外壁塗装は住まいを守るうえで欠かせない工事ですが、費用の大きさに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
実は長岡市には、外壁塗装に利用できる助成金制度があり、条件を満たせば工事費の一部を補助してもらえます。補助率や上限額、対象となる住宅や工事内容を正しく理解することで、無駄なく制度を活用可能です。
また、助成金以外にも火災保険の利用や塗料選びの工夫など、費用を抑える方法は数多く存在します。
本記事では、令和7年度の最新情報をもとに助成金の詳細や申請手順、さらに費用相場や業者選びの注意点までを分かりやすく解説します。長岡市で外壁塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

監修者:山下 昭一
保有資格:一級建築士
早稲田大学理工学部を卒業後、大手設計事務所で腕を磨き独立。 その後、山下建築設計事務所として上場企業など大手企業の設計を担当。
長岡市の外壁塗装に使える助成金制度【令和7年度版】

長岡市では、住宅の外壁や屋根の改修を含む幅広い工事に「一般住宅リフォーム支援事業」という助成金制度を設けています。この制度は市民の住宅環境の改善と、地域の建築関連事業者の活性化を目的としています。
交付対象は居住している住宅で、申請者本人または同居家族が長岡市に住民登録していることが必須です。工事は必ず交付決定を受けてから着工しなければならず、事前に工事を始めてしまうと対象外になる点に注意が必要です。
公式ページでも「申請前に工事を開始した場合は補助の対象外」と明記されているため、しっかりと申請手順を踏みましょう。制度全体を理解してから進めることで、無駄なく補助を受けられます。
補助金額と上限の目安
令和7年度の長岡市一般住宅リフォーム支援事業では、工事費用の20%が補助対象になり、上限は5万円と定められています。外壁塗装の工事費用は数十万円から百万円を超える場合もありますが、その一部を補助してもらえることで出費の負担が軽減されます。
ただし、補助金額は見積金額に応じて算定されるため、必ずしも5万円満額が交付されるわけではありません。たとえば工事費用が20万円であれば、補助額はその20%である4万円です。
令和7年度の申請受付期間は 2025年5月12日(月)から11月28日(金)まで と定められています。ただし市の予算枠には限りがあり、申請が多数にのぼると募集期間内でも受付終了になる場合があります。そのため、申請は早めに行うのが安心です。
外壁塗装を検討する際には、費用と補助金の割合を踏まえた資金計画を立てることが重要です。
補助対象となる工事内容
長岡市の助成金制度で対象となる工事は、住宅の長寿命化・防災・バリアフリー・省エネルギー化 を目的とした改修工事です。外壁や屋根の塗装、修繕、防水工事など住宅の維持管理に必要な内容が含まれます。。具体的な対象工事の例は以下のとおりです。
- 外壁の再塗装
- ひび割れ補修
- 屋根の塗替え
- 防水シートの張り替え
さらに、住宅の安全性や耐久性を維持するための工事であれば、外壁以外のリフォームでも対象になるケースがあります。ただし、エクステリアの装飾目的や単なる美観向上のみを目的とした工事は対象外です。
対象工事を正しく理解して依頼内容を調整すれば、スムーズに補助を受けられるでしょう。
対象となる住宅・申請条件
助成金の対象となる住宅や申請条件は、次のとおりです。
対象住宅
- 築後10年以上経過した長岡市内の住宅
- 実際に居住している一戸建てまたは共同住宅
申請者の条件
- 長岡市に住民登録があること
- 市税を滞納していないこと
- 過去に同じ住宅で本補助金を受けていないこと
施工業者の条件
- 長岡市内に本店または支店を置く建築関連業者であること
- 市外業者による施工は補助対象外
条件を満たさずに申請しても不交付決定となるため、事前確認が不可欠です。申請者本人だけでなく同居家族も条件に関わる場合があるため、書類提出前に細部を確認する必要があります。
助成金申請の流れと注意点

長岡市の外壁塗装に使える助成金を受けるためには、正しい手順を踏んで申請する必要があります。理由は、交付決定前に工事を始めてしまうと補助対象外になるためです。
ここからは、申請に必要な書類と交付までの流れを順番に解説します。
申請時に必要となる書類一覧
長岡市の一般住宅リフォーム支援事業では、交付申請を行う際に複数の書類を揃える必要があります。
- 所定の申請書
- 工事見積書
- 工事内容・費用が明確に記載されていること
- 申請内容と一致していないと審査不可
- 工事箇所の現況写真
- 外壁の状態や塗装前の状況がわかる写真
- 工事の必要性を証明するために必須
- 住民票(申請者本人および同居家族分)
- 市税の納付証明書(市税の滞納がないことを証明する書類を市役所で取得)
- 施工業者の情報一式
- 見積書
- 会社概要・所在地などの基本情報
これらの書類を事前に揃えずに申請すると、審査が遅れたり不備で却下されたりするため、早めに準備しておくことが大切です。
申請から交付までの具体的な流れ
助成金の交付を受けるまでの流れは、大きく分けて申請・審査・交付決定・工事・実績報告・補助金支払いという段階に整理できます。
- 交付申請
- 審査
- 市の担当部署が内容を確認し、問題がなければ交付決定通知書が届く
- 工事着工
- 交付決定通知を受け取ってから工事を開始
- 通知前に着工すると補助対象外になるので注意
- 実績報告
- 工事完了後に実績報告書を提出
- 報告書には工事完了写真や請求書の写しを添付
- 補助金の支払い
重要なのは、申請から交付までの各段階で提出期限が設けられている点です。提出が遅れると交付対象外になる恐れがあるため、余裕を持ったスケジュール管理が不可欠です。
また、予算上限に達すると募集が打ち切られるため、申請は早めに動くことが望ましいです。
助成金以外で塗装費用を抑える工夫

外壁塗装の費用は決して安くないため、助成金以外にも工夫して支出を抑える必要があります。理由は、補助金の上限額が最大5万円と限られており、工事全体の費用に比べると負担軽減の効果は限定的だからです。
ここでは、火災保険の利用や中間マージンの排除、耐久性を意識した塗料選び、リフォームローンの活用など、助成金以外で費用を抑える方法について解説します。
火災保険を利用できるケースを知る
外壁の修繕が火災保険の対象になるケースがあります。たとえば台風や大雪などの自然災害によって外壁や屋根が損傷した場合、その修繕費用が火災保険で補償されることがあります。
補償内容は保険会社や契約プランによって異なりますが、保険の範囲を理解していれば自己負担を大幅に減らせるでしょう。火災保険を使う際には、損傷箇所の写真や修繕前後の記録をしっかり残すことが重要です。
また、保険申請には一定の期限があるため、被害に気づいたら早めに保険会社へ連絡して確認する必要があります。塗装費用を直接カバーできるケースは限定的ですが、災害で生じた修繕と同時に塗装を行えば費用の一部を保険でまかなえる可能性が高いです。
仲介業者を介さない直接依頼でコスト削減
外壁塗装を依頼する際には、仲介業者を通さず直接施工業者に依頼する方法が効果的です。仲介業者が入ると紹介料や手数料が加算されるため、最終的な見積額が高くなりがちです。
一方で、直接契約を行えば余計な中間コストを省けます。その結果、同じ工事内容でも数万円から十万円単位で総費用が抑えられることがあります。
ただし、直接契約を結ぶ際は信頼できる業者かどうかをしっかり見極めることが欠かせません。施工実績や口コミ、会社の所在などを確認してから依頼することで、不安を減らせます。
費用削減と安心を両立するためには、複数社に見積もりを取り比較することが望ましいです。
長持ちする塗料を選んで将来の出費を減らす
塗装費用を抑えるには、単に安い塗料を選ぶのではなく耐久性の高い塗料を選ぶことが大切です。安価な塗料は初期費用を抑えられる反面、劣化が早く再塗装のサイクルが短くなります。そのため長期的に見ると費用がかさみます。
フッ素塗料や無機塗料など耐用年数が長い塗料を採用すれば、塗り替えの回数を減らせるため結果的にコストを削減できます。
また、遮熱や断熱の効果を持つ塗料を選べば、省エネ効果によって光熱費の節約にもつながります。初期費用とランニングコストを総合的に考える視点が重要であり、長期的な資金計画に直結します。
リフォームローンを賢く活用する
まとまった費用を一度に用意するのが難しい場合は、リフォームローンを利用するのも有効な方法です。ローンを組むことで、必要な工事を先送りせずに実施できます。利息負担は発生しますが、分割返済によって家計への影響を緩やかにできます。
金融機関や施工業者が提携するローン商品もあり、条件によっては低金利で利用可能です。ローンを使うと返済計画を立てる必要があるため、無理のない範囲で月々の負担を設定することが重要です。
助成金や保険利用と組み合わせて考えると、外壁塗装の費用をバランスよく抑えることが可能になります。
長岡市における外壁塗装費用相場と内訳の目安

長岡市で外壁塗装を行う場合、全国平均とほぼ同じ費用がかかります。結論として、戸建住宅では80万円から120万円前後が一般的な目安です。
ここからは、費用相場の幅と費用を構成する内訳について詳しく解説します。
一般的な費用相場の目安
長岡市における外壁塗装の費用相場は、30坪前後の戸建住宅でおおむね80万円から120万円程度です。工事に使用する塗料の種類や、建物の階数、足場の設置条件によって金額は変動します。
シリコン系の塗料を使った場合は80万円前後に収まることが多いですが、耐久性の高いフッ素系や無機塗料を選ぶと100万円を超えるケースが一般的です。また、屋根塗装を同時に行う場合はプラス20万円から40万円程度が上乗せされます。
施工面積が広い住宅や劣化が進んで補修範囲が多い住宅では、さらに費用が増加する点も押さえておきたいところです。複数業者の見積もりを比較することで、適正価格を判断しやすくなります。
費用を構成する内訳のポイント
外壁塗装の総費用は、いくつかの項目によって構成されています。主な内訳は、足場設置費用、養生費用、下地処理費用、塗料費用、施工人件費です。
足場設置費用は20万円前後で、工事全体の安全性と効率を左右します。養生費用は数万円で、周辺への飛散防止や保護のために欠かせません。下地処理費用は外壁のひび割れ補修や高圧洗浄にかかる費用で、建物の劣化状態によって大きく変動します。
塗料費用は塗料の種類や品質で差が出やすく、安価なアクリル塗料は数十万円、耐久性の高い塗料はそれ以上かかります。施工人件費は塗装工事の中心であり、工事全体の約3割を占めることが一般的です。
これらの要素を理解しておくことで、見積書を比較した際にどの項目が高額なのか、どの部分を調整できるのかを判断できます。
悪徳業者に注意!よくあるトラブル事例と対策

外壁塗装では、残念ながら悪徳業者によるトラブルが報告されています。結論として、相場より極端に安い見積りや強引な営業姿勢には特に注意が必要です。
ここからは、実際に多いトラブル事例とその対策を具体的に紹介します。
「特別値引き」と称した過度な割引に注意
悪徳業者がよく使う手口のひとつに「今契約すれば特別に大幅値引きします」という売り文句があります。一見するとお得に感じられますが、もともとの見積もりを相場より高めに設定し、値引き後も実際は割高というケースが多いです。
また、安さを強調して契約を急がせる業者は、工事内容を簡略化したり品質を下げたりする可能性が高まります。こうした被害を防ぐためには複数の業者から相見積もりを取り、相場と比較することが重要です。
さらに、見積書の内訳を丁寧に確認し、不明瞭な項目があれば質問して明確にしてもらうことが対策につながります。
強引な訪問営業への警戒
訪問営業で「外壁が傷んでいるからすぐに工事が必要だ」と不安を煽るのも、典型的なトラブル事例です。こうした業者はその場で契約を迫ることが多く、冷静な判断をさせないのが特徴です。特に高齢者世帯では被害が多く報告されています。
対策としては、突然の訪問営業には即答せず、一度断ってから家族や専門家に相談することが大切です。訪問営業そのものが違法ではありませんが、強引な勧誘や虚偽説明は消費者契約法違反にあたる可能性があります。
契約後であってもクーリングオフ制度を利用できる場合があるため、もし不安を感じたら早めに消費生活センターに相談しましょう。
会社情報・口コミ・建設業許可証を確認する
業者を見極める基本は、会社の信頼性を徹底的に確認することです。所在地がはっきりしていない、電話番号が携帯のみ、ホームページに施工実績がないといった業者は要注意です。
信頼できる業者は建設業許可証を持っており、番号を公開している場合が多いです。さらに、インターネット上の口コミや過去の施工事例を確認することで、対応力やアフターフォローの有無が判断できます。
複数の情報を照らし合わせて総合的に判断することが、トラブルを防ぐ最も効果的な方法です。事前調査を怠らず、信頼性の高い業者に依頼することが安心につながります。
長岡市の外壁塗装は「ペイント・サイトウ」がおすすめ!

株式会社ペイント・サイトウは、長岡市で40年以上の実績を持つ地域密着の塗装会社です。
公共事業で培った確かな技術を生かし、一般住宅の外壁・屋根塗装を高品質に施工。長岡市・南魚沼市での実績も豊富で、施工後のフォローも迅速対応します。
地元で信頼できる職人に任せたい方におすすめです!
特徴①:創業40年以上、年間180棟超の実績
創業から40年以上、自社職人による一貫施工で1棟1棟丁寧に仕上げ。
豊富な経験と技術の蓄積により、安定した品質と高い満足度を実現しています。
特徴②:塗装の仕上がりを左右する“下地処理”にこだわり
外壁塗装の耐久性は、塗る前の下地処理で決まります。
ペイント・サイトウでは、汚れ除去やひび割れ補修を徹底し、塗料本来の性能を最大限に発揮。
「10年後も美しい外壁」を目指して、見えない部分まで手を抜きません。
特徴③:電話一本で駆けつける安心のアフターフォロー
地域密着だからこそ、工事後も迅速に対応できる体制を整えています。
気になる箇所があればすぐ相談でき、長く安心して任せられる“かかりつけの塗装店”です。
口コミ

友人宅がペイントサイトウさんに塗装をお願いして非常に丁寧な仕事で我が家でも頼みました。職人さんも良い方で良かったです。次は屋根の塗装を頼みたいです。

屋根がスーパーシャネツF、外壁塗装が超低汚染リファイン1,000 MF-Rで、両方遮熱効果ある塗料使用で、塗装前よりエアコンの使用頻度が減ったため、電気代が抑えられました。夏本番前に施工できてよかったと思います。又勝手口の階段とエコキュートの貯湯タンクユニットにも塗装して綺麗になって満足しております。

屋根塗装お願いしました。営業の方もすごく丁寧な対応で作業の方も玄関先まで綺麗に水で洗い流しまでしてくださり、心使いに感動しました。作業もびっくりするほど早く終わり丁寧な対応してくださり助かりました。今後も何かある時はまた是非お願いしたいと思います。ありがとうございました。

昨年の秋に契約、契約通り3月の施工。職人さんの対応も良く丁寧な仕事ぶりで、少しの追加を引き受けてくれました。完成後、保証書に使用したペンキの証拠写真が添付されていて関心しました。友達に紹介しました。
会社概要
会社名 | 株式会社ペイント・サイトウ |
ホームページ | https://www.painting-saito.jp/ |
住所 | 新潟県長岡市福道町725 |
代表者名 | 斎藤 正安 |
創立 | 1988年8月 |
営業時間 | 8:00〜18:00(定休日 日曜日) |
対応エリア | 長岡市 三条市 加茂市 西蒲区 柏崎市 妙高市 十日町市 魚沼市 南魚沼市 |
事業内容 | 住宅塗装 / その他塗装業全般 |
資格 | 塗装工事許可(般-3)第42512号 一級塗装技能士 / 二級塗装技能士 / 有機溶剤作業主任者 足場組立作業主任者 / 石綿(アスベスト)作業主任者 |
加盟団体 | 一般社団法人 日本塗装工業会 会員 一般社団法人 エコ・ウレックス工業会 正会員 長岡塗装組合 組合員 |
まとめ

長岡市で外壁塗装を検討する際には、まず市が実施する「一般住宅リフォーム支援事業」を活用できるか確認することが大切です。補助率20%・上限5万円の制度は費用負担を軽減する効果があり、正しい手続きを踏めば安心して利用できます。
また、火災保険の活用や耐久性に優れた塗料の選択、リフォームローンの利用などを組み合わせることで、さらに費用を抑えることが可能です。
加えて、費用相場や内訳を理解し、悪徳業者を避けて信頼できる会社を選ぶことが後悔しない工事につながります。助成金と節約術をバランスよく取り入れれば、長岡市での外壁塗装は費用面でも品質面でも安心感を持って進められるでしょう。