せっかく外壁塗装工事をするなら、「ツートンにしてみたい」「今のツートンと違う色を使ってみたい」と思ったことがありませんか?ツートンの家はスタイリッシュな印象で家主のセンスもアピールできるので、多くの人がトライしてみたいと思うものです。しかし、ツートンの色選びは予想以上に難しいもの。好きな色を安易に選ぶと「失敗した!」と後悔するかもしれません。
そこで本記事ではツートンの色選びについて、失敗しないポイントと成功のコツを筆者の実話に基づいて解説します。外壁塗装でおしゃれなツートンの家に生まれ変わった感動を味わうためにも、最後まで読んでみてください。
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予想より暗くてがっかりした塗装前のツートンカラー

我が家は新築の際に色見本や塗り板を見てツートンの2色を選びました。しかし、完成してみると予想より暗いイメージに。このときの失敗体験を繰り返さないように、外壁塗装の際は念入りに色選びをしました。
外壁塗装の色を好みだけで選ぶと失敗しやすい
新築当時の我が家はブラックとグレーのツートン。
建築会社からは「汚れやカビが目立ちにくい色ですが、予想より重い雰囲気になるかもしれません」と言われました。しかし、「高いお金をかけて家を建てるのだから、自分が好きな色を使いたい!」という思いが強く、この2色を使うことに決めたのです。
色選びの際は色見本を借りて好みのブラックとグレーを選択。
建築会社に伝えると「色見本は印刷用インクを使うので外壁塗装の塗料とやや色味が違います、塗り板を作ってはいかがですか?」とアドバイスをもらいました。
塗料の色を目で確認したいという思いもあり、有料で塗り板の作成を依頼。自宅に届いた2枚の塗り板を晴れや曇りの日に並べて何度も色味を確認し、「これなら大丈夫!」と自信を持って決めました。
数か月後に完成した我が家は確かにモノトーンでスタイリッシュ。しかし、どこか暗い雰囲気があります。
「あれだけ確認して好きな色を選んだのに・・・」よく見てみると、塗り板の色と外壁の色に違いが。
その理由は「面積効果」です。建設会社から「明るい色を広範囲に塗るとより明るく、暗い色はより濃くて暗くなります」と説明された意味が分かりました。
不思議なことに、同じ色でも塗る面積が変わると色の深みや見え方が変わるのです。しかし、そこまで考えなかったので仕上がりは予想より暗い雰囲気。もう少し明るいイメージにしたかったと後悔しました。
周囲の雰囲気や車の色との兼ね合いも考える
周囲との兼ね合いを考えずにツートンの2色を選んだのも後悔した理由の1つです。
我が家のお隣やお向かいは、ホワイト、ベージュ、クリーム色、などの明るい色でまとめており、見比べると爽やかでおしゃれ。街並みにもすっきり溶け込んでいます。
対する我が家は重くて浮いた存在に。近所を歩くといつも「もう少し明るい色にすればよかった」と後悔していました。
さらに気づいたのが車の色との兼ね合いです。当時我が家はブラックのステーションワゴンに乗っており、駐車場に停めると外壁と一体化してより一層暗く見えました。駐車場を玄関横に配置したのも家全体が暗く見える理由の1つです。ツートンの1色がベージュや明るいグレーだったら、ブラックの車を停めてもすっきりした雰囲気になったでしょう。
家周りをブラックでまとめて個性を出している家やツートンの1色にビビッドカラーを使ったおしゃれな家もあるので、周りとの兼ね合いを考える必要性は人それぞれだと思います。後悔しないツートンの色選びをするためには、周囲との兼ね合いと個性アピールのどちらを重視したいか考えることが重要です。
外壁塗装で町に馴染む明るくてオリジナリティのある色を選んだ理由

我が家は新築から10年後に外壁塗装工事を依頼しました。新築時の失敗を繰り返さないために、外壁塗装工事を依頼する際には周囲との兼ね合いを重視して2色を選択することに。
また、業者からのアドバイスにもしっかり耳を傾け、思い込みだけで色を選ばないように注意しました。
両隣のお宅や庭の雰囲気に馴染む2色を選択
ツートンの2色は、明るめのブラウンとグレー。左側のお宅は明るいブラウンとベージュのツートン、右側のお宅は明るいグレー1色でまとめているのでこの2色がよく馴染みます。
緑が多い我が家の庭にも明るいブラウンがマッチ。これも決定打となりました。外壁塗装時も塗り板を作成し、天候だけでなく朝昼晩の時間帯でどう見えるかじっくりと比較。以前よりも明るい色を選んだため、理想に近い仕上がりになると予想できたのです。
石目調の塗料で個性と明るさをプラス

外壁塗装工事の打ち合わせでは、今より爽やかで明るいツートンにしたいと業者に相談。
すると、細かく砕いた天然石やセラミックスを混ぜた石目調の塗料を勧められました。光に当たると程よくキラキラ光り高級感があるとのこと。この塗料なら爽やかな雰囲気と明るさをプラスできると判断し、ブラウンは石目調の塗料に決定。
他の塗料より耐久性が高かったため、次回(3回目)の外壁塗装工事を最後にしたかった私にはさらに魅力的でした。
外壁塗装工事が終わって家を見たとき、石目調の塗料が控えめに光るのを見て私も家族も感動!ブラウンの外壁が上品な輝きを放ち、家に明るさと高級感をプラスしています。子供達は「新築の家みたい!」と大喜びです。石目調の塗料はべったり塗った感じが出にくいので、外壁塗装工事をしたか分かりにくいのもメリットだと思います。
但し、石目調の塗料は一般的な塗料よりやや割高なので、コスト面で折り合いがつく方は選択肢の1つに入れてみてください。

ツートンの色を変えて正解!我が家がモダンでスタイリッシュに

新築時の失敗経験を繰り返さないように、今回は色選びに時間をかけて慎重に検討しました。
結果、家の雰囲気にブラウン×グレーの組み合わせがマッチ!スタイリッシュで明るい印象の外観に仕上がり、色選びでの苦労が報われた気がしました。思い切って色を変えて本当によかったです。
新築時の選択肢にはなかった色が我が家にぴったり
外壁塗装工事を終えてみると、頭になかったブラウンが我が家にぴったりマッチして驚きました。
周囲や庭との兼ね合いだけでなく家の形にも馴染んでおり、なぜ選択肢に入れなかったのか不思議でならなかったほどです。
よくよく考えてみるとブラウンの洋服や小物はほとんど所有しておらず・・・。普段から好まない色は外壁塗装にも使わないという思い込みに落とし穴があったと思います。
悩みに悩んで決めた左右の配色が結果的に〇
我が家の外壁は左右で色が違うツートンで、外壁塗装工事の際にブラウンとグレーを左右のどちらに配色するか悩みました。左側のお宅は明るいブラウンとベージュのツートン、右側のお宅は明るいグレー1色。色馴染みを考えると左にブラウン、右にグレーがしっくりくる感じです。
しかし、「それだけの理由で左右の配色を決めてもよいのか?」「もっと別の視点で考えた方がよいのでは?」とかなり悩みました。
業者にも左右の配色について相談。すると「日がよく当たる方に石目調のブラウンを持ってくるときれいに見えると思います」とのアドバイスをもらいました。
我が家は玄関が北側で日が当たる南から西は正面からみて右側。ブラウンの塗り板を朝・昼・夕方に分けて家の右側に置くと、確かに発色がよくきれいに見えます。
業者からのアドバイスが決め手となり、右側にブラウン、左側にグレーを配色することにしました。一般的には好みでツートンの配色を決めると思いますが、発色を重視する場合は日があたる方に明るい色を配色にするのがよいかもしれません。
今だから言える「色選びの成功ポイント/反省点」

外壁塗装工事を終えて振り返ってみると、色選びに時間をかけてとことん考えたことが成功につながったと実感しています。それでも反省すべき点がありましたが、ツートンの色選びに「絶対」はないと分かったので、今回の仕上がりには納得しています。
自宅を撮影して色の見え方を確認
ツートンの色選びが成功した理由の1つは、自宅をさまざまな角度から撮影してチェックしたことです。
塗り板を外壁に張り付け、時間帯をずらして写真を何枚も撮影しました。家に光が当たるとどう見えるのかをよく検証してみると、ツートンの2色が映える方向が分かります。日が当たる時間帯でも左右のお宅や庭の木などで陰になる部分があるため、自分の目で確かめておくとよいでしょう。
業者の方も立ち会って考えてくれたので、非常に心強かったです。
アースカラーを選ぶ
外壁塗装の色を決める前に、業者が外壁塗装をした家が数軒並ぶ住宅街を見学しに行きました。ツートンカラーの家を中心に見ていると、「素敵だな」と思う配色に共通点が。それは、ベージュ&カーキ、ホワイト&スモークグリーン、ブラウン&オフホワイト、など、アースカラーの2色を配置した家がとても爽やかでおしゃれなのです。
「アースカラーのツートンにすると庭の芝生や樹木との相性がよく、フレッシュで明るい印象に見えますよ。」業者のこの一言が私の胸に刺さりました。
私は外壁塗装前の暗い雰囲気を変えたかったため、ツートンの1色をアースカラーのブラウンに決めたのです。結果、この判断が成功のカギとなりました。
当然ですがアースカラーを好まない人もいるので、自分の好きな色を使うことに対しては否定的ではありません。新興住宅街にはイエローやレッドを使ったツートンの家もあり、個性的でおしゃれだったので色選びはあくまでも個人の自由だと思います。
グレーはもう少し明るい色でもよかった
以前より明るい雰囲気になった我が家ですが、1つ失敗したのがグレーの色味です。
塗り板をさまざまな場所に置いて確認したときと比べると、外壁塗装の色のほうが暗さを感じました。外壁塗装の面積効果については理解していたつもりでしたが、当初より明るいグレーを選んだため問題ないと思ったのです。もし、ワントーン明るいグレーにしていたら、家の雰囲気がもっと爽やかになり、ブラウンとの相性もさらによかったと思います。
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ツートンの色選びに悩む人へのアドバイス

外壁塗装でツートンにしたい場合は、自分の家に合う色を選ぶのがおすすめです。
家の形、周囲との調和、家に求める雰囲気などをよく考えて色選びをすると失敗しにくいと思います。
また、業者の方に相談してアドバイスをもらうことも大切です。外壁塗装のプロなので、素人が知らないさまざまな情報を分かりやすく教えてくれます。
また、外壁塗装前の色に不満がある場合は、何が原因で不満に感じているのかを明確にするとよいでしょう。1つ1つの問題を紙に書き出し、どんな色を使えば解決できるかを考えると理想に近づくと思います。
業者との打合せで現状の問題を明確に伝え、解決策を考えてもらうのもよい方法です。
よくある質問(FAQ)
まとめ

外壁塗装をツートンに塗り替える場合は、何を一番重視したいかを明確にして色選びをするのがおすすめです。
ここが明確になっていないと、理想的な仕上がりにならない可能性があります。
また、信頼できる業者を選んで、現状の問題を伝えながら理想に近いツートンにするアドバイスをもらうことも大切です。この記事を読んだ皆さんが外壁塗装で素敵なツートンの仕上がりに満足することを願っています。
