仙台市には、外壁塗装だけを対象にした助成金はありません。
仙台市と宮城県は、どちらも公式のよくある質問で、塗装工事に使える補助はないと答えています。
耐震改修や外壁の断熱改修をする場合は、市の補助(耐震改修は最大115万円)や、宮城県・国の補助の対象となる可能性があります。

外壁を塗り替えたいけど、仙台市の補助金は使えるの?耐震や断熱の工事と一緒なら何か変わる?
この記事では、一級建築士の監修のもと、仙台市・宮城県・国の補助制度を外壁工事との関係から公式情報で整理します。
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- 仙台市・宮城県が塗装の補助について公式にどう案内しているか
- 耐震改修の補助と、同時に行う工事で受けられる10万円の上乗せの仕組み
- 外壁の断熱改修に使える市・県・国の補助額と申込の時期
- 申請で失敗しないための契約・着工の順番と見積書の分け方
監修者:山下 昭一


保有資格:一級建築士
早稲田大学理工学部建築学科を卒業後、設計事務所での勤務を経て独立。現在は株式会社山下建築設計事務所の代表を務める。同事務所は東京都知事登録第63906号の一級建築士事務所。
公式サイト:株式会社山下建築設計事務所 会社概要
※本記事の制度情報は、2026年9月28日に仙台市・宮城県・国の公式サイトで確認した内容です。受付の状況や補助額は変わることがあるため、申請の前に担当窓口または公式サイトで最新の情報をお確かめください。
【結論】仙台市に外壁塗装だけで使える助成金はない|耐震・断熱改修なら市の補助を受けられる


仙台市で、外壁塗装だけの工事に使える助成金はありません。仙台市は「外壁や屋根のリフォーム等に関する補助は行っておりません」、宮城県は塗装工事(塗り替え工事)について「県内で補助金はございません」と、それぞれ公式のよくある質問で答えています。
仙台市で外壁工事を考えるときの要点を、4つに整理しました。
- 外壁塗装だけの工事に使える市・県の補助はない
- 耐震改修には市の補助(工事費の5分の4・上限115万円)があり、耐震以外の10万円以上の工事を同時に行うと最大10万円が上乗せされる
- 壁・屋根・窓の断熱改修には、市の「せんだい健幸省エネ住宅補助金」と宮城県・国の補助がある
- 新婚世帯は、結婚新生活支援補助金で住宅のリフォーム費用を申請できる場合がある
外壁工事とあわせて確認したい7つの制度を、一覧にまとめました。
| 制度名 | 主な対象工事 | 補助率・ 上限額 | 令和8年度の 申込期限 | 外壁塗装 だけで 使えるか | 問い合わせ 窓口 |
|---|---|---|---|---|---|
| 戸建木造住宅 耐震改修工事 補助金 | 耐震改修工事 | 工事費の 5分の4 上限115万円 | 12月15日 | × | 各区役所 街並み形成課 |
| 戸建木造住宅 耐震改修工事 促進補助金 | 耐震改修と同時に行う 10万円以上の その他改修工事 | 耐震改修工事費の 115分の8 上限10万円 | 耐震改修工事の 完了前に申請 | × (耐震改修が 前提) | 各区役所 街並み形成課 |
| せんだい健幸 省エネ住宅補助金 (部分改修向け) | 窓・床・壁・ 屋根・天井の 断熱改修 | 壁などは 2,000円/㎡ (上限30万円) 窓は上限10万円 | 第3回 12月1日〜10日 (工事完了後に 申込) | × | 環境局 脱炭素政策課 022-214-8682 |
| せんだい健幸 省エネ住宅補助金 (全体改修向け) | 外気に接する 部分の約8割以上の 断熱改修 | 上限120万円 | 12月15日 | × | 環境局 脱炭素政策課 022-214-8682 |
| 結婚新生活 支援補助金 | 婚姻に伴う 住宅の修繕など (家賃・引越費用 なども対象) | 上限60万円 (29歳以下) 上限30万円 (39歳以下) | 12月31日 (予算に達し 次第終了) | 条件付き (修繕に 当たるかは 要確認) | こども若者局 こども若者政策課 022-214-8442 |
| スマートエネルギー 住宅普及促進事業 補助金(宮城県) | 窓・外壁などの 断熱改修 | 外壁は 4万5千円か 9万円 (断熱材の量で決定) 窓は1枚 2千円〜 | 二次 10月9日 三次 12月4日 | × | 宮城県 建築住宅センター 022-265-3605 |
| みらいエコ住宅 2026事業(国) | 開口部と躯体の 断熱改修 | 上限40万〜 100万円 | 交付申請 12月31日 (予算上限まで) | × | 登録事業者が 申請を代行 |
外壁塗装そのものが補助の対象として明記された制度は、一覧の中にありません。
補助を受けられるのは、耐震・断熱の性能を高める工事と、新婚世帯のリフォームです。
仙台市戸建木造住宅耐震改修工事補助金|最大115万円+上乗せ10万円


この補助は、市の耐震診断で耐震改修が必要と判断された木造住宅の耐震改修工事に、工事費の5分の4(上限115万円)を仙台市が負担する制度です。外壁塗装は対象工事ではありませんが、耐震改修と同時に行う10万円以上の工事があると、最大10万円の上乗せ(促進補助金)を受けられます。
公式ページと要綱の内容を、項目ごとに表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象の 建物 | 仙台市内の木造の個人住宅で2階建て以下。平成12年5月31日以前に建築確認を受けて着工したもの(ツーバイフォー・プレハブ・アパート・長屋などは対象外) |
| 前提 | 市の耐震診断で上部構造評点が1.0未満、または地盤・基礎に重大な注意事項の指摘があったこと |
| 補助額 | 対象工事費(144万円・税抜まで)の5分の4 (上限115万円) |
| 外壁塗装 | 対象工事ではない(同時に行う10万円以上の工事があれば促進補助金で最大10万円を上乗せ) |
| 申込期限 | 令和8年12月15日 |
| 申請の タイミング | 工事の契約・着工の前に区役所へ連絡 |
| 窓口 | 各区役所建設部 街並み形成課 (制度全般は都市整備局建築指導課 022-214-8323) |
件数と予算には限りがあり、市税を滞納していないことも条件です。
令和8年度からは、対象となる建物の範囲が広げられました。
耐震改修の補助は工事費の5分の4・上限115万円
補助額は、耐震改修工事にかかった費用(税抜144万円まで)の5分の4で、上限は115万円です。
補助を受けるには、先に市の「戸建木造住宅耐震診断」を受け、耐震改修が必要と判断されている必要があります。
耐震診断の自己負担は、税込14,850円〜17,600円です。
住宅金融支援機構の「リ・バース60」を使う耐震改修利子補給制度と組み合わせる場合、補助の上限は57万5,000円になります。
ローンの利子補給を受けるかどうかで上限が半分になるため、資金計画を立てる段階で街並み形成課に相談しておきましょう。
耐震以外の改修工事(10万円以上)を同時に行うと最大10万円を上乗せ
耐震改修とあわせて、費用が10万円以上の「その他改修工事」を行うと、「戸建木造住宅耐震改修工事促進補助金」で最大10万円が上乗せされます。
要綱では、その他改修工事を「住宅の機能や性能の維持・向上を目的として、住宅の全部または一部を修繕、補修、模様替えまたは更新する工事」のうち、耐震改修と併せて行うものと定めています。
外壁の塗り替えという言葉は要綱に出てこないため、外壁塗装がその他改修工事に当たるかは、事前相談のときに街並み形成課へ確認してください。
申請は、耐震改修工事が終わる前に行う必要があり、その他改修工事の見積書を添付します。
上乗せ額の計算に使うのは、外壁塗装などの費用ではなく、耐震改修工事の費用です。
耐震改修費100万円・144万円の場合の補助額の目安
耐震改修費が税抜100万円なら本体の補助は80万円、上乗せは6万9,000円で、合計86万9,000円が目安です。144万円以上なら本体115万円と上乗せ10万円で、合計125万円が上限です。
要綱の計算式に当てはめると、次のとおりです。
| 耐震改修費 (税抜) | 本体の補助 (5分の4) | 上乗せ (115分の8) | 合計 |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 80万円 | 6万9,000円 | 86万9,000円 |
| 144万円 | 115万円 (上限) | 10万円 (上限) | 125万円 |
| 200万円 | 115万円 (上限) | 10万円 (上限) | 125万円 |
上乗せは「耐震改修工事費(144万円まで)の115分の8」で計算し、1,000円未満は切り捨てです。
外壁塗装に100万円かけても50万円かけても、上乗せ額は変わりません。
※上乗せを受けるには、耐震改修と同時に10万円以上のその他改修工事を行うことが条件です。実際の補助額は、市の審査で確定します。
外壁の断熱改修に使える「せんだい健幸省エネ住宅補助金」


せんだい健幸省エネ住宅補助金は、家庭からの温室効果ガスを減らすため、住宅の断熱性能を高める改修工事の費用の一部を仙台市が補助する制度です。壁や窓の一部を直す「部分改修向け」と、家全体を断熱する「全体改修向け」の2種類があります。
外壁に関係する部分改修向けの要点を、表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 住宅の所有者・配偶者・一親等の親族で、市内に住所があり、市税を滞納していない個人 |
| 対象工事 | 窓・床・壁・屋根・天井の断熱改修(令和8年4月1日以降に着手したもの) |
| 外壁塗装 | 対象外(壁は断熱材を施工する改修が対象) |
| 補助額 | 床・壁・屋根・天井は2,000円/㎡×施工面積(上限30万円) 窓は1か所1万2,000円〜3万4,000円(上限10万円) |
| 申込期間 | 第3回:令和8年12月1日〜10日 (第1回・第2回は終了) |
| 申請の タイミング | 工事が完了した後に申込書を提出 |
| 窓口 | 環境局 脱炭素政策課 022-214-8682 |
外壁の断熱改修と外壁塗装を同じ時期に計画している場合、補助の対象になるのは、断熱材の基準を満たす断熱改修の部分だけです。
部分改修は壁・屋根の断熱で上限30万円、窓は上限10万円
部分改修向けでは、床・壁・屋根・天井の断熱改修に施工面積1㎡あたり2,000円(1棟の上限30万円)、窓の断熱改修に最大10万円が補助されます。
壁・屋根・天井は、既存の断熱材を含めずに平均熱抵抗値2.0以上になる改修が条件です。
たとえば外壁100㎡に断熱材を施工すると、2,000円×100㎡で20万円が補助額の目安になります。
窓は、国の先進的窓リノベ事業の性能区分S以上(熱貫流率1.5以下)が対象で、大きさに応じて1か所あたり次の額です。
| 窓の面積 | 1か所あたりの 補助額 |
|---|---|
| 2.8㎡以上 | 3万4,000円 |
| 1.6㎡以上 2.8㎡未満 | 1万9,000円 |
| 0.2㎡以上 1.6㎡未満 | 1万2,000円 |
断熱改修とあわせて蛍光灯や白熱灯をLED照明に替える電気工事も、費用の3分の1(上限5万円)が補助されます。
令和8年度の予算は4,000万円で、3回に分けて配分されます。
家全体を断熱改修するなら全体改修向けで上限120万円
全体改修向けは、一戸建ての外気に接する部分(窓・玄関ドア・床・壁・屋根または天井)の約8割以上を断熱改修する工事が対象で、補助の上限は120万円です。
改修後に、市の「せんだい健幸省エネ住宅『ぬく杜』」の認定基準(外皮平均熱貫流率0.48以下)を満たすことが条件です。
工事の前にBELS評価書(住宅の省エネ性能を第三者が評価した書類)の作成が必要になります。
令和8年度の申請期間は5月1日〜12月15日で、予算額は120万円です。
期間内の申請が複数あれば抽選になるため、大規模な断熱リフォームを考えている場合は、早めに脱炭素政策課へ相談してください。
断熱塗料・遮熱塗料を塗るだけでは対象にならない
せんだい健幸省エネ住宅補助金の壁の要件は、断熱材の性能(平均熱抵抗値2.0以上)で決められており、断熱塗料や遮熱塗料の塗装はこの要件に含まれていません。
申請の添付書類にも、施工面積と断熱材の厚さが書かれた見積書や、断熱材の出荷証明書が求められています。
「断熱塗料なら補助金が出る」と勧められた場合は、どの制度のどの要件に当てはまるのかを業者に確認し、脱炭素政策課にも問い合わせてから契約しましょう。
新婚世帯のリフォーム費用に使える「仙台市結婚新生活支援補助金」


仙台市結婚新生活支援補助金は、令和8年中に結婚した夫婦の住居費・引越費用・住宅のリフォーム費用などを補助する制度で、上限は夫婦とも29歳以下なら60万円、39歳以下なら30万円です。リフォーム費用は「住宅機能の維持または向上を図るための修繕」などが対象で、外壁塗装がこれに当たるかは申請前に確認が必要です。
主な要件を表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象の 夫婦 | 令和8年1月1日〜12月31日に婚姻届を提出し、婚姻日に夫婦とも39歳以下 |
| 所得 | 令和7年の夫婦の所得の合計が500万円未満(貸与型奨学金の返済額は控除できる場合あり) |
| そのほかの 要件 | 申請する住宅に住民票があること 夫婦ともに市指定の講座受講または指定された相談などの要件を満たしていること |
| 補助上限 | 夫婦とも29歳以下:60万円 それ以外(39歳以下):30万円 |
| 外壁塗装 | 明記なし(対象の「修繕」に当たるかは申請前に確認) |
| 申請期間 | 令和8年7月13日〜12月31日 (予算の上限に達し次第終了) |
| 窓口 | こども若者局 こども若者政策課 022-214-8442 |
上限額は、家賃や引越費用なども含めた合計の金額です。
リフォーム費用だけで上限まで使えるとは限らないため、ほかの費用とあわせて計算してください。
29歳以下の夫婦は上限60万円、39歳以下は上限30万円
補助の上限は、夫婦ともに婚姻日の年齢が29歳以下なら60万円、それ以外の39歳以下の世帯は30万円です。
対象になるのは、令和8年4月1日〜12月31日に夫婦が支払った費用です(12月に結婚した世帯は令和9年1月31日までの支払い)。
リフォームは、婚姻日から1年以内に実施したものに限られます。
申請は、費用の支払いがすべて終わってから電子申請で行い、分割して申請することはできません。
リフォームを予定しているなら、工事と支払いを終えてから、まとめて申請する流れになります。
外壁塗装が対象の「修繕」に当たるかは申請前に確認する
市の公式Q&Aは、対象になるリフォームを「住宅の機能の維持または向上を図るために行う修繕、増築、改築、設備更新等」と説明していますが、外壁塗装という言葉は出てきません。
対象外として挙げられているのは、倉庫・車庫・門・フェンス・植栽などの外構工事と、エアコンなどの家電の購入・設置です。
外壁の塗り替えが対象の修繕に当たるかは、工事の契約前にこども若者政策課へ確認してください。
住宅が夫婦の所有でなくても、夫婦のどちらかの住民票がその住宅にあり、夫婦のどちらかが工事を契約して費用を支払っていれば対象になります。
賃貸住宅の場合は、本来は貸主が負担すべき修繕でないことが確認されます。
外壁工事とあわせて確認したい宮城県・国の補助制度


宮城県の「スマートエネルギー住宅普及促進事業補助金」と国の「みらいエコ住宅2026事業」は、どちらも窓や外壁の断熱改修が対象で、外壁塗装だけでは使えません。宮城県は、仙台市の補助やみらいエコ住宅2026事業との重複利用を認めています。国の補助は、登録した施工業者が申請と還元を行います。
宮城県スマートエネルギー住宅補助金は断熱改修1部位あたり最大9万円


宮城県の補助では、外壁の断熱改修に最大9万円、窓の断熱改修に1枚2,000円〜、ドアの交換に1か所2万〜2万5,000円が補助されます。
外壁の補助額は、施工した面積ではなく断熱材の使用量で決まり、最低使用量を上回れば9万円(全部位)、一定量以上なら4万5,000円(部分)です。
申請するには、環境省の「うちエコ診断」(無料・結果は問わない)を受けておく必要があります。
| 募集 | 受付期間 | 対象になる 工事の完了日 |
|---|---|---|
| 二次 | 9月28日〜 10月9日 | 6月1日〜 9月30日 |
| 三次 | 11月24日〜 12月4日 | 10月1日〜 11月30日 |
申請者が住宅を所有し、そこに住んでいることが条件で、賃貸住宅やセカンドハウスは対象外です。
各回の申請額が予算を上回った場合は、抽選で交付対象者が決まります。
受付と審査は、一般財団法人宮城県建築住宅センター(022-265-3605)が行っています。
みらいエコ住宅2026事業は外壁などの断熱改修が対象


みらいエコ住宅2026事業は、窓などの開口部と、外壁・天井・床などの躯体(建物の骨組み部分)の断熱改修をセットで行うリフォームに、1戸あたり最大100万円を補助する国の制度です。
対象は、原則として平成28年(2016年)12月31日以前に建てられた住宅です。
上限額は、建てられた時期と、工事がどの基準に相当するか(断熱改修にエコ住宅設備の設置まで加えるか)によって決まります。
| 建てられた時期 | 省エネ基準相当 (断熱改修+ エコ住宅設備) | 次世代省エネ 基準相当 (断熱改修) |
|---|---|---|
| 平成3年以前 | 100万円 | 50万円 |
| 平成4年〜 平成28年 | 80万円 | 40万円 |
工事への着手は遅くとも2026年12月31日まで(予算上限に達した場合はその時点まで)で、交付申請は工事の完了後に提出できます。
2026年9月27日時点で、リフォームの予算に対する申請額の割合は7%と公表されています。
国の補助金は登録事業者が申請と還元を行う
みらいエコ住宅2026事業は、工事をする人が自分で申請する制度ではありません。事業に登録した施工業者(みらいエコ住宅事業者)が交付申請を代わりに行い、受け取った補助金を依頼者に還元します。
登録していない業者と契約した工事は、補助の対象になりません。
依頼先が登録しているかは、住宅省エネ2026キャンペーンの「補助金利用を相談できる事業者の検索」で調べるか、見積もりの段階で業者に直接確認してください。
補助金をどのように還元するか(工事代金に充てるか、現金で支払うか)は、契約の前に業者と取り決めておきます。
仙台市で補助金を申請するときの注意点


仙台市の補助は、耐震改修が「契約・着工の前」、健幸省エネ補助金が「工事の完了後」と、申請のタイミングが制度ごとに逆になっています。どの制度を使うかを決めてから業者と契約し、写真と見積書を申請に合わせて用意しておくことが大切です。
このほか、予算を超えた回の抽選、12月に集中する申込期限、国・県・市の併用のルールにも注意が必要です。
細かな手続きは年度によって変わることがあるため、着手の前に各窓口で最新の手引きを受け取ってください。
耐震改修は交付決定前に契約・着工しない
耐震改修の補助は、交付決定の前に工事の契約や着工をすると受けられなくなります。
市は、工事の契約・着手の前に区役所の街並み形成課へ連絡し、事前相談をするよう案内しています。
工事の途中では、主な補強箇所を目で確認できる時期までに中間確認の届出を出し、完了後に報告書を提出します。
上乗せの促進補助金は、耐震改修工事が終わる前に申請が必要です。
外壁の工事も一緒に頼むつもりなら、最初の相談の段階でその旨を伝えておきましょう。
健幸省エネ補助金は工事完了後に申し込む
せんだい健幸省エネ住宅補助金(部分改修向け)は、工事が完了した後に申込書を提出する仕組みで、受付期間より前に出すことはできません。
申込のあと、市から結果の通知が届いた人が、交付申請兼実績報告の書類を提出します。
工事完了後であればどの回に申し込んでもかまいませんが、申請は年度に1回限りです。
予算を超えた場合は抽選になる
健幸省エネ補助金と宮城県の補助は、申込額が予算を超えた回は抽選で交付対象者が決まります。
健幸省エネ補助金(部分改修向け)の令和8年度第2回は、申込額が予算額を上回りました。
抽選で落選しても、次の回にもう一度申し込むことはできません。
補助が受けられなかった場合も工事費は支払う必要があるため、補助金をあてにしすぎない資金計画を立てておきましょう。
着工前・施工中・完了後の写真を残しておく
断熱改修の補助では、工事前と工事後の写真が申請書類に含まれ、断熱材は仕上げ材で隠れる前の状態を撮影する必要があります。
健幸省エネ補助金の撮影例では、仕上げを撤去して断熱材を施工する直前と、断熱材の施工が終わり仕上げ材を貼る前の写真を求めています。
工事が終わってから撮り直すことはできないため、どの工程で誰が撮影するかを契約の前に業者と決めておきましょう。
外壁塗装を同時に行う場合も、補助の対象になる工事の写真と、塗装の写真を分けて整理しておくと、書類をまとめやすくなります。
令和8年度の申込期限を確認する
令和8年度の申込期限は、宮城県の三次募集が12月4日、健幸省エネ補助金(部分改修向け)の第3回が12月10日、耐震改修と健幸省エネ補助金(全体改修向け)が12月15日と、12月に集中しています。
| 制度 | 令和8年度の期限 | 期限までに 必要なこと |
|---|---|---|
| 宮城県スマート エネルギー住宅 (三次募集) | 12月4日 | 11月30日までに 工事を完了 |
| 健幸省エネ (部分改修向け 第3回) | 12月1日〜10日 | 申込までに 工事を完了 |
| 耐震改修工事 補助金 | 12月15日 | 申込(契約・ 着工はその後) |
| 健幸省エネ (全体改修向け) | 12月15日 | 申請書類を 郵送 |
| 結婚新生活 支援補助金 | 12月31日 | 費用の支払いを 終えて電子申請 |
完了後に申し込む制度は、工事が期限に間に合わなければ今年度は申請できません。
秋以降に工事を始めるなら、工期と申込期限の両方から逆算して日程を組みましょう。
国・県・市の補助金を併用できるか確認する
併用のルールは制度によって異なります。宮城県の補助は仙台市や国の補助との重複利用を認めていますが、健幸省エネ補助金は国や県から受けた補助の額を差し引いて計算します。
- 健幸省エネ補助金:国・県の補助と併用できるが、交付される補助の相当額を引いた額が補助対象経費になる。同じ工事で市のほかの補助金の交付決定を受けている場合は対象外
- 耐震改修工事補助金:同じ工事で国の長期優良住宅化リフォーム推進事業との併用は原則できない(工事箇所を明確に分ければ併用できる場合がある)
- 宮城県スマートエネルギー住宅:仙台市の家庭向け省エネ補助金、みらいエコ住宅2026事業、先進的窓リノベ2026事業との重複利用が可能
同じ工事の費用に国・県・市の補助が重なっていないかは、申請の前に各窓口と施工業者で確かめておくと安心です。
見積書で補助対象工事と外壁塗装の費用を分ける
補助の申請では、補助の対象になる工事と外壁塗装などの対象外の工事を、見積書の段階で分けておく必要があります。
健幸省エネ補助金では、断熱改修の部材費と一体不可分の工事費がわかり、施工面積と断熱材の厚さが書かれた見積書の写しを提出します。
耐震改修の促進補助金では、耐震改修とは別に、その他改修工事の見積書を添付します。
足場のように外壁塗装と断熱改修の両方で使う費用を、どちらの工事にどれだけ計上できるかは、制度の窓口に確認しましょう。
見積もりを依頼するときに補助の利用を伝えておくと、項目を分けた見積書を作ってもらいやすくなります。
仙台市で外壁塗装費用を抑えるために確認したいこと


仙台市内の業者が公開している料金表では、外壁の塗装面積130㎡で100万〜130万円(足場・付帯部を含む)が目安です。外壁塗装だけに使える補助がない以上、費用は塗料の選び方、外壁と屋根の工事のまとめ方、見積書の比べ方で抑えることになり、災害による破損なら火災保険が使える場合もあります。
市内業者の公開料金表と施工事例で費用の目安をつかむ
若林区に本社を置くスマートプラスの公開料金表では、足場・洗浄・外壁塗装・付帯部(破風板・軒天・雨樋)の塗装を含めた税込の価格が、塗装面積と塗料ごとに示されています。
| 塗装面積 | 水性 シリコン | 超低汚染 塗料 | 無機 フッ素 | 超耐久 無機 |
|---|---|---|---|---|
| 130㎡ | 100万〜 108万円 | 110万円 | 125万円 | 130万円 |
| 160㎡ | 115万〜 123万円 | 125万円 | 140万円 | 145万円 |
| 200㎡ | 135万〜 143万円 | 145万円 | 160万円 | 165万円 |
※スマートプラス公式サイトの「外壁塗装 パック価格表(目安)」をもとに作成(諸経費・税込)。水性シリコンは同社が示す期待耐用年数の違いで2つの価格があります。実際の費用は建物の状態と条件によって異なります。
同社が公式サイトで公開している若林区の施工事例では、外壁と屋根をあわせた塗装で100万〜230万円でした。
| 築年数 | 工事内容 | 外壁の塗料 | 費用 |
|---|---|---|---|
| 9年 | 外壁・屋根・付帯部の塗装 | スーパー ムキコート | 100万円 |
| 28年 | 外壁・屋根の塗装、シーリング、付帯部の塗装(初めての塗装) | ナノコンポ ジットW | 230万円 |
| 30年超 | 外壁・屋根・付帯部の塗装(3回目の塗装) | ガイナ | 200万円 |
※出典:スマートプラス「若林区の施工事例」(2026年9月28日確認)。あくまで個別の事例であり、同じ金額で施工できることを示すものではありません。
同じ築年数でも、シーリングの打ち替えや下地の補修が必要かどうかで費用は大きく変わります。
面積と塗料だけで判断せず、現地調査を受けてから見積もりを比べましょう。
屋根にも補修が必要なら外壁とまとめて足場代の重複を避ける
屋根にも数年以内に塗り替えや補修が必要な状態であれば、外壁と屋根をまとめて施工すると、足場を組む費用が1回分で済みます。
ペイプロ編集部の取材では、スマートプラスは足場の単価を1㎡あたり800円と回答しています。
足場をかける面積が200㎡の家なら、それだけで16万円ほどになる計算で、外壁と屋根を別々の時期に工事すると、この費用が2回かかります。
ただし、屋根に十分な耐久性が残っているなら、工事を無理に前倒しする必要はありません。
現地調査で屋根の状態を写真に残してもらい、同時に施工する必要があるかを判断してください。
屋根の塗装も頼む場合は、屋根に付いている雪止め金具のまわりまで塗装するかを、見積もりの段階で確認しておくと安心です。
台風や大雪による破損は火災保険の補償内容を確認する
台風の強風や大雪の重みで外壁・屋根が破損したときは、加入中の火災保険で修理費が補償される場合があります。
日本損害保険協会は、火災保険が火災だけでなく風災・雹(ひょう)災・雪災などの自然災害による建物の損害も補償すると説明しています。
一方で、補償される範囲は保険の種類によって異なるため、契約の内容を確認することが必要です。
保険金の請求は契約者が保険会社に行うもので、補償の対象になるのは災害による損害の修理です。
「保険を使えば無料で塗り替えられる」と勧誘された場合は、その場で契約せず、まず保険会社に問い合わせてください。
見積書で塗料名・塗装面積・工程を確認する
2〜3社の見積もりを比べるときは、合計金額より先に、塗料の製品名・塗装面積・塗る工程がそろっているかを確認します。
- 外壁・屋根・付帯部のそれぞれに使う塗料の、製品名とメーカー名が明記されているか
- 塗装面積(㎡)と単価が書かれ、各社の面積が大きく違っていないか
- 下塗り・中塗り・上塗りの工程と、下地補修・シーリングの範囲が書かれているか
- 足場と飛散防止ネットの費用が含まれているか
- 保証の対象(塗膜・付帯部・シーリング)と期間が書かれているか
塗料名が「シリコン塗料」のように種類だけで書かれていると、各社を同じ条件で比べられません。
訪問営業で即日の契約を迫られた場合も、ほかの業者の見積もりと比べてから判断しましょう。


\わが家の工事費用を30秒でチェック/
仙台市で外壁塗装費用と補助金の活用を相談できる「スマートプラス」


スマートプラスは、仙台市若林区卸町に本社とショールームを構える外装リフォームの会社です。
2011年9月に仙台市で創業し、塗装に加えて板金・防水・屋根カバー工法まで手がけています。
公式サイトでは、足場・洗浄・付帯部の塗装まで含めた外壁塗装のパック価格を、塗装面積と塗料ごとに公開しています。
取材では、見積もりの前に現場調査の報告書を出し、屋根と外壁の工事の組み合わせごとに複数の見積もりを示していると回答しています。
予算に限りがある場合は、今やるべき工事の範囲を正直に伝えたうえで提案してくれるそうです。
補助金については、代表が取材で「宮城県と仙台市に塗装の助成金は現状ない」と答えていますが、
台風や大雪で損傷したときの火災保険の申請は得意だと回答しています。
補助金が使えない場合も、外壁塗装の費用や工事内容について相談しやすい業者です。
※会社情報は、スマートプラスの公式サイトとペイプロ編集部の独自取材をもとに掲載しています(2026年9月28日確認)。
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仙台市の外壁塗装助成金に関するよくある質問


まとめ|仙台市の外壁塗装は耐震・断熱改修と組み合わせられるかを確認しよう


- 外壁塗装だけの工事に使える助成金は、仙台市にも宮城県にもない
- 耐震改修は工事費の5分の4(上限115万円)の補助があり、10万円以上の工事を同時に行えば最大10万円が上乗せされる。申請は契約・着工の前
- 外壁の断熱改修は、市の健幸省エネ補助金(壁は上限30万円)、宮城県・国の補助の対象。健幸省エネ補助金の申込は工事の完了後
塗り替えだけを考えているなら、補助に頼らず、塗料の選び方と見積もりの比べ方で費用を抑えることになります。
耐震や断熱の工事も検討しているなら、使う制度と申請の順番を決めてから業者に相談しましょう。
【業者に相談する前にやっておきたい3つのこと】
- 家が建てられた時期と構造を確認し、耐震改修や国の断熱補助の対象になるかを調べる
- 使いたい制度の窓口に、今年度の受付状況と申請のタイミングを問い合わせる
- 補助の対象になる工事と外壁塗装を分けた見積もりを、2〜3社に依頼する
\仙台市で外壁塗装業者をお探しの方はこちら/


正直なところ、外壁塗装の業者選びってすごく難しいですよね。
「見積もりをもらっても金額がバラバラで、何が正しいのかわからない」
「ネットの口コミも本当かどうか判断できない。かといって適当に決めて100万円以上を払うのは怖い」
ペイプロは、そんな方のための無料の業者紹介サービスです。
- 仙台市に対応できる加盟業者の中から、条件に合う業者を1社ずつご紹介します
- 一括見積もりサイトのように、知らない業者から一斉に電話がかかってくることはありません
- 「まだ決めてない」「まず話だけ聞きたい」という段階でもまったく問題ありません
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※制度の内容は2026年9月28日の確認時点のものです。受付の状況や申請の期限は変わる場合があるため、申請の前に仙台市の担当窓口、宮城県または国の公式サイトで必ずお確かめください。








