外壁塗装の必要性とは?しない場合どんなリスクがある?

外壁塗装の必要性

外壁塗装は住宅の美観を保ち、建物を長期的に守るために不可欠な重要な工事です。しかし、その必要性が十分に理解されておらず、多くの方が塗り替えを先延ばしにしてしまっています。

この記事で分かること

・外壁塗装をしなかった場合に起こるリスク
・外壁塗装を行うことで得られるメリット
・工事にかかる期間や適切なタイミングの見極め方

結論として、外壁塗装は住宅を長く良い状態で維持し、将来的な大きな修繕費用を抑えるための賢い投資です。この記事を参考に、適切なタイミングで外壁塗装を検討して、安心できる住環境を守りましょう。

\ 簡単30秒! /

監修者:藤孝憲

監修者:藤 孝憲
保有資格:宅地建物取引士・SEO検定1級・CFPなど

資格を活かし、中立的な立場で記事の執筆・監修を行っている。常に生活者目線で専門用語もわかりやすく解説し記事を執筆している。

目次

外壁塗装の必要性!しない場合の5つのリスク

外壁塗装の必要性!しない場合の5つのリスク

外壁塗装をしないと、住宅の劣化を促進し、将来的に高額な修繕費用が発生するリスクが高くなります。そのため必ず適切なタイミングで実施すべきです。
塗装をしないと、「修繕費用増大」「壁内部の損傷」「カビやコケ発生」「基礎の不安定化」「光熱費増加」のリスクがあります。

建物の構造的な問題や健康被害にまでつながる危険性があるため注意が必要です。

家の劣化が進行し、修繕費用が増大する

外壁塗装を適切に行わないと、外壁材は風雨や紫外線の影響をまともに受けて劣化が進み、修繕費用が大幅に増加します。

塗装は外壁を保護するバリアの役割を担っています。これが劣化すると防御効果が落ちて、外壁材の腐敗や破損が早まります。劣化が進むと部分補修だけでなく外壁材の全面交換や構造補強が必要になり、多額の費用がかかる恐れがあります

実際に、国民生活センターには「訪問販売で高額な屋根修理を契約してしまった」「点検商法で不要な工事を勧められた」といった相談が毎年多く寄せられています。これは塗装を先延ばしにした結果、不安を煽る悪徳業者のターゲットになってしまい、結果的に高額な費用を支払うケースも発生しています。

雨漏りや水濡れにより内部の損傷が発生する

外壁に塗装のひび割れや剥がれが生じると、そこから雨水や湿気が内部に浸入し、壁材や断熱材を損傷させます。

水の浸入は内装の腐食やカビの発生を招くほか、電気設備のショートや火災リスクも増大させるため、居住環境の安全性が著しく低下します。早期に外壁塗装を行い防水性能を維持することが重要です。

カビやコケの発生により不衛生な環境になる

カビやコケの発生により不衛生な環境になる

外壁の劣化部分は水分を溜め込みやすく、カビやコケが繁殖しやすい環境となります。

これらは見た目を損なうだけでなく、アレルギーや呼吸器疾患を引き起こす原因にもなるため、特に抵抗力の弱い子供や高齢者には危険です。塗装で外壁を適切に保護することが清潔な住環境維持に欠かせません。

建物の構造的な問題につながる可能性がある

外壁の塗装劣化が進むと壁材の損傷が建物の強度低下を引き起こします。それにより、屋根の陥没や基礎の不安定化に発展するケースがあります。

構造的な問題は安全性に直結し、大規模な修復工事や最悪の場合は建て替えが必要になるため、早期の外壁塗装で劣化防止を行うことが建物の安全維持に不可欠です。

断熱性能が低下し、エネルギーコストが増大する

外壁塗装の劣化は断熱性能を低下させ、熱の出入りが増えることで冷暖房効率が落ち、光熱費が増加します。

夏は冷房、冬は暖房の使用量が増加し、家計への負担が長期的にかかるため、塗装による断熱性維持は経済的にも重要です。

外壁塗装の6つのメリット

外壁塗装は、住宅の耐久性向上や美観維持、防水性能・断熱性能の向上など、住まいを長く快適に保つためのメリットがあります。
適切に施工することで修繕費の削減や資産価値維持にもつながるため、定期的な塗り替えが重要です。

建物の劣化を防ぎ寿命を延ばす

外壁塗装は紫外線や雨風から外壁材を保護し、劣化を遅らせることで建物の寿命を大幅に延ばします

定期的な塗装は外壁材の交換や大規模修繕を避けることができます。よって、長期的なメンテナンスコストの削減になります。

美観を保ち資産価値を維持する

外壁塗装により建物の外観が美しく保たれ、色鮮やかで艶やかな仕上がりは住宅の印象を高めます。

外観の美しさを維持することは資産価値の維持・向上に直結し、将来の売却時にも好影響を与える賢明な投資です。

防水性能を向上させ雨漏りを防ぐ

防水性能を向上させ雨漏りを防ぐ

塗装は外壁の細かな隙間を埋めて防水性能を高め、雨水の浸入を防止することで雨漏りリスクを大幅に軽減します。

特に継ぎ目や窓枠周辺の塗装は、水の侵入経路を封じる効果があり、内装の損傷や腐食を未然に防ぎます。

断熱性能を高めエネルギーコストを削減する

外壁塗装は断熱性能の向上に寄与し、夏の熱気の侵入や冬の暖気の流出を抑制します。

これにより冷暖房効率が上がり、光熱費の負担を軽減し快適な室内環境の維持が可能となります。

シーリング材の劣化を防ぎ建物の気密性を保つ

シーリング材の劣化を防ぎ建物の気密性を保つ

塗装はシーリング材を紫外線や雨水から守り劣化を防ぐことで、建物の気密性を長期間安定的に保ちます

気密性の高い住宅は快適で省エネルギーに優れているため、居住者の生活の質向上につながります

外壁の小さなひび割れを補修し大きな損傷を防ぐ

外壁塗装時の下地処理で小さなひび割れを補修することで、そこからの水の浸入を防ぎ大きな損傷へと発展するのを防げます

ひび割れを放置しないことで建物の耐久性を保ち、長期的な補修費用の節約にも役立ちます

外壁塗装が必要なタイミングの判断方法

外壁塗装の適切なタイミングは、築年数の目安と外壁の劣化症状の両方を総合的に判断することが重要です。

一般的には築10〜15年を目安に塗り替えを検討し、具体的な劣化症状があれば早めの対策が必要となります。

築年数を目安に外壁塗装を行う(一般的に10〜15年が目安)

築10〜15年が外壁塗装の目安期間ですが、環境や使用塗料によって前後します

特に沿岸部や紫外線が強い南向き壁面では劣化が早まるため、築年数だけでなく周囲の環境も考慮して判断しましょう。

適切な築年数に合わせた塗装で外壁の保護効果を維持できます

外壁の劣化症状をチェックする

外壁に以下の症状が見られた場合、塗装劣化が進行している可能性が高く、早急な塗装工事の検討が必要です。

ひび割れや亀裂の発生

ひび割れや亀裂は雨水の侵入経路となり、建物内部の損傷や構造的な問題に発展する恐れがあります。小さな亀裂でも放置すると広がるため、早期の補修と塗装が重要です。

塗装の剥がれやふくれ

塗膜が剥がれたりふくれるのは塗膜の劣化が進んでいる明確なサインで、外壁の防護機能が失われています。この状態では雨水侵入のリスクが高まるため、速やかな再塗装が必要です。

<チョーキング現象(白い粉が付着する)

紫外線による塗料の劣化が進むと、外壁表面に白い粉(チョーキング)が現れます。チョーキングは塗膜の防護力低下の証拠であり、早めの塗り替えが推奨されます。

<カビやコケの発生>

カビやコケが付着している部分は水分が滞留しやすく塗膜も劣化しています。これらは外壁の腐食を促進し美観を損なうため、除去と塗装工事が必要です。

<色あせや変色の発生>

色あせや変色は塗料の耐候性が失われている証で、外壁の保護機能が低下している状態です。外観の劣化だけでなく、防水や断熱性能も落ちるため、塗り替えのサインとなります。

\ 簡単30秒! /

外壁塗装の必要をなくすには?

外壁塗装の必要をなくすには?

外壁塗装の頻度や必要性を減らすには、耐久性の高い外壁材に変更することと、耐用年数の長い塗料を選ぶことが有効です。

これによりメンテナンスの手間と費用を大幅に削減でき、住宅の長期的な保護が可能となります。

外壁材を変える

耐久性が高いタイル、レンガ、樹脂系サイディングなどに外壁材を変更すると、紫外線や風雨の影響を受けにくくなり、メンテナンスが大幅に減ります。

ただし、初期費用は高くなりやすく、改修工事が必要なため予算計画は慎重に行いましょう。素材によっては専用のメンテナンスが必要な場合もあります

塗料の耐用年数が長いものにする

フッ素系塗料や無機系塗料は耐用年数が15~25年程度と長く、色あせや劣化が起こりにくいため、塗り替え頻度を減らせます。

高耐久で防水性・防汚性も優れるため、トータルのメンテナンスコスト削減に効果的ですが、初期コストは一般的な塗料より高くなる点に注意が必要です。

外壁塗装工事の費用と工事期間

外壁塗装工事の費用と工事期間

外壁塗装工事の費用は建物の大きさ、塗料の種類、補修の有無で変動しますが、戸建て住宅の場合は一般的に100万円~200万円程度が相場です。

工事期間は下地処理等の作業内容にもよりますが、おおよそ1週間~2週間が目安となります。

一般的な外壁塗装工事の費用相場

費用は主に建物規模、塗料のグレード、下地補修の範囲、足場設置の有無で決まります。

複数業者から見積もりを取って施工内容と費用のバランスを比較し、適正価格の業者を選ぶことが重要です。

外壁塗装をしなかった場合に必要になる補修費用

外壁塗装を怠ることで、雨漏りや壁材交換、構造補修などの高額な補修費用が発生します。それにより、総額は数十万円から数千万円に及ぶ場合もあります

定期的な外壁塗装は、これらの大規模修繕を未然に防いで長期的なコストを抑える効果的な投資です。

外壁塗装を怠った場合に発生する可能性がある補修費用の例を見てみましょう。

修繕内容費用目安高額な費用がかかる理由
1. 雨漏りによる内装の修繕55万円〜150万円内装の損傷、修繕費用増大
2. 外壁材の交換100万円〜200万円外壁材の交換が必要
3. シロアリ被害の補修10万円〜100万円木部の食害、駆除と交換費用発生
4. 構造的な損傷の修復20万円~300万円大規模な修復工事が必要
5. 建物の建て替え2,000万円〜3,000万円程度建物の取り壊しと建て替え

外壁塗装の必要性を正しく理解し、適切なタイミングで塗装工事を実施することが、住宅を長期的に保護し、トータルのメンテナンスコストを抑えることにつながるのです。

\ 簡単30秒! /

外壁塗装の業者選びのポイント

外壁塗装の業者選びのポイント

信頼できる外壁塗装業者を選ぶには、実績・アフターサービス・見積もり比較・適切な提案力・コミュニケーション能力という5つの重要ポイントを押さえることが不可欠です。

これらを基準に選ぶことで、高品質かつ安心できる施工を受けられ、満足度の高い外壁塗装を実現できます。

実績と経験豊富な業者を選ぶ

豊富な施工実績と長年の経験がある業者は、様々な環境や建物に適応した高い技術力を持っており安心して任せられます。

過去の施工例が公開されているか、専門資格や建築業許可を持っているかも信頼性の判断材料となります。

アフターサービスの充実度をチェックする

工事後のメンテナンスや保証内容が充実している業者を選ぶことで、塗装後も安心して長期間住まいを守れます

以下の項目についてチェックすることで、業者のアフターサービスの充実度を判断できます。

アフターサービスの内容チェックポイント
定期的な点検や補修点検の頻度、内容、費用
緊急時の対応体制連絡先、対応手順、対応可能時間帯
保証期間と内容保証期間の長さ、対象範囲、条件
アフターサービスの料金体系無料・有料サービスの区別、トータルコスト

上記表の各項目について業者から詳細な説明を受け、疑問点があれば確認しておきましょう。これらの点を確認することで、アフターサービスの充実した業者を選ぶことができます。

複数の業者から見積もりを取り比較検討する

複数社の見積もりを比較して、工事内容や塗料の品質、費用の妥当性を検証することが、適正価格で満足度の高い工事に繋がります

単に費用の安さで決めず、担当者の対応や説明のわかりやすさも重要な判断基準です。

自宅に合った塗料や工法を提案してくれる業者を選ぶ

自宅に合った塗料や工法を提案してくれる業者を選ぶ

建物の状態や環境に合わせて最適な塗料や施工方法を提案できる業者は、長期的な耐久性とコストパフォーマンスの高い仕上がりを提供します。

豊富な知識と経験を持ち、柔軟にニーズに応えてくれる業者を選びましょう

コミュニケーションが円滑で、信頼できる業者を選ぶ

レスポンスが速く質問や相談に丁寧に対応する業者は、工事中も安心して任せられます

顧客の不安や要望に真摯に向き合う姿勢を持つ業者は、トラブルの少ないスムーズな工事進行が期待できます

まとめ

まとめ

外壁塗装を怠ると、家の劣化が進行し修繕費用が増大するだけでなく、雨漏りや水濡れによる内部の損傷、カビやコケの発生、建物の構造的な問題など、様々な問題を引き起こすリスクがあります。
外壁塗装の必要性を正しく理解し、適切なタイミングで塗装工事を実施することが、住宅を長期的に保護し、トータルのメンテナンスコストを抑えることにつながります。

ペイプロでは、全国の塗装業者の中から厳選された優良業者のみを紹介し、火災保険や助成金の申請をサポートすることで、工事費用を削減することができます。

また、紹介業者は自社施工にこだわる地域密着型の業者なので、アフターフォローも安心です。外壁塗装の必要性を感じている方は、ぜひペイプロを活用して信頼できる業者を見つけましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次