ベランダの表面は水が染み込まないように防水材で覆われています。
ひび割れや剥がれなどが生じると雨水が浸入し腐食などのトラブルにつながるため、防水工事が必要です。
この記事ではベランダ防水工事の工法別の費用相場、そして費用を安くするコツや注意点も解説します。安心して洗濯や布団が干せる美しいベランダを保つためにも、ぜひ参考にしてみてください。
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ベランダ防水工事が必要となる症状

ベランダに下記のような症状があると、多くの場合防水工事が必要です。
- ひび割れ
- 亀裂
- 膨れ
- 剥がれ
それぞれの症状を詳しくみていきましょう。
ひび割れ
防水材が劣化するとベランダの表面にひび割れが生じます。放置するとひびから雨水が浸入し、内部の構造体の腐食につながります。
亀裂
ベランダ表面の亀裂はシーリング材の劣化や下地が動くことにより生じます。亀裂から雨水が浸入し、腐食などのおそれがあります。
膨れ
下地に含まれた水が熱で水蒸気化すると、防水層が部分的に膨らみます。放置すると防水層が破れる可能性があります。
剥がれ
劣化によって剥がれた防水層は既に防水機能を失っており、内部に水が浸入している可能性があります。
放置するとさらに剥がれの症状が進むおそれもあるため注意が必要です。
ベランダ防水工事の費用相場:㎡あたりの単価から計算
ベランダ防水工事の平均単価は㎡あたり7,000〜10,000円程度です。
一般的な広さ(10㎡)のベランダを想定すると、約10万円前後の費用がかかります。
㎡あたりの単価には人件費・ベランダ清掃・下地処理・防水材・トップコートなどが含まれますが、工法や業者によって内容が異なるので、詳しくは業者ごとに見積もりをとりましょう。
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工法別|ベランダ防水工事の費用相場

ベランダ工事の費用は、㎡あたりの単価で決められるのが一般的ですが、その工法により単価が異なります。以下で主な工法別にまとめましたので、参考にしてください。
| 工法 | 特徴 | ㎡あたりの単価 | 耐用年数 | 適したベランダ |
|---|---|---|---|---|
| トップコート 塗り替え | 表面のみのコーティングで費用が安い。ひび割れや剥がれがあるベランダには不向き。 | 3000~5000円/㎡ | 約5年 | 内部の防水層が傷んでいないベランダ |
| ウレタン防水 | コストが安い。樹脂を塗布するため、さまざまな形状のベランダに対応可能。 | 6000~9000円/㎡ | 約10~12年 | 複雑な形状のベランダや継ぎ目を作りたくないベランダ |
| FRP防水 | 防水性能に加えて、強度と耐荷重性も高い。 | 7000~11000円/㎡ | 約10~12年 | 人の歩行が多い複雑な形状のベランダ |
| シート防水 | シートを敷く工法で広い面積を一度に防水工事できる。 | 6000~9000円/㎡ | 約12~15年 | 屋上や陸屋根にある広いベランダ |
それぞれの工法について、詳しくみていきます。ご自身のベランダの症状ではどの工法が最適か判断するためにご活用ください。
トップコート塗り替え
トップコートはベランダの劣化が起こる前に塗り替えるのが一般的です。
マニキュアの「トップコート」と同様に防水層の「表面」を覆うだけの工事となります。
よって、ひび割れや剥がれが目立つベランダには適用できません。早めにベランダのメンテナンスをして劣化を抑えたい方に適しています。
トップコートは紫外線や風雨で劣化するため、5年程度で塗り替えるのが理想です。
トップコートが保護材として機能しなくなるとベランダ内部の防水層が傷むので、こまめなチェックを行いましょう。ベランダの劣化状態を正確に判断できない場合は、業者にチェックしてもらうのがおすすめです。
トップコートの施工工程は
「現地調査(下地確認)→高圧洗浄→下地処理→トップコート塗布→乾燥と硬化(8〜24時間)→完了検査・引渡し」となり、期間は1~2日が目安です。
FRP防水(密着工法)
FRP防水は、ベランダの床面にシート状のFRP(繊維強化プラスチック)を敷き、樹脂で固める工法です。
耐荷重性と耐摩擦性の高い丈夫な仕上がりになるため、人が歩き回ることの多いベランダに適しています。
また、他の工法で仕上げる防水層よりも軽量のため、古い住宅にも対応可能です。
デメリットは紫外線に弱く、こまめなメンテナンスが必要な点です。5年に1回塗り替える必要があるといわれています。
強度は高いものの、硬さがある分伸縮しにくく、ベランダの状態によっては割れる可能性もあるため、業者と相談してプロに判断してもらうのがおすすめです。金属との接着が悪いので、金属製のベランダには施工できません。
FRP防水の施工工程は以下のとおりです(期間は1~3日程度)。
- 現地調査
- 既存防水層の撤去と清掃
- プライマー塗布
- ポリエステル樹脂塗布
- FRPシートを敷く
- ポリエステル樹脂を塗布して硬化
- トップコート塗布
- 完了検査・引渡し
シート防水(密着工法)
ゴムや塩ビ製のシートをベランダ床面に貼り付けて仕上げるのがシート工法です。
面積が広く平らなベランダの床面に適しています。トップコートを施す必要がなく紫外線に強いため、メンテナンスに手間がかからないのがメリットです。
シート工法を施したベランダは耐用年数が近づくと脆くなるため、耐用年数の15年おきに防水工事が必要です。また、凹凸がある床には施工できません。
シート工法の施工工程はFRP同様1〜3日程度かかります。
- 現地調査(下地の確認)
- 清掃
- プライマー塗布
- 接着剤塗布
- シートを敷き詰める
- 継ぎ目を溶着や熱で処理
- ドレンと端部の処理
- 最終チェック
- 完了検査・引渡し
ウレタン防水(密着工法)
ウレタン防水はウレタン樹脂を重ね塗りする工法です。複雑な形状のベランダにも施工が可能で、継ぎ目のないきれいな仕上がりになります。ウレタン樹脂はベランダの狭い箇所にも塗れるのがメリットです。
デメリットは防水材の乾燥に一晩かかり、複数回塗り重ねるので、他の工法に比べて工期が長い点です。また、手作業で塗る工法のため、職人の経験や腕によって仕上がりに差が出ます。
ウレタン工法の施工工程は、3〜5日程度が目安です。
- 現地調査
- 清掃と下地調整
- プライマー塗布
- ウレタン防水材塗布(2回)
- トップコート塗布
- 完了検査・引渡し
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ベランダ防水工事費用を安くするコツ

ベランダ防水工事を安くするコツは、相見積もりを複数社から取ることと、外壁塗装工事と同時に防水工事をすることの2つです。
複数業者から相見積もりを取る
複数の業者から相見積もりを取ると、業者による費用の違いと一番安い業者が簡単に把握できます。
1社のみの見積もりで工事を決めると比較ができないので、費用が高くても気づけません。
また、相見積もりを取ることにより、費用だけでなく工事の内容や業者の質も比較できるメリットが得られます。
3〜4社から相見積もりを取って依頼したい業者が決まったら「他業者と比較して検討している」ことを伝えるのも費用を安くするコツです。
これによって業者が値引きを検討したり、より丁寧な対応をしたりする可能性が高まります。
業者は相見積もりを取って比較されることには慣れているため、遠慮することなく自分の意思や意見を伝えるとよいでしょう。
外壁塗装と同時にベランダ防水工事を依頼
外壁塗装工事と一緒にベランダ防水工事を依頼すると、結果的に費用を抑えられる可能性があります。
特に足場がないと塗装できないベランダについては、外壁塗装用の足場をそのまま使えるので、費用を抑えることが可能です。
1回の足場設置で2つの工事を施工できるため、依頼主のストレス軽減にもつながります。
外壁塗装業者のなかには、外壁塗装と一緒にベランダ防水工事をすると値引きをしてくれるところがあります。
外壁の状態も気になる場合は、2つの工事をまとめて業者に見積もり依頼してみましょう。
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ベランダ防水工事の注意点

ベランダ防水工事の注意点は以下のとおりです。
- ベランダ防水工事に保証がついているか確認する
- 見積もりの内容に漏れがないか確認する
- 見積もりの費用が安すぎると感じる場合は一旦保留する
ベランダ防水工事に保証がついているか確認する
業者に見積もりを取る際には「防水工事保証制度」が受けられるか確認しましょう。
保証制度があると、ベランダ防水工事後に剥がれなどが生じて漏水しても、無償で補修を受けられるというものです。
保証の期間は工法や業者によって異なります。安心できる保証を受けたい場合は、10年保証が可能な工法と業者を選ぶのがおすすめです。
また、工事業者、防水材メーカーのどちらの保証なのかも確認しておきましょう。
保証が受けられる場合は保証書が発行されるか確認し、保証条件や保証が適用されないケースについても確認しておくと安心です。
見積もりの内容に漏れがないか確認する
業者から見積もりを受け取ったら、ベランダ防水工事の工法・防水材の種類・工程や期間・単価と数量などがしっかり記載されているか確認しましょう。
それぞれの内容や数字に間違いがないか確認することも重要です。
見積もりの項目や単価と数量が不明瞭な場合や、内容が全体的に雑だと感じた際には、すぐに契約をせず業者についてよく調べましょう。
特に「ベランダ防水工事一式」として金額をまとめている場合は、後から作業が追加され、別途費用がかかるというトラブルにもなりかねません。
見積もりの費用が安すぎると感じる場合は一旦保留する
業者から提示された見積もりの費用が安すぎる場合は、作業品質が低かったり、安価な防水材を使用したりする可能性があります。費用が安いからとすぐに契約するのではなく、一旦保留してよく調べてから回答しましょう。
見積書をチェックする際には、防水材の品質に問題がないか確認します。その上で、以下の点のチェックも重要です。
- 下地処理などの工程を省いていないか
- 防水材塗布の回数が少なくないか
- 保証やアフターフォローが受けられるか
- 業者の実績は豊富か
- 口コミ、評判は問題ないか
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まとめ
ベランダ防水工事には、最低でも10万円前後の費用がかかります。決して安い費用ではありませんが、剥がれや亀裂などの症状を放置すると、さらなる被害拡大にもつながります。
ベランダ防水工事について理解が深まれば、見積書のチェックも容易になり、適切な業者選びも可能になります。
本記事で解説した注意点を理解し、できるだけ早く業者へ問い合わせすることが重要です。
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