「埼玉県で外壁塗装を頼みたいけれど、悪い業者に騙されないか不安…」
埼玉県は夏の猛暑、降ひょう(雹)、強い紫外線と、外壁が傷みやすい条件が重なる地域です。
その分、「今すぐ修理しないと大変なことになります」と不安を煽って近づいてくる悪質な業者も存在します。
この記事では、埼玉県における外壁塗装の悪徳業者情報の調べ方をはじめ、過去5年間に埼玉県が行政処分を行った訪問販売業者のリストを公的情報に基づいて解説します。
ペイプロ永田越谷市の塗装店への取材で聞いた、現場周辺での勧誘と屋根点検の注意点も紹介します!
- 本記事は埼玉県・消費者庁が公表した行政処分業者を実名リストで掲載
- 悪質業者に多い手口は「雹害・台風被害を口実にした点検商法」「即日契約の強要」
- 行政処分を受けた事業者は、埼玉県庁・国土交通省・消費者庁で確認できる
- ペイントワークス寺内代表への取材で、工事中の近隣を装う訪問と屋根点検の注意点を確認
- 契約前に、見積書・契約書の内容を書面で確認する
- トラブルを避けて塗装を依頼したい方は、信頼できる地元の優良業者を選びましょう
監修者:山下 昭一


保有資格:一級建築士
早稲田大学理工学部建築学科を卒業後、設計事務所での勤務を経て独立。現在は株式会社山下建築設計事務所の代表を務める。同事務所は東京都知事登録第63906号の一級建築士事務所。
公式サイト:株式会社山下建築設計事務所 会社概要


【公的記録】埼玉県・消費者庁が処分した住宅関連の悪徳業者リスト7社(令和5〜8年)
| 処分年月 | 処分行政庁 | 事業者名 | 業務内容 | 処分内容 | 主な違反概要(公表内容の要約) |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和8年3月 | 東京都 | 株式会社セロウングループ/株式会社日本エナジー | ガス給湯器交換工事等(訪問販売) | 業務停止命令3か月/指示/業務禁止命令3か月 | 「無料だから」「外から見るだけ」などと点検のみを装って訪問し、ガス給湯器交換工事等の契約を勧誘していた。 |
| 令和8年3月 | 東京都 | 株式会社Stella | 水回り修理等(訪問販売) | 業務停止命令9か月/指示/業務禁止命令9か月 | 消費者からクーリング・オフの申し出があったにもかかわらず、全額の返金をしなかった。 |
| 令和8年2月 | 埼玉県 | 株式会社清水住建 | 屋根修繕工事等(訪問販売) | 業務停止命令3か月/指示/業務禁止命令3か月 | 勧誘目的を告げず屋根の点検と称して訪問。実際には不具合がないのに直ちに修理が必要であるかのように告げ、隣家等の工事業者であるかのように装っていた。 |
| 令和8年1月 | 埼玉県 | 総合メンテナンスサービス株式会社 | 分電盤交換工事等(訪問販売) | 業務停止命令3か月/指示/業務禁止命令3か月 | 勧誘目的を告げず分電盤の点検と称して訪問。認知症を発症した消費者等の判断力の不足に乗じて契約を締結させていた。 |
| 令和7年3月 | 埼玉県 | 株式会社大和コーポレーション | 水回り修繕等(訪問販売) | 指示 | 消費者からクーリング・オフの申し出を受けたにもかかわらず、解除によって生じる債務の全部又は一部の履行を拒否していた。 |
| 令和6年2月 | 埼玉県 | 恭和設備(中西恭佑) | 水回り修繕等(訪問販売) | 業務停止命令9か月/指示/業務禁止命令9か月 | クーリング・オフの記載に不備がある契約書面を交付。クーリング・オフの申し出後も返金等の債務の履行を拒否・遅延させていた。 |
| 令和5年1月 | 埼玉県 | 株式会社リオテック | 屋根修理工事(訪問販売) | 業務停止命令12か月/指示/業務禁止命令12か月 | 瓦のずれ等の不具合がないにもかかわらず「すぐに工事をやった方がいい」などと告げ、クーリング・オフを申し出た消費者に「できない」と告げたり強い口調で怒鳴ったりしていた。 |
「処分行政庁」が東京都等の事業者は、埼玉県が県民向けの注意喚起として公表しているものです。また所在地が他都県でも、埼玉県内での営業を理由に埼玉県が処分した事業者を含みます。最新かつ正確な情報は、埼玉県の公式ページおよび消費者庁・特定商取引法ガイドで必ずご確認ください。
埼玉県庁の公開データ(令和5〜8年度)を精査した結果、外壁塗装・屋根修理を含む住宅関連の訪問販売業者への処分は複数件確認されました。
件数が限定的に見える理由のひとつは、処分に至らず指導にとどまるケースや、無許可業者によるトラブルは公表リストに掲載されないという点です。
埼玉県が令和7年度に行った行政処分は7件、行政指導は111件にのぼっており、実際のトラブルははるかに多く発生していると見られます。
【リストを読むうえでの4つの注意点】
- 処分を受けた業者がすべて外壁塗装の個人向け業者とは限らない(屋根・水回り等も含む)
- 業務停止・指示処分の期間が終了した業者は現在も営業が可能
- このリストに掲載されていない業者が「安全」を意味するわけではない
- 処分情報は随時更新されるため、契約前に必ず公式サイトで最新情報を確認する



処分に至らないグレーゾーンの業者や無許可業者によるトラブルも多数あります。リストの確認はあくまでスタートラインと捉えてください。
埼玉県の外壁塗装トラブルは今どのくらい起きているのか


「自分には関係ない」と思いがちな外壁塗装のトラブルですが、埼玉県内でも毎年一定数の被害が報告されています。
まずは全国・県内それぞれの実態を把握しておきましょう。
全国的な相談件数の現状(最新データ)
警察庁が2025年3月に公表したまとめによると、2024年に全国の警察に寄せられた特定商取引関連の被害相談は前年比約1.5倍の1万7,703件に上り、過去最多となっています。
このうち9,619件が訪問販売がらみで、悪質リフォームの被害が広がっていると報告されています。65歳以上の高齢者からの相談が最多の約48.7%を占めており、点検商法による摘発も過去最多の66件にのぼりました。
特に注目すべきは、訪問販売関連の相談が前年比2倍超に急増している点です。
「無料で点検します」と言って訪問し、根拠のない危機感を煽って契約を迫る手口が全国的に拡大しており、埼玉県も例外ではありません。
また、これはあくまで警察に相談が寄せられた件数であり、消費生活センターへの相談や、泣き寝入りしているケースを含めると実態はさらに多いと考えられます。



「無料だから」という言葉で玄関を開けてしまうと、そこから強引な契約につながるケースが非常に多い。まず玄関を開けないことが最大の防御です。
埼玉県内での主な被害パターン
埼玉県は地域によって被害の特徴が異なります。
お住まいのエリアに多い手口を把握しておくことで、未然にトラブルを防ぎやすくなります。
| エリア | 多い被害パターン | 背景・理由 |
|---|---|---|
| さいたま市・川越市・川口市などの都市部 | 飛び込み訪問による即日契約の強要 | 人口が多く短期間で多くの家を回れるため |
| 熊谷市・本庄市などの県北エリア | 「降ひょう被害で屋根・外壁が傷んでいる」と煽る点検商法 | 実際に雹害リスクが高いため、不安を煽りやすい |
| 越谷市・春日部市などの東部エリア | 台風通過後の屋根修理勧誘 | 台風後に活動する業者が多い |
| 所沢市・狭山市などの西部エリア | 「近所で工事中」を口実とした飛び込み営業 | 住宅地が広く、ターゲットになりやすい |
特に埼玉県は、雹害という実際のリスクが存在するため、業者の言葉を鵜呑みにしてしまいやすいという特徴があります。
「本当に雹害が起きているのか」「他の業者でも同じ見解か」を冷静に確認することが大切です。
【埼玉県内でよく寄せられる相談の例】
- 「近くで工事中」と言って突然訪問し、屋根・外壁の無料点検を持ちかけてきた
- 見積書をもらう前に「今日だけ」と急かされ、その場でサインしてしまった
- 工事完了後に追加費用を請求され、断ると態度が急変した



降ひょうや大雨の直後は、実際に補修が必要なケースもありますが、だからこそ悪質業者が紛れ込みやすいタイミングでもあります。


埼玉県の悪徳業者を事前にチェックする方法


業者に依頼する前に、公的機関が公表している情報を使って処分歴を調べることができます。
個人の口コミや評判サイトとは異なり、行政機関が公式に公表する一次情報のため、信頼性が高い点が特徴です。
確認に使う主な窓口は以下の3つです。
① 国土交通省「ネガティブ情報等検索サイト」で建設業者の処分歴を調べる
建設業者の行政処分歴をまとめて調べるなら、国土交通省が運営する「ネガティブ情報等検索サイト」が最も網羅性が高く、使いやすい方法です。
このサイトでは、処分年月日・業者の商号・処分の種類・違反の概要・営業所の所在地が一覧で確認でき、埼玉県に絞った検索も可能です。
【確認の手順】
- 国土交通省 ネガティブ情報等検索サイト(https://www.mlit.go.jp/nega-inf/)にアクセス
- 「建設工事」→「建設業者」を選択する
- 「処分行政庁」の欄に「埼玉県」と入力して検索する
- 依頼を検討している業者名が一覧に含まれていないか照合する
なお、似た商号の別業者と混同しないよう、所在地(市区町村)まで必ず照合してください。
② 消費者庁「特定商取引法ガイド」で訪問販売による処分業者を確認する
建設業許可を持たない無許可業者や、訪問販売での強引な契約によって処分を受けた業者は、消費者庁「特定商取引法ガイド」で確認できます。
特定商取引法は悪質な勧誘行為から消費者を守るための法律で、違反業者に対する行政処分の情報が公表されています。
業者名や都道府県での絞り込み検索が可能なため、訪問販売型の悪徳業者を調べる際に特に有効です。
【確認の手順】
- 消費者庁 特定商取引法ガイド(https://www.no-trouble.caa.go.jp/)にアクセス
- 「執行状況」のページへ進む
- 確認したい年度を選択し、埼玉県または業者名で絞り込む
③ 埼玉県庁の「特定商取引法等に基づく処分指導」で最新の処分情報を確認する
埼玉県に拠点を持つ、または埼玉県内で営業活動を行っている悪質業者に限定して調べるなら、埼玉県庁が公開している「特定商取引法等に基づく処分指導」ページが最も詳しい情報源です。
特定商取引法違反などを理由とした処分情報が年度ごとに掲載されており、随時更新されています。また、近隣4都県(千葉県・東京都・神奈川県・静岡県)と国(消費者庁・関東経済産業局)が処分した事業者一覧も掲載されています。
【処分の種類と重さ】
- 業務禁止命令:役員等の業務を禁止する重い処分
- 業務停止命令:一定期間、業務の全部または一部を停止される処分
- 指示:業務改善を命じる行政処分
業務停止・指示処分を受けた業者は、処分期間終了後に営業を再開できます。処分歴がある業者への依頼は、その内容を十分に理解したうえで慎重に判断してください。



どれか1つだけでなく、3つをセットで確認することが、より確実な業者チェックにつながります。
【独自取材】越谷市の塗装職人に聞いた「近くで工事中」への対処法


ペイプロ編集部は、越谷市の塗装店ペイントワークスの寺内泰佑代表に取材しました。
寺内さんが実際の現場で経験した、工事中の会社を装う訪問、近隣への事前連絡、屋根点検の方法について聞いています。
お話を伺った方


ペイントワークス 代表
寺内 泰佑さん
資格:一級塗装技能士, 外壁劣化診断士, 有機溶剤作業主任者ほか
※実際の取材内容をもとに、質問と回答を読みやすく編集しています。発言の意味を変えない範囲で言いよどみや重複を整理しました。以下は寺内代表の経験と見解であり、訪問してきたすべての業者に当てはまるものではありません。
「隣で工事をしています」と言われても、工事中の会社とは限らない



埼玉県内の工事現場で、気になる訪問営業を見かけたことはありますか?



はい、ありますよ。
「隣で工事している者です」と近所のお宅に声をかける業者なんかには気を付けてほしいですね。



ええっ。工事中、近所のお宅に別の業者が営業に来ることもあるんですか?



はい。
たとえば、うちが工事していたとき、隣の方に「昨日、屋根を見てくれてありがとうね」と言われたことがあって。こちらには心当たりがなく、「何の話ですか?」となりました。
別の人が工事中の会社を名乗った可能性があったんです。



それは怖いですね。しかも、本当に工事中の会社の人なのか見分けるのは難しそうです。



そうですね。うちは工事前に近所へ案内のチラシを配って、特にご迷惑をおかけするお宅には直接挨拶しています。
「隣で工事しています」と言われたら、まず案内に書かれた会社名を確認してほしいです。
心配なら、その会社に直接電話して確かめるのが確実だと思います。
寺内さんは、現場の看板を見た別の業者に会社名を使われることを懸念し、看板を出していないそうです。
訪問者の説明だけで判断せず、施工会社へ確認しましょう。
近所に足場が立った時期の訪問には注意する



工事が始まると、周囲のお宅にも営業が来やすくなるのでしょうか?



来ますね。
近所で塗り替えが始まると、「うちもそろそろかな」と思う方もいるじゃないですか。そこに声をかけるんです。



「近くで工事していて、お宅の屋根が気になった」と言われたら、どうしたらいいですか?



まず、どこの会社の人なのか確認してほしいですね。
うちは近所に配る案内にも、自分たちから突然「屋根が浮いています」と知らせに行くことはない、と書いています。
その場で点検を頼まなくても大丈夫です。
「近くで工事をしているので屋根が見えた」と言われても、その場で点検や契約を決める必要はありません。
まず業者名と訪問の理由を確認し、気になる箇所があれば自分で選んだ業者に相談しましょう。
屋根の傷みは、登る前に写真などで状況を確かめる



突然「屋根が傷んでいる」と言われると、不安になりますよね。まずは何を確認すればいいでしょう?



いきなり屋根に上がってもらう前に、高所カメラやドローンで見てもらう方法があります。
うちも両方使えますが、越谷のように家が密集しているところでは、高所カメラを使うことが多いですね。
ドローンだと、ご近所の方が気にされることもあるので。



撮ったものを一緒に見ながら説明してもらえると、判断しやすいですね。



そうですね。
「傷んでいる」と言われた場所を画像で見せてもらって、どんな工事が必要なのか聞いてみてください。
すぐに決めず、ほかの業者にも見てもらってもいいと思います。
屋根に上がらず確認する方法もあります。ただし、調査や補修で屋根に上がること自体が不適切なわけではありません。
訪問者の説明だけで契約せず、撮影した画像や点検内容を見せてもらい、必要なら別の業者にも確認することが大切です。
埼玉県で横行する悪徳業者の典型的な手口7選


悪徳業者は「騙す」という意識を前面に出さず、一見すると親切で誠実な業者に見えるような言葉・行動を使って近づいてきます。
埼玉県内で実際に報告されているトラブルをもとに、代表的な7つの手口とその見抜き方を解説します。
① 「近所で工事中」と装って近づく飛び込み営業
埼玉県では、住宅地が広がるエリアを意図的に狙い、県外から乗り込んで飛び込み営業を行うケースが多数報告されています。
住宅地は戸建て住宅が点在し、高齢者の一人暮らし世帯も多い傾向があります。
「たまたまこの辺で工事をしていたら、お宅の外壁が気になって」と声をかけてきますが、実際にはターゲットになりやすい築年数の古い戸建て住宅を事前にリストアップして計画的に訪問していることがほとんどです。
県外から来た業者は地域に根ざしていないため、工事後に何かトラブルが発生しても連絡が取れなくなるリスクが高く、特に注意が必要です。
玄関先で「近くで工事をしていた」と名乗る業者が現れた場合は、その場では絶対に話を進めず、名刺と会社所在地を必ず確認してから対応を判断してください。
② 「降ひょう・台風被害で傷んでいる」と不安を煽る点検商法
埼玉県は内陸性気候で、夏場に雷雨と降ひょう(雹)が発生しやすい環境です。台風も毎年複数接近し、屋根や外壁にダメージが残ることがあります。
具体的には降ひょうや台風通過の直後に訪問し、「屋根の棟板金が浮いています」「外壁のひび割れが進行していて雨漏りのリスクがあります」などと言って、その場での点検・工事契約を迫ります。
実際に外壁が傷んでいる場合もあるため判断が難しいのですが、本当に問題があるなら、その場で即決しなければならない理由はありません。
「今すぐ直さないと大変なことになる」という言葉は、冷静な判断を奪うための常套句です。
【降ひょう・台風を口実にした点検商法への対処法】
- その場での点検には応じず、「検討します」と伝えて一度断る
- 本当に心配なら、地元に拠点を持つ複数の業者に診断を依頼する
- 降ひょう・台風通過直後に突然訪問してくる業者は、被害を口実にした営業目的の可能性が高い
③ 「今日だけ特別価格」と即決を迫る強引な値引き
「近くで工事をしているので足場の移動コストが省けます」「今日だけのキャンペーン価格です」などと言い、その場での契約を強く求めてくる手口です。
提示される金額が相場より安く見えることもありますが、それには必ずからくりがあります。
たとえば後から「追加工事が必要」と請求してきたり、使用する塗料を安価なものに差し替えたりすることで、最終的にはかえって高くつくケースが多いのです。
「今日決めないと損」という言葉は、消費者に冷静に考える時間を与えないための意図的なプレッシャーです。
本当に信頼できる業者は、お客様がじっくり検討することを歓迎します。即決を迫ってくる業者には、毅然とした態度で「他社と比較してから決めます」と伝えてください。
④ 着工前に全額前払いを要求する
外壁塗装の工事代金を着工前にすべて支払うよう求める業者には、強い警戒が必要です。
全額前払いを受け取ってしまえば、業者側には「丁寧に仕上げなければならない」という動機が薄れます。
最悪の場合は入金を確認した後に連絡が取れなくなり、工事が一切行われないという「持ち逃げ」型のトラブルに発展することもあります。
一般的な外壁塗装では、「着工前に一部(着手金)、完成後に残金を支払う」という分割払いの形が標準的です。
【一般的な支払いスケジュールの目安】
- 契約時(着手金):工事代金の0〜30%程度
- 工事完了・引き渡し後:残りの70〜100%
「材料費の都合で先に全額必要」などと言ってくる業者は、資金繰りに問題を抱えている可能性もあります。
着工前の全額前払いには応じないことを原則にしてください。
⑤ 塗料を薄める・塗り回数を省略する手抜き工事
外壁塗装は通常「下塗り・中塗り・上塗り」の3工程が基本とされています。
それぞれの工程には塗料の密着性を高めたり、均一な仕上がりをつくったりする明確な役割があり、どれか1つを省略するだけで耐久性や防水性が大きく低下します。
悪徳業者は工程を2回に減らしたり、塗料を規定より多く水や溶剤で薄めて使ったりすることでコストを削ります。
こうした手抜きは施工直後には見た目でわかりにくく、1〜2年後に塗膜の剥がれ・色あせ・チョーキング(白い粉の発生)という形で表れてきます。
特に埼玉県では夏の強い紫外線と猛暑による外壁への負担が大きいため、適切な工程と塗料の品質が長期耐久性に直結します。手を抜かれた場合のダメージは深刻になりやすいのです。
対策としては、見積書に「下塗り・中塗り・上塗り」の3工程と使用する塗料の製品名・塗布量が明記されているかを事前に必ず確認してください。
⑥ 「火災保険で実質無料」という虚偽の勧誘
近年、埼玉県内でも「火災保険を使えば外壁塗装がほぼ無料になる」と勧誘してくる業者が増えています。
埼玉県は降ひょうや台風の被害を受けやすいエリアでもあるため、「雹害・台風被害として保険申請できる」という言葉が特に響きやすい環境にあります。
悪徳業者は、経年劣化による傷みを「雹害・台風被害」として虚偽の申請書類を作成させ、保険金を不正に受け取ろうとします。
これは保険金詐欺にあたる犯罪行為であり、依頼した施主側も共犯として責任を問われるリスクがあります。
「火災保険で無料」という言葉が出てきた時点で、その業者との交渉は打ち切ることをおすすめします。
【火災保険が適用されるケースとされないケース】
- 適用される可能性あり:台風・強風・雹などの自然災害によって生じた外壁・屋根の損傷の補修
- 適用されない:経年劣化による外壁の塗り替え・美観向上目的の塗装・施工不良による補修
⑦ 工事完了後に連絡が途絶える「逃げ得」型
工事が終わり代金を受け取った後、業者が突然連絡を絶つというトラブルは、埼玉県内でも年間を通じて報告されています。
電話に出なくなる、ウェブサイトが閉鎖される、事務所に行くと空き地になっているといったケースがあり、施工後に塗膜の剥がれや雨漏りが発生しても補修を求める相手がいなくなります。
このような業者は最初から逃げることを想定して動いており、会社の実態が薄いことが多いです。
契約前に固定電話番号・登記されている会社所在地・建設業許可番号の3点を必ず確認することで、こうした業者を事前にふるい落とすことができます。
「携帯電話番号しか教えてもらえない」「会社の住所がマンションの一室」「建設業許可番号を聞くと話をそらす」といった特徴がある業者には特に注意してください。



少しでも急かされていると感じたら、その感覚を大切にしてください。誠実な業者は必ず検討する時間を与えてくれます。


埼玉県特有のリスクを踏まえた 悪徳業者の見分け方


手口を知ることと同じくらい重要なのが、「この業者は信頼できるかどうか」を自分で判断できる目を持つことです。
埼玉県の気候特性(夏の猛暑・降ひょう・強い紫外線・冬の乾燥)を踏まえたうえで、契約前・施工中・工事後の各段階でどこを確認すればよいかを解説します。
「雹害・台風被害がある」と言われたら要注意!埼玉県で多い点検商法の見抜き方
熊谷市・本庄市などの県北エリアや、さいたま市・川越市などの平野部では、実際に降ひょう(雹)や台風による外壁・屋根の損傷が起こりやすい環境です。
そのため「雹で屋根が傷んでいる」という言葉が特に信じやすく、業者に言われた通りに契約してしまうケースが多く報告されています。
しかし、雹害や台風被害の程度は目視だけでは正確に判断できません。
突然訪問してきた業者が数分の目視で「深刻な状態」と断言できるものではないのです。
以下のような言葉を使ってくる業者は、点検商法の可能性が高いと考えてください。
【要注意な業者の決まり文句】
- 「このまま放置すると外壁が崩れてきます」
- 「今なら近くに足場があるので格安でできます」
- 「雹害・台風の後は保険が使えるので今が一番お得です」
- 「屋根に上って確認させてもらえませんか(無料です)」
本当に外壁の状態が心配なら、突然訪問してきた業者ではなく、地元に拠点を持ち実績のある業者に改めて診断を依頼することを強くおすすめします。
見積書のここを見れば悪徳業者かどうかわかる
業者の誠実さを確認する最も確実な方法のひとつが、見積書の内容を細かく精査することです。
誠実な業者の見積書には、工事の内容が工程ごとに明細として記載されています。
一方、悪徳業者の見積書は「外壁塗装一式:〇〇万円」のような大雑把な表記にとどまることが多く、後から追加費用を請求したり、内容を変更したりする余地を残しています。
| 確認ポイント | 信頼できる業者 | 要注意な業者 |
|---|---|---|
| 塗料の記載 | 製品名・メーカー名・品番が明記されている | 「高品質塗料」などと曖昧な表記 |
| 塗装工程 | 下塗り・中塗り・上塗りが個別に記載 | 「塗装一式」とまとめて記載 |
| 施工面積 | 実測に基づく㎡数が記載されている | ㎡数の記載がない、または概算のみ |
| 付帯工事 | 足場費・高圧洗浄・シーリング補修が個別に記載 | すべて「一式」にまとめられている |
| 保証の記載 | 保証年数と保証対象が明記されている | 口頭のみ、または保証の記載がない |
見積書を受け取った際は、上記の項目をひとつずつ照合してください。
「細かく書くと複雑になるから」「うちはシンプルな見積もりが方針で」などと内訳の開示を渋る業者は、後から追加費用を請求する可能性を残しているサインと考えてください。
工事前・工事中・工事後のそれぞれで確認すべきポイント
外壁塗装のトラブルは契約時だけでなく、工事の各段階でも発生します。
フェーズごとに何を確認すべきかを把握しておくことで、万が一のときに早期対処できます。
- 建設業許可番号が見積書または名刺に記載されているか
- 施工は自社の職人が担当するか
- 工事請負契約書に工期・代金・工事内容が明記されているか
- 近隣への挨拶まわりを業者が行ってくれるか
- 着工前に全額前払いを求められていないか
- 高圧洗浄・下地処理・シーリング補修が契約通りに行われているか
- 各工程の写真を業者が記録・共有してくれているか
- 使用されている塗料の缶が、見積書に記載された製品と一致しているか
- 塗料を水や溶剤で過剰に薄めていないか
- 工事保証書が書面で発行されているか
- 施工報告書を受け取れているか
- 仕上がりに不満や疑問がある場合、業者が誠実に対応してくれるか
- アフターフォローの連絡先が明確に案内されているか



「施工写真を共有してもらえますか」と一言伝えるだけで、業者の対応姿勢や誠実さが見えてきます。
埼玉県の外壁塗装 費用相場と適正価格


悪徳業者を見分けるうえで、費用の相場感を持っておくことは非常に重要です。
「高すぎる」「安すぎる」の両方がトラブルのサインになり得るため、標準的な価格帯と、価格に影響する要素を正しく理解しておきましょう。
住宅規模別の費用目安
外壁塗装の費用は、住宅の延床面積・外壁の素材・劣化状況・使用する塗料のグレードによって大きく変わります。
以下はあくまで目安ですが、相見積もりを取る際の基準として参考にしてください。
| 住宅の延床面積 | 外壁塗装の費用目安(外壁のみ) | 外壁+屋根セットの場合 |
|---|---|---|
| 20坪前後 | 60万〜80万円 | 80万〜110万円 |
| 30坪前後 | 80万〜100万円 | 100万〜140万円 |
| 40坪前後 | 100万〜130万円 | 130万〜170万円 |
| 50坪前後 | 120万〜160万円 | 150万〜200万円 |
屋根塗装を外壁と同時に行うと、足場を一度で兼用できるため、単独で依頼するよりも合計費用を10〜20万円程度抑えられるケースがあります。
屋根の状態も気になる場合は、まとめて業者に診断してもらうと効率的です。
塗料グレード別の単価と耐用年数
外壁塗装で使われる塗料にはいくつかのグレードがあり、単価と耐用年数はグレードによって大きく異なります。
初期費用だけで選ぶと塗り替えサイクルが短くなり、長期的にはかえって割高になることがあります。
| 塗料の種類 | 1㎡あたり単価目安 | 耐用年数の目安 |
|---|---|---|
| アクリル系 | 1,000〜1,500円 | 5〜7年 |
| ウレタン系 | 1,500〜2,000円 | 8〜10年 |
| シリコン系 | 2,000〜3,000円 | 10〜15年 |
| ラジカル制御形 | 2,200〜3,200円 | 13〜16年 |
| フッ素系 | 3,000〜4,500円 | 15〜20年 |
| 無機系 | 3,500〜5,500円 | 20〜25年 |
埼玉県特有の気候(雹害・台風・紫外線・猛暑)と塗料選びの注意点
埼玉県で外壁塗装を行う際には、地域特有の気候条件を踏まえた塗料選定が欠かせません。
埼玉県は内陸性気候で夏と冬の寒暖差が大きく、夏の高温と冬の乾燥という両極端な環境にさらされる地域です。同じ基準で塗料を選ぶと、想定より早く劣化が進み、塗り替えサイクルが短くなる可能性があります。
| 気候リスク | 主に該当するエリア | 対策として有効な塗料・工法 |
|---|---|---|
| 夏の猛暑・強い日射 | 熊谷市・本庄市・深谷市など県北エリア(全国最高気温41.1℃を記録) | 遮熱塗料・断熱塗料。屋根面の温度上昇を抑え、室内環境も改善できる |
| 降ひょう(雹) | 埼玉県全域(特に県北・県央部) | 耐衝撃性・密着性が高いフッ素系・無機系塗料。屋根材の張り替えやカバー工法と組み合わせる選択肢も |
| 強い紫外線 | 埼玉県全般 | 耐UV性の高いラジカル制御形・フッ素系・無機系塗料。チョーキングを防ぎ美観を長持ちさせる |
| 寒暖差・冬の乾燥 | 秩父地方・県北エリア | 弾性塗料や柔軟性のある塗料。ひび割れを防ぎ、温度差による劣化を軽減する |
特に埼玉県の県北エリアでは、夏の猛暑と降ひょうへの対策を意識した塗料選定が外壁を長持ちさせる鍵になります。
アクリル系・ウレタン系の低グレード塗料を選ぶと、塗り替えサイクルが極端に短くなりトータルコストで損をするケースが多いため注意が必要です。



埼玉県では、遮熱性・耐UV性に優れたフッ素系・無機系塗料を初期に選ぶことが、10年・20年単位で見たときに最も合理的なコスト管理になります。
「安すぎる見積もり」には必ず理由がある
相見積もりを取ると、業者によって数十万円単位の差が生まれることがあります。
金額が大きく異なる場合、まず疑うべきは「どこかを削っているのではないか」という点です。
極端に安い見積もりが出てくる場合、以下のいずれかの手段でコストを削っていることがほとんどです。
【「安すぎる見積もり」の主な理由】
- 見積書に記載した塗料よりも安価な別製品に差し替えている
- 3回塗りを2回に減らして人件費・材料費を節約している
- 高圧洗浄・下地処理・シーリング補修などを省略している
- 契約後に「追加工事が必要」と費用を上乗せするつもりでいる
逆に、極端に高い見積もりも要注意です。
不必要な工事を追加していたり、施工面積を実際より大きく計上していたりするケースがあります。
複数社の見積もりを比べる際は、金額だけでなく塗料グレード・塗装回数・施工面積・工程の内容が揃っているかどうかを横並びで確認することが重要です。
条件を統一せずに金額だけ比較すると、適正価格の判断ができなくなります。



見積もりの「安さ」に飛びつく前に、必ず「なぜこの金額なのか」を業者に説明させてください。
悪徳業者と契約してしまったときの対処法


「気づいたら契約書にサインしてしまっていた」「工事が終わったが仕上がりがひどい」
そうした事態に陥ってしまった場合でも、適切な手順を踏めば解決できる可能性があります。
焦らず、落ち着いて以下のステップで対応してください。
【まずやること】業者との連絡記録をすべて残す
トラブルが発生したと気づいた瞬間から、業者とのやり取りをすべて記録に残すことが最優先事項です。
後から消費生活センターや弁護士に相談する際、証拠の有無が解決の成否を大きく左右します。
【今すぐ保全すべき証拠の例】
- 受け取った見積書・契約書・領収書・パンフレットの原本
- 業者から受け取ったチラシ・名刺・会社案内
- 業者との電話・メール・LINEのやり取り記録(スクリーンショットも有効)
- 問題のある施工箇所の写真・動画(日付が記録されるよう撮影する)
- 業者が訪問・連絡してきた日時のメモ
特に会話の録音は、後の交渉で大きな力を発揮します。
スマートフォンのボイスレコーダー機能を使って、業者と直接話す場面は可能な限り録音しておくことをおすすめします。
訪問販売ならクーリングオフで契約を白紙に戻せる
突然自宅を訪問してきた業者と結んだ契約は、特定商取引法に基づく「クーリングオフ制度」が適用される可能性があります。
解除の通知は書面またはメールで行い、内容証明郵便や特定記録郵便など送達の記録が残る方法で送ることが重要です。
業者から「もう材料を発注したのでキャンセルできません」「すでに一部工事が始まっているので無効です」などと言われることがありますが、クーリングオフは法律上の権利であり、業者側がこれを阻止することはできません。
実際、令和5年に埼玉県から業務停止12か月処分を受けた株式会社リオテックも、消費者に「クーリングオフなんてできない」と告げる違反行為で処分されています。
業者の言葉を鵜呑みにせず、必ず消費生活センターに相談してください。
8日を過ぎても諦めない!消費者契約法・特商法の活用
クーリングオフの8日間が経過してしまっていても、契約を解除できる可能性は残っています。
以下のような事情があった場合には、消費者契約法や特定商取引法に基づく取消権・解除権を行使できるケースがあります。
【期間経過後も解除を主張できる主な事情】
- 「クーリングオフはできない」と業者から虚偽の説明を受けていた場合
- 受け取った契約書面に特定商取引法が定める法定記載事項が欠けていた場合
- 業者から事実と異なる説明を受けて誤認して契約した場合
- 断っているのに居座り続けるなど、業者の威迫・困惑によって契約させられた場合
いずれのケースも専門的な判断が必要なため、埼玉県消費生活支援センターまたは弁護士に早めに相談することが解決への近道です。
施工が始まってしまっていても交渉できる
「もう工事が始まってしまっているから、今さらどうにもならない」と諦めてしまう方がいますが、施工が始まっていても状況に応じて対処できる場合があります。
たとえば、見積書に記載された塗料と異なる製品が使われていた場合や、3回塗りの約束が守られていない場合は、契約内容との不一致として業者に是正を求めることができます。
施工不良が見つかった場合は、まず写真で記録を取ったうえで業者に書面で改善を要求してください。
業者が誠実に対応しない場合は、消費生活センターや住まいるダイヤル(公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター)に相談することで、専門家のサポートを受けながら交渉を進めることができます。



証拠さえ残っていれば、専門家のサポートを受けながら交渉できるケースは多くあります。一人で抱え込まないことが最も大切です。


信頼できる外壁塗装業者を選ぶ5つのポイント


業者選びを誤ると、施工不良・追加請求・アフターフォローなしといったトラブルに発展し、再施工のために余計な費用がかかることになります。
ここでは、埼玉県で信頼できる業者を見極めるために押さえておきたい5つの確認ポイントを解説します。
① 必ず複数社から相見積もりを取る
外壁塗装で失敗しないための最も基本的かつ有効な手段が、複数社からの相見積もりです。
1社だけで決めてしまうと、その金額が高いのか安いのか、工事内容が適切かどうかを判断する基準がありません。
また、相見積もりの過程で各業者の対応姿勢や説明のわかりやすさも見えてきます。
相見積もりを嫌がる業者や、「他社と比較しないでほしい」と言ってくる業者は、それ自体が危険なサインと考えてください。
自社の品質と価格に自信がある業者ほど、他社との比較を歓迎する傾向があります。
② 建設業許可番号と資格を必ず確認する
500万円以上の建設工事を請け負うには、建設業法に基づく許可の取得が義務付けられています。
外壁塗装は規模によってはこの金額を超えることも多く、許可を持たない無許可業者に依頼するのは法的リスクと品質リスクの両方を抱えることになります。
検索するだけで許可の種類・有効期間・所在地・代表者名が確認でき、業者が主張する情報との整合性もチェックできます。
また、施工技術の証明となる資格の有無も重要な判断材料です。
【信頼の目安となる主な資格】
- 一級塗装技能士:7年以上の実務経験を経て国家試験に合格した、塗装職人の最上位資格
- 外装劣化診断士:外壁・屋根の劣化状態を科学的に診断する専門資格
- 雨漏り診断士:雨水の浸入箇所と原因を特定し、適切な補修を提案できる専門資格
資格を持つ職人が在籍しているかどうかは、業者のウェブサイトや会社案内で確認できます。
資格の有無だけで業者の優劣が決まるわけではありませんが、技術力・知識・誠実さの裏付けとして有力な判断材料になります。
③「自社施工」かどうかを確認する
「外壁塗装専門店」と謳っていても、実際の塗装作業は外部の下請け業者に任せているというケースは珍しくありません。
このような業者では、中間マージンが発生するために費用が割高になる傾向があるほか、施工不良が起きたときの責任の所在が曖昧になりやすいという問題があります。
一方、自社の職人が足場組みから塗装・後片付けまでを一貫して担当する「自社施工」の業者は、中間コストが発生しないため適正価格になりやすく、品質管理の責任も一元化されています。
「施工は御社の職人さんが直接担当されますか?」と契約前に一言確認するだけで、業者の体制を把握できます。
明確に答えられない、あるいは話をそらすような業者は下請けへの丸投げを行っている可能性があります。
④ 保証内容・アフターフォローを書面で確認する
外壁塗装では「5年保証します」「何かあれば対応します」という言葉を口頭でもらうだけでは不十分です。
口頭の約束は証拠が残らず、万が一のトラブル時に「そんな約束はしていない」と言われてしまうリスクがあります。
保証は必ず書面(工事保証書)で発行してもらい、以下の内容が明記されているかを契約前に確認してください。
【保証書に記載されているべき内容】
- 保証期間(何年間保証されるか)
- 保証対象(剥がれ・浮き・変色など、具体的に何が対象か)
- 免責事項(地震・台風など自然災害による損傷は対象外など)
- 不具合発生時の対応方法と連絡先
また、塗料メーカーが発行する「製品保証」と施工業者が発行する「施工保証」は別物です。
創業年数が短い業者や経営基盤が不安定と思われる業者では、将来的に保証を受けられなくなるリスクも考慮する必要があります。
地域に長く根ざして営業を続けている業者を選ぶことが、保証の実効性を高めることにもつながります。
⑤ 地域の気候・住宅事情に精通しているかを見極める
全国規模で展開する大手リフォーム会社や、埼玉県外に拠点を持つ業者では、地域の気候特性や建物の傾向に対する知見が薄いことがあります。
埼玉県では夏の猛暑・降ひょう・強い紫外線・冬の乾燥など、外壁塗装に影響する独自の環境条件が重なっています。
これらの条件を踏まえて「この地域・この建物にはこの塗料が適している」と具体的に説明できる業者は、地域に根ざした実績と知識を持っている証拠です。
打ち合わせの段階で業者に「この地域で多い外壁の劣化パターンはどんなものですか?」「埼玉の夏向けに推奨する塗料はありますか?」と聞いてみてください。
的確で具体的な答えが返ってくる業者は、地域への精通度が高いと判断できます。
逆に、質問に対して曖昧な答えしか返ってこない・カタログ通りの説明しかしてくれない業者は、地域の実情に合った提案ができない可能性があります。



少なくとも「許可番号の確認」「相見積もり」「書面での保証確認」の3点は必ず実行してください。


埼玉県で外壁塗装の被害を無料相談できる窓口6選


トラブルに巻き込まれた際や、「これって怪しいのかな?」と感じた段階でも、ひとりで抱え込まず専門機関に相談することが大切です。
以下に紹介する窓口はいずれも無料で相談できます。
「大げさかな」と思わず、少しでも不安があれば気軽に連絡してみてください。
① 埼玉県消費生活支援センター
外壁塗装・リフォームに関するトラブル全般を相談できる、埼玉県が設置する公的な消費者相談窓口です。
「契約してしまったが解除できるか」「見積書の内容が怪しい」「業者と連絡が取れなくなった」といった相談に、専門の相談員が対応してくれます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 埼玉県消費生活支援センター | 048-261-0999 川口市上青木3-12-18 |
| 埼玉県消費生活支援センター熊谷 | 048-524-0999 熊谷市箱田5-13-1 |
| 受付時間 | 平日 9時〜16時(土・日・祝日・年末年始を除く) |
② 各市区町村の消費生活相談窓口一覧
お住まいの市区町村にも独自の消費生活相談窓口が設けられており、県センターより身近に相談できます。
埼玉県内のすべての市町村に消費生活相談窓口が設置されています。主要な窓口を以下にまとめました。
| 市区町村 | 窓口名 | 電話番号 |
|---|---|---|
| さいたま市 | さいたま市消費生活総合センター | 048-645-3002 |
| さいたま市浦和区 | さいたま市浦和消費生活センター | 048-871-0165 |
| さいたま市岩槻区 | さいたま市岩槻消費生活センター | 048-790-0202 |
| 川越市 | 川越市消費生活センター | 市公式サイトでご確認ください |
| 川口市 | 川口市消費生活センター | 市公式サイトでご確認ください |
| 越谷市 | 越谷市立消費生活センター | 市公式サイトでご確認ください |
| 熊谷市 | 熊谷市消費生活センター | 市公式サイトでご確認ください |
お住まいの市区町村の窓口が上記にない場合は「消費者ホットライン188(いやや)」に電話すると、最寄りの窓口を案内してもらえます。
③ 住まいるダイヤル
技術的な観点からのアドバイスが必要な場合は、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営する「住まいるダイヤル」が適しています。
弁護士や建築士などの専門家が対応し、「この工事内容は適切なのか」「塗料の選定に問題はなかったか」といった専門的な疑問にも答えてもらえます。
④ 警察相談専用電話「#9110」
業者から脅迫まがいの言動を受けた場合や、断っても帰らずに居座られた場合は、警察への相談が有効です。
「帰ってください」と明確に伝えたにもかかわらず退去しない行為は、不退去罪に該当する可能性があります。
緊急性が高い場合は迷わず110番を、相談レベルであれば警察相談専用電話「#9110」(全国共通・24時間受付)に連絡してください。
⑤ 埼玉弁護士会の無料法律相談
悪徳業者とのトラブルが深刻化した場合や、損害賠償請求を検討している場合は、埼玉弁護士会の法律相談センターへの相談をおすすめします。
さいたま・川越・熊谷など県内各地で定期的に無料相談会が開催されており、初めて弁護士に相談する方でも利用しやすい環境が整っています。
詳細は埼玉弁護士会の公式サイトでご確認ください。
⑥ 法テラス埼玉
弁護士に相談したいが費用が心配という方には、国が設立した法律支援機関「法テラス」の活用をおすすめします。
収入・資産が一定の基準を下回る方を対象に、弁護士費用の立替制度(民事法律扶助)を提供しており、費用の心配なく専門家のサポートを受けることが可能です。
相談自体は無料で、電話での問い合わせにも対応しています。



「弁護士に相談するほどのことじゃないかも」と思っていても、早期に専門家の意見を聞くことで選択肢が広がります。
埼玉県でおすすめの優良外壁塗装業者【独占取材】
ペイプロ編集部が取材した塗装店を紹介します。工事の必要性、見積もりの説明、工事中・施工後の対応を比べて相談先を選んでください。
株式会社ペンタくん【さいたま市浦和区・大宮区・桜区・北区・西区】


- 契約を急がせず、説明を聞いてから判断できる
- 見積もり後も相談でき、工事後の保証を書面で確認できる
ペンタくんは、見積もりを取っても契約を急かさず、内容に納得してから依頼を決めることができます。
訪問営業に「今日だけ安い」と迫られたときも、いったん持ち帰り工事範囲や金額を比べるため、不要な工事をその場で勧められる不安がありません。
外壁や屋根の工事は、不在の日に進める場合も事前に了承を得ると取材で話していました。
このため、工事中に何をするのか分からないまま作業が進む不安を減らせます。
施工後のトラブル時には大宮店を相談窓口としており、施工後には保証と保険の案内があります。
突然の訪問で契約を決めず、説明を聞き比べたい方に向いています。
ミツア建装株式会社【川越市】


- 点検の結果、工事が不要なら不要と伝える
- 複数の見積もり案と施工動画で内容を確認できる
ミツア建装は、自宅の状態を丁寧に診断してくれるため、工事の必要性から相談できる点が心強い業者です。
見積もりは3案を提示してくれるうえ、予算だけでなく、屋根や外壁と付帯部分の傷み方も見て提案します。
各案で耐久性や費用、効果がどの程度が変わるかを確認して選べます。
施工中は作業動画をLINEで日々共有し、塗装後に見えなくなる下地処理も確かめやすくしています。
現場に立ち会えない日でも、進み具合を確認して疑問があればその日のうちに聞けるところがうれしいポイントです。
株式会社アール建装【草加市】


- 必要のない工事は今しなくてよいと伝える
- 見積もりの作業項目と日々の作業を確認できる
アール建装では、大滝代表ら職人が建物を見て必要な工事を相談しながら決めることができます。
傷みが小さければ「今はやらなくて大丈夫」と伝える方針で、訪問業者の指摘が気になるときにも、工事の要否から聞けます。
見積書は項目を細かく記し、どの箇所に何をするのかを説明。
「塗装工事一式」だけでは判断しづらい金額や、提案に含まれる補修内容を見比べやすいのが特徴です。
施工中は、その日の作業を写真と文章でLINEなどを通じて報告します。
そのため、見積書にある工程が実際にどう進んでいるか写真をもとに質問することが可能です。
ペイントワークス【越谷市】


- 必要のない工事は理由を伝えて勧めない
- 高所カメラで屋根を確認し、見積もりを作業ごとに示す
ペイントワークスでは、寺内代表が現地調査から見積もり、施工まで携わります。工事の必要性を、診断した本人に直接聞ける点が魅力です。
屋根カバー工法を希望された場合でも、まだ必要がないと判断すれば理由を説明し、次回の工事で検討するよう伝えるそうです。
屋根は高所カメラで地上から確認することが多く、見積書も「一式」でまとめず作業ごとに記載。
突然の訪問で屋根の傷みを指摘されたときは、撮影した画像と見積書の作業内容を照らし合わせて相談できます。
工事中は在宅なら職人が当日と翌日の作業を伝え、不在なら寺内さんがLINEやメールで連絡します。
施工内容に応じた自社保証もあり、条件を満たす工事ではメーカー保証にも対応。適用条件は契約前に確認してください。
クマテックペイント【さいたま市岩槻区】


- 施工する職人の顔と経歴を確認できる
- 自社施工と工事後の保証体制を相談できる
クマテックペイントは、代表と職人の名前・経歴・資格を公開しています。
「誰が家を調べ、誰が工事をするのか」が見えにくいと不安な方は、現地調査の担当者と施工する人を直接確かめられます。
ショールームでは塗料や模型を見ながら相談できるので、仕上がりや塗料の違いを説明だけで決めたくない方にも向いています。
契約前には、工事を自社で行う範囲と、色や補修箇所の認識を見積書で揃えておきましょう。
施工後は工事内容に応じた保証に加え、住宅の保険制度も案内しています。
保険は加入や適用に条件があるため、保証書の対象・期間と合わせて、契約前に利用条件を確認してください。
有限会社イトー建装【蓮田市】


- 工事の利点だけでなく、注意点も説明する
- 工程を写真で記録し、工事内容を後から確認できる
イトー建装は、提案のメリットだけでなくデメリットや将来の傷み方も説明する方針です。
気になる点が残れば、納得できるまで質問してから判断できます。訪問業者の「今すぐ全面塗装が必要」という説明を受けた場合も、補修範囲と時期について相談が可能です。
施工は自社で行い、各工程を写真に記録して報告してくれるため、一定した品質を提供してくれる安心感があります。
工事の利点とリスクを聞いてから決めたい方に向いています。
虹彩建装【狭山市】


- 施工管理の担当者と資格を確認できる
- 工事後の保証と点検について相談できる
虹彩建装は、施工管理技士の資格を持つ代表が相談に対応し、塗装技能士も在籍しています。
「誰が現場を管理するのか」が曖昧なまま工事を進めたくない方は、見積もりの段階で担当者や管理方法を聞くことが可能です。
施工は自社で行い、色分けやクリア塗装などの相談にも対応。外観の希望がある場合も、下地の状態に合う仕上げかどうかを確かめながら決めるのがよいでしょう。
見積もりの段階から施工後の窓口まで確認したい方に向いています。
株式会社M・K塗装【幸手市】


- 職人が現地を調べて、見積もりに反映する
- 色選びをシミュレーションで確認できる
M・K塗装では現場経験のある職人が現地調査を担当します。
契約前に建物の傷みと必要な作業を相談できるため、工事が始まってから「想定していた内容と違う」とならないよう、調査結果と見積書を照らし合わせられます。
色選びではカラーシミュレーションを利用できます。シミュレーションの色は実物と見え方が違う場合もあるので、色見本も併せて見ると安心です。
防水や屋根の工事も相談可能です。
色選びと傷んだ箇所の補修を、同じ担当者と相談したい方に向いています。
株式会社ペイントプラス【東松山市】


- 訪問営業の指摘や見積もりを相談できる
- 調査後に必要な工事と費用を比較できる
ペイントプラスは、訪問業者に屋根の傷みを指摘されたときや、他社の見積もりが高いと感じたときの相談を受けています。
代表の髙橋さんは現場と営業の双方を経験しており、調査を踏まえて施工内容を提案。
自社の職人が施工し、工事後の保証も案内しています。保証の対象と期間、不具合が出た場合の連絡先を契約前に聞いておくと安心です。
相談の際は訪問業者から渡された見積書や撮影画像を手元に用意すると、指摘された箇所を具体的に伝えられます。
訪問営業への返答を急ぐ前に、別の見方を聞きたい方に向いています。
よくある質問(FAQ)
埼玉県で外壁塗装を検討している方からよく寄せられる疑問に、一問一答形式でお答えします。
まとめ:埼玉県の外壁塗装は事前確認と信頼できる業者選びが最大の防衛策
この記事では、埼玉県における外壁塗装の悪徳業者について、公的処分リスト・県内で多い手口・費用相場・見分け方・対処法・相談窓口まで幅広く解説してきました。
特に夏の猛暑・降ひょう・強い紫外線という複合的な気候リスクを抱える埼玉県では、これらの地域特性が外壁塗装の選択に大きく影響します。
その地域特性を逆手に取って「すぐに補修が必要」と不安を煽るのが悪徳業者の常套手段です。
- まず公的機関で業者の処分歴を確認する
- 突然の訪問業者には即決しない
- 見積書・契約書・保証書を必ず書面で確認する
- 埼玉県の気候に合った塗料を選ぶ
- 困ったらすぐに専門機関に相談する
外壁塗装は一度施工すれば10年以上にわたって住まいを守り続ける大切な工事です。
焦らず、正しい知識を持って信頼できる業者を選ぶことが、住まいと家族を守ることにつながります。
埼玉県内でお住まいのエリアに対応した外壁塗装業者をお探しの方は、以下のボタンからエリア検索もご利用ください。










