自分でできる!外壁ひび割れ・剥がれ補修DIY完全ガイド|失敗しない判断と手順

自分でできる!外壁ひび割れ・剥がれ補修DIY完全ガイド|失敗しない判断と手順

外壁のひび割れや剥がれは、美観を損ねるだけでなく、建物の劣化を招く可能性があります。

「自分で直せるかも?」と考える方も多いです。しかし、DIY補修は費用を抑えられる反面、悪化するリスクもあります。

この記事では、DIYでの補修の可否から手順、注意点、プロに依頼すべきケースまでを解説。安心して補修に取り組むための情報をお届けします。

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目次

外壁塗装の剥がれはDIYで補修できる? 判断基準と注意点

外壁塗装の剥がれはDIYで補修できる? 判断基準と注意点

軽度の剥がれは、道具と手順さえ正しく守れば、DIYでも十分に対応が可能です。
しかし、状態によっては専門業者への依頼も検討すべきです。ここでは、DIY可能な範囲とその注意点について解説します。

DIYで補修できる剥がれ

DIYで補修できる剥がれの詳細をご紹介します。

表層の塗膜が一部めくれている程度
紫外線や経年劣化で表面の塗膜が薄く剥がれている状態。紫外線や経年劣化で表面の塗膜が薄く剥がれている状態。

チョーキング(白い粉)が出ている状態
塗料の劣化現象。洗浄と再塗装で美観と保護機能を回復できます。

微細な浮きやはがれ
塗膜がわずかに浮いている程度で、下地が健全な場合。ヘラやスクレーパーで浮いた塗膜を除去し、下地調整後に塗装。

ただし、作業前に必ず周辺の塗膜や下地の状態も確認することが重要です。見た目以上に劣化が進んでいる場合は、補修範囲が広がることもあります。

DIYで補修できるひび割れの目安(幅0.3mm未満など)

DIYで比較的容易なのは、幅0.3mm未満の微細なひび割れ(ヘアークラック)です。構造的な問題は少ないと考えられますが、放置は禁物です。一方、幅0.5mm超や深いひび割れは、構造的な問題の可能性があり、DIYは避けるべきです。

DIYに向かないケースとプロに依頼すべき判断基準

広範囲の剥がれ、幅広や深いひび割れ、高所作業が必要な場合はプロに依頼すべきです。

構造的な問題の可能性がある場合や、完璧な仕上がりを求める場合も同様です。安易なDIYは状態悪化やコスト増につながることもあります。

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外壁のひび割れ・剥がれの主な原因と補修前のチェックポイント

外壁のひび割れ・剥がれの主な原因と補修前のチェックポイント

外壁のひび割れや塗装の剥がれは、経年劣化や施工不良などによって発生します。DIYで補修する際には、剥がれの原因を特定することが重要です。

そして、それぞれの原因に合わせた注意点と対策を講じましょう。
例えば、経年劣化による軽微な剥がれであれば、剥がれた部分を丁寧に除去しましょう。そして、適切な下地処理を行った上で、部分的に補修用塗料を塗布することで対応できる場合があります。

しかし、DIYでの部分的な補修では根本的な解決にならない可能性があります。それは施工不良が原因で広範囲に剥がれている場合です。専門業者による全面的な再塗装を検討する必要があります。

雨水浸入による剥がれの場合は、剥がれた部分の補修だけでなく、水の浸入経路を特定が必要です。そして、防水対策をしっかりと行うことが再発防止につながります。

原因を特定せずに安易に補修を行うと、早期に同じ症状が再発する可能性があるため、注意が必要です。

経年劣化や環境要因による剥がれ・ひび割れ

外壁は、紫外線・雨・気温変化など常に厳しい自然環境に晒されています。長年の紫外線による影響は、塗膜の劣化を進行させてひび割れの原因となります。

雨水は、劣化した塗膜やひび割れから浸入します。そして、下地を腐食させ、塗装の剥がれを引き起こすことも。

また、日中の高温と夜間の低温といった急激な気温変化は、外壁材の膨張と収縮を繰り返します。そして、塗膜にストレスを与え、ひび割れや剥がれにつながることもあるようです。

これらの経年劣化や環境要因は、避けることのできない自然な現象です。そのため、定期的なメンテナンスによって進行を遅らせることが重要です。

施工不良による剥がれ・ひび割れ

新築時や塗り替え時の施工不良も、外壁の劣化の原因になる場合もあります。例えば、下地処理が不十分なまま塗装が行われた場合、塗膜が密着せず早期に剥がれてしまうことも。

また、塗料の希釈が不適切であったり、乾燥時間が守られなかったりした場合も同様です。塗膜の性能が十分に発揮されず、ひび割れや剥がれが発生しやすくなります。

施工不良による症状は、比較的早期に現れることが多いです。再発を防ぐためには、原因を特定し、適切な下地処理と塗装を行う必要があります。

下地処理や塗料選びの重要性

外壁の補修や再塗装において、下地処理と塗料選びは非常に重要な工程です。下地処理が不十分だと、どんなに高品質な塗料を使用しても塗膜が長持ちしません。早期に剥がれやひび割れが再発する可能性が高まります。

古い塗膜や汚れ、カビなどをしっかりと除去しましょう。そして、シーラーやプライマーなどの下地材を塗布すると塗料の密着性を高められます。

また、塗料は、外壁の材質や既存の塗膜の種類、そして地域の気候条件などを考慮して選ぶ必要があります。

適切な塗料を選ぶことで、耐久性や耐候性が向上し、美しい状態を長く保つことができます。

外壁塗装の剥がれをDIY補修するための具体的な手順と材料

外壁塗装の剥がれをDIY補修するための具体的な手順と材料

外壁塗装の剥がれをDIYで補修するには、正しい手順と適切な材料の準備が不可欠です。ここでは、補修作業を段階的に解説していきます。

ステップ1:剥がれた塗膜の除去と清掃

最初に、外壁から浮いたり剥がれたりしている古い塗膜を丁寧に除去します。小さな範囲であれば、スクレーパーや皮スキなどを使用し、慎重に剥がしていきます。ただし、広範囲に剥がれている場合は、ワイヤーブラシなどを用いると効率的です。

この際、無理に剥がすと周囲の塗膜まで傷つけてしまうので注意しましょう。劣化した塗膜を全て除去したら、汚れ、ホコリ、カビなどをブラシや雑巾で丁寧に清掃します。

なお、油分が付着している場合は、中性洗剤などを薄めた水で拭き取り、しっかりと乾燥させることが重要です。清掃が不十分だと、次に塗る塗料の密着が悪くなる原因となります。

ステップ2:下地処理の基本:研磨と洗浄

塗膜の除去と清掃が終わったら、次の工程は下地処理です。まず、補修箇所の表面をサンドペーパー(#180〜#240程度)で軽く研磨します。

これにより、表面の微細な凹凸が整えられ、塗料の密着性が向上します。研磨後は、研磨によって出た粉塵をブラシやエアブロワーなどで完全に除去します。必要に応じて、シーラーやプライマーなどの下地材を塗布します。

シーラーは、下地の吸い込みを抑え、塗料の仕上がりを均一にする効果があります。また、プライマーは、下地と塗料の密着性を高める役割があります。

下地材の種類は、外壁の材質や既存の塗膜の状態によって適切なものを選びましょう。下地材を塗布する際は、製品の取扱説明書を確認して適切な乾燥時間を守ってください。

ステップ3:塗料の選び方と塗装前の準備

補修に使用する塗料は、既存の外壁の色や種類にできるだけ近いものを選びます。また、小さな範囲の補修であれば、ホームセンターなどで販売されている補修用塗料が便利です。

広い範囲を補修する場合は、既存の塗料の種類を確認し同じ種類の塗料を選びましょう。

塗料を選ぶ際には、耐候性や耐久性も考慮しましょう。塗装前には、塗料をよく攪拌してください。そして、必要に応じてメーカーの指示に従い適切な塗料用シンナーで希釈します。

また、塗料が不要な箇所に付着するのを防ぐことも大切です。マスキングテープや養生シートで周囲をしっかりと保護します。特に、窓枠や雨樋、植栽などは丁寧に養生しましょう。

ステップ4:刷毛・ローラーを使った塗装方法

塗装作業は、刷毛やローラーを使用して行います。小さな範囲や細かい部分、隅などは刷毛を使い、広い面はローラーを使うと効率的です。ただし、刷毛に塗料をつけすぎると、垂れの原因になるため、適量を心がけましょう。

ローラーを使用する際は、力を入れすぎず、均一な速度で転がすのがコツです。また、一度で厚塗りせず、薄く重ね塗りしましょう。ムラのない美しい仕上がりを実現するために重要な塗装方法です。

重ね塗りをする場合は、必ず1回目の塗料が完全に乾燥してから行います。

乾燥時間は、塗料の種類や気温、湿度によって異なります。そのため、塗料の取扱説明書が重要です。

ステップ5:乾燥と養生の重要性

塗装が終わったら、塗料が完全に乾燥するまで雨水などがかからないように注意します。触るのも厳禁です。乾燥時間は、塗料の種類や気温、湿度によって異なります。大体通常数時間から半日程度かかります。

乾燥が不十分な状態で養生を剥がすと、塗膜が剥がれたり、汚れたりする原因になります。

マスキングテープは、塗料が半乾きの状態でゆっくりと剥がすと、塗膜を傷つけにくく、綺麗に仕上がります。

養生シートは、塗料が完全に乾いてから撤去しましょう。乾燥期間中は、できるだけ補修箇所に触れないようにしましょう。美しい仕上がりのためにも、塗料が乾くのを待つのが大切です。

外壁塗装の剥がれをDIYで綺麗に仕上げるための重要ポイント

外壁塗装の剥がれをDIYで綺麗に仕上げるための重要ポイント

単に剥がれた部分を塗り直すだけでなく、長持ちする美しい仕上がりを目指したいですよね。そのためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。

丁寧な下地処理:仕上がりを左右する最重要工程

美しい仕上がりを実現するために、最も重要な工程と言えるのが丁寧な下地処理です。古い塗膜や汚れは剥がれの原因です。これらを残すと塗料は密着せず剥がれます。


スクレーパーやワイヤーブラシなどを使い、剥がれかけている塗膜を完全に除去しましょう。

サンドペーパーで表面を滑らかに整えることが基本です。

また、カビや藻が発生している場合は、専用のクリーナーでしっかりと除去しましょう。そして、水で洗い流した後に十分に乾燥させることが大切です。下地処理を丁寧に行うことで、塗料の密着性が高まり、耐久性のある美しい仕上がりにつながります。

周囲との色合わせ

部分的な補修を行う場合、最も気になるのが周囲の色との違いです。既存の塗料は、経年劣化や紫外線などの影響で、新築時や塗り替え時と比べて色味が変化している可能性があります。

そのため、補修に使用する塗料を選ぶ際には、できるだけ既存の色に近いものを選ぶことが重要です。

可能であれば、補修箇所以外の目立たない部分の塗料片を採取しましょう。

そして、塗料販売店に持参して調色してもらうのが理想的です。

小さな範囲であれば、近似色の塗料を試し塗りし子ましょう。乾燥後の色味を確認しながら慎重に選ぶとことができます。色合わせを丁寧に行うことで、補修跡が目立たず、自然な仕上がりを実現できます。

薄く重ね塗る:ムラを防ぐための基本

塗料を塗る際の基本的なテクニックとして、「薄く重ね塗りする」ことが挙げられます。一度に厚塗りしてしまうと、塗料が垂れたり、乾燥に時間がかかったり、色ムラの原因となることがあります。

薄く塗ることで、塗料が均一に広がりやすく、乾燥も早まります。

完全に乾いてから二度塗り、三度塗りと重ねることで、塗膜に厚みが増し、耐久性も向上します。特に、ローラーを使用する場合は、力を入れすぎず、均一な速度で転がすことがムラを防ぐための重要なポイントです。

適切な乾燥時間:美しい仕上がりのために

塗料の種類によって、適切な乾燥時間は異なります。焦って次の工程に進んでしまうと、塗膜が十分に硬化せず、剥がれや色ムラの原因になることがあります。

各塗料の取扱説明書に記載されている乾燥時間をしっかりと守ることが、美しい仕上がりには不可欠です。

特に、重ね塗りをする場合は、完全に乾燥していることを確認してから次の塗りを始めましょう。

気温や湿度も乾燥時間に影響を与えるため、天候の良い日に作業を行うことも重要です。

天候に注意:雨の日や強風の日は避ける

DIYでの外壁塗装は、天候に大きく左右されます。雨の日や雨が予想される日は、塗料が流れ落ちたり、乾燥不良の原因となるため、絶対に避けるべきです。

また、強風の日は、塗料が周囲に飛び散ったり、ゴミが付着したりする可能性があります。

そのため、作業に適していません。できるだけ、晴れていて風の弱い日を選ぶようにしましょう。

気温も重要で、塗料の種類によっては、推奨される気温範囲がありますので、事前に確認しておくことが大切です。

外壁塗装の剥がれ補修DIYでよくある失敗と対策

外壁塗装の剥がれ補修DIYでよくある失敗と対策

DIYでの外壁塗装の剥がれ補修でよくある失敗として、色ムラ気泡の発生、そして補修後の早期剥がれが挙げられます。それぞれの原因と対策について詳しく解説します。

気泡の原因と対策

塗装面に気泡が発生する原因としては、下地処理の不備、塗料の粘度が高すぎる、厚塗りしすぎなどが考えられます。

【対策】塗装前に下地を十分に乾燥させ、油分などの汚れをしっかりと除去すること。

塗料の粘度が高い場合は、メーカーの指示に従い適切な塗料用シンナーで希釈します。

一度に厚塗りすると気泡が閉じ込められやすいため、薄く重ね塗りするように心がけましょう。もし気泡が発生してしまった場合は、塗料が乾く前に刷毛やローラーで優しく撫でることで、気泡を潰すことができる場合があります。

剥がれが再発する原因と対策

補修した箇所が再び剥がれてしまう主な原因は、不十分な下地処理、不適切な塗料の選択、塗膜の乾燥不足などが挙げられます。

【対策】前述したように、剥がれかけている古い塗膜を完全に除去し、しっかりと清掃すること。

下地材(シーラーやプライマー)を適切に塗布することで、塗料の密着性を高めることができます。また、外壁の材質や既存の塗膜の種類に合った塗料を選ぶことも、剥がれを防ぐためには不可欠です。
塗料が完全に乾燥する前に次の工程に進んだり、雨水などがかかったりすると剥がれの原因となるため、乾燥時間をしっかりと守り、養生を適切に行うことも重要です。

補修跡が目立たない仕上げのポイント

DIY補修で気になるのが、補修跡が目立ってしまうことです。

【対策】周囲の色とできるだけ近い塗料を選ぶこと。

さらに、補修範囲を必要最小限に留め、境界線をぼかすように丁寧に塗装することで、色の差が目立ちにくくなります。

小さな範囲であれば、筆塗りで細かく仕上げる方が、ローラー跡などが残らず綺麗に仕上がる場合があります。また、艶の調整も重要です。既存の塗膜が艶消しであれば艶消し塗料を、艶ありであれば艶あり塗料を選ぶようにしましょう。

安全に作業するための注意点

DIYでの外壁補修作業は、安全に十分配慮して行う必要があります。

【対策】高所作業を行う場合は、安定した足場を確保し、脚立がぐらつかないように注意すること。
転落防止のため、ヘルメットや安全帯の使用も検討すること。

塗料や下地材には、有機溶剤など人体に有害な成分が含まれている場合があります。そのため、作業中は換気を十分に行い、保護メガネや作業用手袋を必ず着用しましょう。また、皮膚に塗料が付着した場合は、速やかに洗い流してください。

周囲に人がいないか確認し、塗料が飛散しないように注意することも大切です。そして、無理な体勢での作業は避け、適度に休憩を取りながら作業を進めましょう。

DIYで難しい場合はプロに相談を!業者選びと費用相場

DIYで難しい場合はプロに相談を!業者選びと費用相場

外壁のひび割れや剥がれの補修は、専門業者に依頼すべきケースもあります。無理にDIYで行おうとすると、かえって状態を悪化させてしまう可能性があります。最悪の場合、建物の寿命を縮めてしまう可能性も。そのため、適切な判断が重要です。

業者に依頼すべきケースの具体例

以下のような場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。

  • 構造クラックの疑いがある
  • 広範囲が剥がれている
  • 高所作業が伴う
  • 雨漏りが発生している
  • DIYに不安がある

補修費用の目安とペイプロの活用方法

外壁のひび割れや剥がれの補修費用は、補修範囲や足場の有無などで大きく変わります。

部分的な補修であれば数万円程度から、全面的な再塗装となると数十万円以上かかることも。

ペイプロを活用することで、複数の業者から見積もりを簡単に比較検討が可能です。複数の業者から見積もりを取ることで、費用相場を把握し、ご自身の予算に合った業者を選べます。また、ペイプロでは、業者の実績や口コミなども確認できるため、信頼できる業者選びの参考になります。

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【まとめ】外壁のひび割れ・剥がれ補修のDIYを成功させるために

【まとめ】外壁のひび割れ・剥がれ補修のDIYを成功させるために

この記事では、外壁のひび割れや剥がれをDIYで補修するための基礎知識から、具体的な手順、注意点、そしてプロに依頼すべきケースについて詳しく解説してきました。

DIYでの補修は、費用を抑えられ、自分のペースで作業できるというメリットがあります。しかし、その一方で、技術や知識、そして安全への配慮も求められます。ご自身の技術レベルや補修箇所の状態を慎重に判断し、無理のない範囲でDIYに挑戦してみてください。

もし、DIYでの補修に不安を感じる場合は、迷わず専門業者に相談することをおすすめします。プロの知識と技術によって、確実で安心な補修が期待できます。大切な住まいを守るために、適切な判断と行動を心がけましょう。

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