外壁塗装は住宅の美観を保つだけでなく、建物を雨風や紫外線から守る大切な工事です。ただし、まとまった費用がかかるため、費用面で悩む方も多いのではないでしょうか。
狭山市では、外壁塗装を含む改修工事に対して利用できる「店舗・住宅改修工事費補助金制度」が設けられています。住宅なら最大10万円、店舗なら最大30万円の補助が受けられる制度で、家計の負担を軽減できる点が魅力です。
本記事では、狭山市の助成金制度の内容や申請方法、費用相場の目安、悪徳業者を避けるためのチェックポイントまでわかりやすく解説します。助成金を上手に活用し、安心して外壁塗装を進めたい方に役立つ情報をまとめました。

監修者:山下 昭一
保有資格:一級建築士
早稲田大学理工学部を卒業後、大手設計事務所で腕を磨き独立。 その後、山下建築設計事務所として上場企業など大手企業の設計を担当。
狭山市の外壁塗装に使える助成金制度【令和7年度版】

狭山市では「店舗・住宅改修工事費補助金制度」が外壁塗装に利用できる助成金で、市民や事業者が安心して暮らしやすい環境を整えるために用意された制度です。
狭山市公式ページ:https://www.city.sayama.saitama.jp/kankou/shogyoshien/reform.files/2025nenndosinnseiyouryou.pdf
工事費が税抜20万円以上の改修工事を対象とし、外壁塗装や外壁の改修も補助対象に含まれています。市内の業者を利用することが条件となるため、地域経済の活性化にもつながります。
住宅所有者だけでなく、店舗利用者や空き店舗活用を検討する人も対象に含まれることが特徴です。制度の目的は、建物の老朽化対策と同時に、市内での経済循環を促す点にあります。
補助の対象となる住宅・店舗の条件
補助金を利用できるのは、狭山市内にある住宅や店舗で、所有者または賃借人が自ら居住や営業に使っている建物です。賃借物件の場合は、所有者からの承諾書が必要です。
さらに、市税を滞納していないことが条件に含まれており、納税状況に問題があると申請は認められません。
店舗利用に関しては、空き店舗を活用して新たに営業を始めるケースも補助対象として認められています。これにより、新規出店を検討する事業者にとってもメリットがあります。
補助金額と上限について
補助額は工事の種類によって異なり、住宅と店舗で区分されています。
- 住宅:工事費の5%、上限10万円
- 店舗・空き店舗:工事費の10%、上限30万円
たとえば住宅で200万円の外壁塗装を行った場合、上限いっぱいの10万円を受け取れる計算です。店舗の場合は300万円の工事で上限30万円の補助が出る可能性があります。
補助額は決して大きいとは言えませんが、確実に費用の一部を軽減できます。予算枠に限りがあるため、募集期間内の早めの申請が推奨されます。
対象となる工事範囲
対象となる工事範囲は「住宅や店舗の改修工事」と定められており、外壁塗装、屋根改修、内装の修繕など幅広い内容が含まれます。ただし、以下の工事は対象外となるので注意が必要です。
- 増築・改築など建築確認申請が必要な工事
- フェンス・カーポート・物置などの外構工事
- 防蟻・防虫処理
- エアコンや給湯器など、単独の設備交換工事(※リフォーム全体に含まれる場合は対象可)
外壁に関しては、塗装だけでなく、ひび割れ補修や劣化した部分の修繕なども含まれるため、塗装工事を計画している家庭や店舗には活用しやすい制度です。市が工事の適正性を確認するため、見積書や施工写真の提出が求められます。
助成金の申請手順と注意すべきポイント

狭山市の助成金を活用するには、申請から交付までの手順を正しく理解し、書類や時期のミスを防ぐことが重要です。
提出書類の不備や手続きの順序を誤ると、せっかくの申請が無効になる場合もあります。
補助金は交付決定通知を受けてから工事を開始する必要があるため、計画段階から準備を整えることが大切です。
ここでは、提出が必要な書類の一覧と、申請から交付までの流れを紹介します。
提出が必要な書類の一覧
申請時に必要な書類は複数あり、すべて揃えなければ受理されません。
代表的な書類は、以下です。
- 補助金交付申請書
- 工事見積書
- 施工前の現場写真
- 工事契約書の写し
- 申請者の市税納付証明書
賃貸物件の場合は、建物所有者の承諾書も必須です。また、工事完了後には領収書や施工後の写真、完了報告書の提出が必要です。
書類は多岐にわたりますが、市の公式ページに申請要領が掲載されているため、事前に確認して漏れなく準備することが大切です。
申請から交付までの具体的な流れ
申請から交付までの流れは大きく分けて4段階です。
- 期間内に必要書類を添えて申請
- 市が内容を審査して問題なければ交付決定通知が届く
- 交付決定を受けた後に工事を開始し、完了後は実績報告を提出
- 市が報告を確認→承認されれば補助金が振り込まれる
注意点として交付決定前に工事を始めると対象外になるため、必ず順序を守らなければなりません。また、申請枠に達すると受付終了になることがあるため、スケジュール管理が重要です。
助成金以外で外壁塗装費用を節約する方法

外壁塗装の費用を抑える方法は助成金だけではありません。火災保険の利用や中間マージンの排除、耐久性を意識した塗料選び、リフォームローンの活用などの方法もあります。一つずつ詳しく説明します。
火災保険を利用できる場合
台風や強風による外壁の剥がれやひび割れなどが原因で塗装が必要になる場合、火災保険が修繕費用の一部をカバーすることも可能です。申請には被害状況の写真や修繕見積書が必要で、保険会社の調査員が現地確認を行うケースもあります。
補助金と併用はできませんが、適用されれば大幅な費用軽減につながります。保険内容を見直し、補償範囲を確認しておくことが大切です。
中間マージンを抑える方法
外壁塗装を依頼する際、下請け業者に発注する会社に依頼すると中間マージンが発生します。直接施工を行う会社に依頼すれば、費用の削減が可能です。地元の施工会社や職人直営店に相談すれば、価格を抑えつつ工事の品質も確認しやすくなります。
見積書に「元請」「下請」といった記載があるかどうかを確認するのも有効です。余計な費用を払わないよう、複数社から見積もりを取り比較することが重要です。
塗料選びで長期的コストを減らす
塗料は安価なアクリル系から高耐久のフッ素系や無機塗料まで種類が豊富です。初期費用だけを見ると安価な塗料に魅力を感じますが、耐用年数が短いため再塗装の頻度が増え、結果的に費用がかさみます。
耐久性の高い塗料を選ぶことでメンテナンス回数を減らし、長期的なコスト削減が可能です。費用と耐久年数をバランスよく考慮して選ぶことが、結果的に最も経済的な方法です。
リフォームローンを取り入れるケース
助成金や保険が利用できない場合、リフォームローンを組むのも1つの選択肢です。分割払いによって負担を軽減でき、計画的に資金を管理できます。金融機関によって金利や返済条件が異なるため、事前に比較検討することが大切です。
ボーナス併用払いを活用したり、繰り上げ返済を行ったりすることで、利息を抑える工夫も可能です。無理のない範囲で資金計画を立てれば、手持ち資金が不足している場合でも適切なタイミングで工事を実施できます。
狭山市における外壁塗装費用の相場と内訳

狭山市で一般的な30坪前後の住宅で外壁塗装を行う場合、相場は80〜120万円程度です。塗料をグレードアップすると、無機塗料やフッ素塗料を使用した場合で120〜150万円程度になることもあります。
足場の設置費用や高圧洗浄、下地処理なども含めた金額で見積もるのが一般的です。
市内の施工会社に依頼すると、地元業者特有の地域割引やサービスが含まれるケースもあるため、相場感を把握したうえで複数社を比較することが重要です。
工事費用の内訳の目安
外壁塗装費用の内訳は、大きく分けて以下の要素で構成されます。
- 足場代:安全な施工のために必須で、全体の15%前後
- 高圧洗浄・下地処理:汚れや劣化部分を除去する作業で、工事の質を左右する重要工程
- 塗料代:選ぶ塗料の種類で大きく変動し、全体の30〜40%を占める
- 人件費:職人の作業費で、工事全体の30%程度
- その他諸経費:養生費や現場管理費などが含まれる
内訳を把握しておくことで、見積書を受け取った際に不明瞭な部分を指摘しやすくなります。特に「一式」と表記されている項目が多い場合は注意が必要です。詳細が分かる見積書を提示する会社を選ぶことで、安心して依頼できます。
悪徳業者に注意!外壁塗装でよくあるトラブル事例と対策

外壁塗装の工事では悪徳業者による被害が少なくありません。外壁塗装で被害を避けるには、「不自然な大幅値引き」「強引な訪問営業」「会社情報や許可証の不透明さ」といった悪徳業者の典型的な手口を事前に知ることが重要です。
ここからはよくあるトラブルを3つに分けて解説します。
大幅値引きを謳う「今だけ割引」の危険性
悪徳業者の典型的な手口が「今契約すれば半額」といった大幅な値引きです。実際には元の見積価格を不当に高く設定しており、値引き後の金額でも相場より高額な場合が多いです。
さらに、契約を急かすことで冷静な判断をさせないようにする点も特徴です。こうした手口に対しては、必ず複数社の見積もりを取り、価格や内容を比較することが対策になります。
また「今日契約しなければ無効」と言われても焦らず、契約書をよく読み、納得してから判断することが大切です。
強引な訪問営業への対応方法
突然自宅を訪れて「外壁がひどく傷んでいる」と不安をあおり、契約を迫るケースもあります。特に高齢者世帯が狙われやすく、トラブルにつながる事例が報告されています。訪問営業は即決せず、一度資料を受け取って冷静に検討する姿勢が必要です。
また、特定商取引法に基づき、訪問販売契約にはクーリングオフ制度が認められているため、不当な契約をしてしまった場合も一定期間内であれば解除可能です。
対応に不安がある場合は、市の消費生活センターや公的相談窓口に早めに相談すると安心です。
業者選びで確認すべき情報(口コミ・許可証など)
信頼できる業者を選ぶためには、口コミや施工実績の確認に加え、建設業許可証や資格保有の有無をチェックすることが欠かせません。会社概要に所在地が明記されているか、電話番号が固定回線かどうかも信頼性の目安になります。
さらに、地域密着型の業者はアフターフォローを重視している傾向があるため、長期的に安心できます。インターネットの口コミは参考になりますが偏りがある場合もあるため、複数の情報源から判断するのが安全です。
これらを徹底することで、トラブルに巻き込まれるリスクを大きく減らせます。
狭山市の外壁塗装は【虹彩建装】がおすすめ!

虹彩建装は、1,500棟以上の実績を誇るプロの塗装会社です。
国家資格を持つ職人がすべて自社施工で対応し、高品質と適正価格を両立します。また、国や県の「建設業許可」も取得しており、保証・点検体制も万全です。
デザイン性の高い塗装にも対応しているので、初めての方も仕上がりにこだわりたい方も安心してご相談ください。
特徴①:国家資格職人による確かな施工品質
「一級塗装技能士」や「2級施工管理技士」など、国家資格を持つ職人が施工を担当。建設業許可業者として法令を守り、細部まで丁寧に仕上げます。
特徴②:自社施工で中間コストをカット
下請けに任せず、すべて自社で完結!営業手数料や中間マージンを省くことで、適正価格と高品質を実現しています。
見積もりから施工、アフターまで責任を持って対応いたします。
特徴③:1,500棟以上の実績と丁寧なサポート
累計1,500棟を超える施工実績で培った経験をもとに、最適なご提案を行います。
塗料やデザインの相談も丁寧にサポートします。
口コミ

築15年を過ぎ、外壁のひび割れや目地の隙間が気になっていました。
いくつかの業者に見積もりをお願いした中で、虹彩建装さんが一番丁寧に現状を説明してくれて、信頼できました。
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施工後はまるで新築のような仕上がりで、以前の劣化がどこにあったのか分からないほどです。本当に感謝しています!

20年以上、何の手入れもせずにほったらかしだったので、あちらこちらひどい状態で作業がかなり大変だったと思います。
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コーキングもめちゃくちゃ多くて、作業されるのもかなり大変だったと思います。申し訳ありません。
おかげ様でとても綺麗になりました。
外壁たいへん綺麗にしていただき、雨どいもシャッターボックスもバルコニーの壁もピカピカで、すべてがきれいになったなぁ〜と感激しております。
家の外だけ新築になりました!
凍える寒さの中で、一つひとつ丁寧にお仕事をしていただきまして、誠に有難うございました。
工事をお願いしたこと本当に良かったと思っております。

家の外観に飽きていたこともあり、ツートンカラーの塗装をお願いしました。何度も相談し、イメージ通りの仕上がりになり、自慢の我が家になりました!

突然の訪問販売で不安を感じ、自分で信頼できる業者を探してるときに、ホームページで虹彩建装さんの施工事例を見て、問い合わせました。
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担当の方がとても親身で、無理な営業もない。納得のいく内容でお願いすることができ、施工も大満足でした。
会社概要
会社名 | 虹彩建装 |
ホーム ページ | https://www.kousaikensou.com/ |
住所 | 埼玉県狭山市入間川1436-13 |
代表者名 | 秋田 幸彦 |
営業時間 | 8:00〜18:00 |
対応 エリア | 埼玉県:狭山市 / 川越市 / 所沢市 / 入間市 / 飯能市 / 日高市 / ふじみ野市 / 富士見市 / 鶴ヶ島市 / 坂戸市 / 東松山市 / 比企郡 / 秩父郡 / 入間郡 / さいたま市 / 上尾市 / 志木市 / 朝霞市 / 新座市 東京都:瑞穂町 / 羽村市 / 青梅市 / 福生市 / 昭島市 / 清瀬市 / 東村山市 / 東久留米市 / 西東京市 / 武蔵村山市 / 東大和市 / 小平市 / 国分寺市 / 立川市 |
事業内容 | 一般建築塗装工事 / 防水工事 / 吹付け工事 / 足場仮設工事 / 外壁張替え / 屋根カバー工事 / 屋根葺替え工事 / その他外装内装工事 |
資格 | 一級塗装技能士 / 有機溶剤作業主任者 / 足場組立作業主任者 / 建設業許可 / 2級施工管理技士 |

まとめ

狭山市では「店舗・住宅改修工事費補助金制度」があり、外壁塗装にも利用できます。住宅では最大10万円、店舗では最大30万円の補助を受けられるため、条件を満たす人にとっては費用負担を軽減できる制度です。
助成金を利用する際は、交付決定前に工事を始めないことや、書類不備に注意することが大切です。助成金の活用と正しい知識を持つことで、狭山市で安心して外壁塗装を実施できます。