりの有効期限を提示し、顧客に検討時間を与えます。即決を求める言葉が出たら慎重に対応しましょう。
3. 保証や契約内容を明文化せず言葉だけで済ませる

「何かあったら対応します」「工事は完璧にやります」など、口頭での約束だけで契約を進めようとする業者も存在します。トラブル時に言った言わないの水掛け論になり、修理費用や再工事の請求が難しくなるでしょう。
優良業者は保証内容や範囲、期間を明記した書面を用意しています。契約時には書面があるかどうかを確認し、疑問点はその場で質問する姿勢が大切です。
4.「点検無料」と言って突然訪問してくる
アポなしで訪問して「無料で点検します」と話しかける業者には、注意が必要です。特に住宅の場合、不安をあおって契約に持ち込む手口は多いといわれています。
実際には不具合がないにもかかわらず「今すぐ工事が必要」と話す業者もいるようです。この場合、点検後に高額な工事を勧めたり、その場で契約書を書かせたりするなど、悪質な手法が使われがちです。
正規の業者であれば、事前のアポを取り、無理な提案は行いません。訪問時の態度や言葉づかいも判断材料になります。
5.会社の実態や過去の実績が確認できない
会社名で検索しても情報が出てこない、施工事例や住所の記載がない業者は要注意です。悪質業者の中には、架空の実績や古い情報を掲載して信頼性を装う場合もあります。
また、会社の登記住所がレンタルオフィスや実在しない場所であるケースも確認されています。信頼できる業者は、自社施工の写真や口コミ、会社概要を明示しています。契約前には公式サイトや口コミサイトでの情報収集が欠かせません。
被害を未然に防ぐために実践したい3つの対策

契約前に「比較」「確認」「記録」を徹底するだけで、悪質業者による被害はほぼ防げます。
被害を避けるには、情報収集と冷静な判断が不可欠です。業者の話をうのみにせず、自分の目で確認する姿勢を持ちましょう。以下の3つの行動が、トラブル回避に有効です。
1. 複数社から見積もりを取り比較する
1社だけで決めてしまうと、金額や内容の妥当性を判断できません。相場感をつかむためにも、最低2〜3社から見積もりを取りましょう。複数の見積もりを見比べることで、材料のグレードや工事内容の違いが見えてきます。
また、極端に安い業者には注意が必要です。価格だけでなく、説明の丁寧さや対応の誠実さも比較対象に加えましょう。
2.書面の契約・保証書の内容を細かく確認する
契約書や保証書は、工事後のトラブル時に頼れる唯一の証拠です。書類の有無だけでなく、内容の詳細まで確認しましょう。保証期間や対象範囲、免責事項が明記されているかを見落とさないようにします。
また、口頭で説明された内容が書面に反映されているかも重要です。疑問点をそのままにせず、納得できるまで質問しましょう。
3.実際の施工現場や施工事例を必ずチェックする
口頭の説明やパンフレットだけでは、工事の実力を見極められません。実際の施工現場や過去の事例を見せてもらうように依頼しましょう。自社施工であれば写真や実績データの提示が可能なはずです。
最近では、ホームページやSNSに施工例を掲載する業者も増えています。仕上がりの美しさや使用している塗料の種類、職人の対応などを確認すれば、安心して任せられるか判断できます。現場に案内してくれる業者は、実績に自信を持っている証です。
もしも悪質業者に騙されてしまったら

万が一、悪質業者と契約してしまった場合でも、あきらめる必要はありません。法律や公的機関を活用すれば、被害を最小限に抑える手段があります。
冷静に対応するためにも、具体的な行動ステップを把握しておくことが重要です。
1. 訪問販売ならクーリング・オフ制度を活用
訪問販売で契約した場合は、クーリング・オフ制度を使えば無条件で契約を解除できます。
契約書面を受け取った日から8日以内であれば、理由を問わず撤回できます。書面で通知すれば法的効力が生じるため、電話や口頭での連絡だけでは不十分です。
また、業者が制度の存在を知らせていない場合でも、期間内であれば効力は有効です。冷静に書面を準備し、記録に残る方法で通知しましょう。
2. 早めに消費生活センターへ相談する
悪質な契約や不当請求に対して、消費生活センターは強い味方です。専門の相談員が対応し、具体的な対処法をアドバイスしてくれます。行政機関が運営しており、中立的な立場から支援してくれる点も安心です。
また、状況に応じて、業者との仲介や法的手段の案内も行われます。トラブルが発生したら、できるだけ早く相談することが解決への近道です。電話やWebでも受付可能です。
3. 内容証明で業者へ正式に通知を送る

言い逃れや無視を防ぐためには、内容証明郵便を利用した正式な通知が効果的です。支払った金額の返還請求や契約解除の意思表示を、法的効力を持たせて相手に伝えることができます。内容証明は郵便局で手続きが可能で、文面の書き方もインターネットで確認できます。
また、証拠として残るため、裁判などになった際にも有利に働きます。口頭やメールでのやり取りだけでは証拠が残らないため、文書での対応が重要です。
4. 証拠(写真・書面・メール)を整理して保管
対応の記録がないと、トラブルの証明が難しくなります。そのため、以下についてはすべて保管しておきましょう。
- 工事前後の写真
- 契約書
- 見積書
- 業者とのメール
- LINEのやりとり
このように工事の内容や説明内容、時系列をまとめておくと、相談時や法的手続きで役立ちます。証拠の有無で解決スピードや結果が大きく変わるため、些細なものでも残しておくことが重要です。記録は日付や状況ごとに分類しておくと整理しやすくなります。
5. 弁護士や法テラスで法的サポートを受ける
自力で解決が難しい場合は、法律の専門家に相談するとよいでしょう。弁護士に依頼すれば、交渉や訴訟の手続きもスムーズに進められます。
費用が不安な場合は、法テラス(日本司法支援センター)を活用しましょう。無料相談や費用立替制度も用意されており、経済的な不安を抱える人にも対応しています。
トラブル時には専門的な知識が加わることで、業者側の対応も変わることが多いです。早い段階での相談が、被害回復の近道になります。
信頼できる塗装業者を見極める3つのポイント

「許可の有無」「説明の丁寧さ」「情報公開」の3点を確認すれば、信頼できる業者かどうか見極められます。
トラブルを未然に防ぐには、価格よりも対応の誠実さや情報の透明性に着目することが重要です。以下では、特に注目すべき4つの判断基準を解説します。
1. 建設業許可や各種資格を公式に取得している
建設業の許可や塗装技能士などの資格は、業者の信頼性を示す重要な指標です。無許可営業は法律違反であり、保険や補償の対象外になる場合もあります。ホームページや見積書に記載があるか確認しましょう。
許可を受けている業者は、国や都道府県の審査をクリアしているため、基本的な信用が確保されています。番号付きで明示されている業者は、特に安心感があります。
2. 担当者が丁寧に説明し、強引な対応をしない
質問に対して丁寧に答えてくれる担当者は、信頼性が高いといえます。反対に、以下のような行動が見られる場合は要注意です。
- 一方的に話す
- 否定的な態度をとる
- 即決を求める
誠実な業者は工事のメリットだけでなく、リスクや注意点もきちんと説明します。また、見積もり後にしつこく連絡してこない業者は、顧客を尊重する姿勢が表れています。最終的には人柄も判断材料のひとつです。
3. 専門用語を避け、分かりやすく説明してくれる

塗装や建設の分野では、一般の人に馴染みのない専門用語が多く使われます。信頼できる業者は、そうした言葉をわかりやすく言い換え、丁寧に説明します。質問に対して専門用語でごまかしたり、曖昧な返答をしたりする担当者は注意が必要です。
説明を受けたときに「よくわからなかった」と感じたら、説明をもう一度求めてみてください。理解できる言葉で工事内容を説明できるかどうかは、誠実さの表れでもあります。
千葉県の外壁塗装はここがおすすめ!

千葉県の優良業者をお探しではないでしょうか?
ここでは地域密着で千葉県で豊富な実績を持つ塗装業者をご紹介します。
【株式会社對馬総建】四街道市

①内容が明確な見積もりで安心できる
對馬総建の見積もりは、塗装しない窓・開口部などはを除いたうえで、塗装する場所だけをわかりやすく記載しています。費用の内訳がはっきりしているので、納得して依頼することができます。
②自社職人が一貫して施工するので品質が安定する
外注に頼らず、自社の職人が最初から最後まで丁寧に施工します。無駄なコストを抑えながら、技術力にもブレがなく、仕上がりにも安心感があります。
③地域に根ざした丁寧な対応が魅力
四街道市を中心に活動しているため、連絡や対応が早く、施工中の相談もしやすいです。地元だからこそ、近隣への配慮や柔軟な対応にも力を入れています。
会社名 | 株式会社對馬総建 |
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ホームページ | https://www.tsushima-souken.com/ |
住所 | 千葉県四街道市栗山311-16 |
代表者名 | 對馬 大周 |
営業時間 | 8:00〜18:00 |
保有資格 | 一級塗装技能士/ 外壁診断士/ 外壁劣化診断士/ 有機溶剤作業主任者/ 足場組立作業主任者/ 石綿(アスベスト)作業主任者 |
対応エリア | 千葉県全域 |

【株式会社K.S美装】佐倉市

①小さな工事から気軽に頼めるので安心できる
K.S美装では、いきなり大きな金額の外壁塗装を頼むのが不安な方のために、シーリング補修や室内外の小さな工事から相談できます。
仕事ぶりを見てから本格的な塗装を依頼できるので、初めての方でも安心です。
②兄弟による自社施工で品質にブレがない
職人歴30年の兄弟が立ち上げた塗装会社で、外壁・屋根・防水の専門知識を活かして丁寧に対応しています。
すべて自社で施工・管理するため、責任の所在が明確で、スピーディーで安定した品質の塗装が実現できます。
③診断無料で、セカンドオピニオンとしても使える
K.S美装では、他社で見積もりを取ったあとでも無料診断を受けられます。
屋根の状態もリアルタイム映像で確認できるため、自分の目で劣化状況をしっかり把握して判断できます。
「納得して依頼したい」という方にとって、非常に頼れる存在です。
会社名 | 株式会社K.S美装 |
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ホームページ | https://ks-bisou.co.jp/ |
住所 | 千葉県印西市小林北2丁目6番地27 |
代表者名 | 佐藤 和裕 |
営業時間 | 8:00~18:00(定休日:日曜日) |
保有資格 | 一級塗装技能士資格 / アスベスト取り扱い資格 / 有機溶剤作業主任者 等 |
対応エリア | 佐倉市 / 印西市 / 我孫子市 / 白井市 / 成田市 |

【ケーアイ美フォーム】松戸市・市川市

①地域密着で30年以上、信頼と実績を積み重ねてきた会社
1993年の創業以来、地域に根ざして数多くの住まいを手がけてきたケーアイ美フォーム。
「感謝の気持ちを仕事で返す」という姿勢を大切にしながら、地元のお客様に誠実に向き合ってきました。
長年選ばれ続けていることが、確かな信頼の証です。
②1級塗装技能士による丁寧で高品質な施工
国家資格「1級塗装技能士」を持つ職人が在籍し、細部まで丁寧に施工を行っています。
将来のメンテナンスも見据えた提案をしてくれるので、見た目だけでなく耐久性も安心です。
天候や建物の状態に応じた柔軟な対応にも定評があります。
③色と質感にこだわり、住まいの印象を美しく仕上げる
ただ塗るだけでなく、住まいや周辺環境に調和するカラーを提案してくれるのがケーアイ美フォームの魅力です。
デザイン性と機能性を兼ね備えた塗料を使用し、建物本来の個性を引き出してくれます。
会社名 | 有限会社ケーアイ美装 |
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ホームページ | https://ki-biform.com/ |
住所 | 千葉県市川市国分3-27-11 千葉県松戸市二十世紀ヶ丘戸山町38-10 |
代表者名 | 金井 修 |
営業時間 | 9:00〜18:00(定休日:火曜日・水曜日) |
保有資格 | 塗装工事許可 / 一級塗装技能士 / 外壁診断士 / 有機溶剤作業主任者 / 足場組立作業主任者 |
対応エリア | 千葉県:松戸市 / 市川市 ※その他のエリアは要相談 |


まとめ

千葉県でも悪質な塗装業者によるトラブルは後を絶ちません。事前に行政の情報を確認し、見積書や営業対応から不審点を見抜くことが、被害を防ぐ第一歩です。
万が一契約後に不安を感じた場合も、クーリング・オフや消費生活センター、弁護士などの制度や窓口を活用すれば、解決に向けた動きがとれます。
焦らず比較・検討し、納得してから依頼することが最も大切です。安心できる業者と出会い、後悔のない塗装工事を実現してください。