光触媒技術によるセルフクリーニング機能と高い耐久性で人気の、ケイミューの外壁材「光セラ」。一方で、「思ったより汚れが目立つ」「メンテナンス費用が予想外だった」と後悔する声も少なくありません。
この記事では、光セラ外壁を選ぶ前に必ず押さえておきたい7つのポイントを分かりやすく解説します。長く美しい外観を保つためのコツや注意点を知り、後悔しない外壁選びを実現しましょう。
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監修者:藤 孝憲
保有資格:宅地建物取引士・SEO検定1級・CFPなど
資格を活かし、中立的な立場で記事の執筆・監修を行っている。常に生活者目線で専門用語もわかりやすく解説し記事を執筆している。
ケイミューの光セラとは?
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光セラとは、ケイミュー株式会社が提供する高機能な外壁材シリーズのことです。光セラには、おもに以下のような特徴があります。
- セルフクリーニング機能
- 紫外線が当たると、外壁表面に付着した汚れを分解し、雨水で自然に洗い流します。
- 防汚・抗菌・抗ウイルス効果
- 光触媒の働きにより、ウイルスや菌の繁殖を抑制します。黒カビや油汚れなども分解するため、衛生面でも優れています。
- 色あせ・耐久性
- セラミックコートによって色あせにも強く、長期間にわたり美しい外観を維持できます。約40年の耐久性が期待できる点も大きな魅力です。
- 空気浄化効果
- 光触媒の働きで大気中の有害物質を分解し、空気をきれいにする効果があります。
- デザイン性
- 細かいスリット造形や豊富な色の種類で、高級感のある外観を実現できます。明るい色味でも汚れに強く、個性的なデザインにも対応しています
ほかにはない高品質の外壁材ですが、光セラで後悔している口コミがあるのも事実です。具体的な口コミから光セラで後悔している理由を確認しましょう。
光セラで後悔している理由

光セラで後悔している人も見受けられます。具体的には、以下のような後悔をしているようです。
新築を建ててから1年が経ったころに外壁を点検していたらお風呂の換気扇付近が黒く汚れていました。お風呂場は北側にありほぼ太陽の日は当たりません。
引用:Yahoo!知恵袋
2年前に新築を建て、外壁は光セラにしました。カラーは真っ白とグレーの2トーンです。家の向かいが林という事もあるせいか、白の部分に薄緑色のノリのような物と、薄い黒色のカビ汚れのような物が付着している箇所が有ります。
引用:Yahoo!知恵袋
光セラの特徴から、なぜこのように後悔するのか解説します。
北側の汚れが目立つ
光セラは、太陽光、特に紫外線によって汚れを分解する機能を備えています。
しかし、建物の北側は、直射日光や紫外線が当たりにくいため、自浄作用が十分に発揮されません。北側の外壁はほこりや汚れが落ちにくく、汚れが目立ちやすくなります。
コケやカビが発生する
光セラは、環境によってコケやカビが発生することがあります。
特に湿気が多く、日当たりが悪い場所では、カビやコケが発生しやすいです。メーカーも「実際の建物でカビ・苔・藻が繁殖しないことを実証しているわけではない」と明記しており、発生を完全に防ぐことはできません。
安易に再塗装ができない
光セラは特殊な光触媒コーティングが施されているため、安易に再塗装できません。
通常の塗料を塗ると、剥がれやすくなったり、本来の機能が失われたりしてしまいます。再塗装を行う場合は、必ず指定された塗料と塗装仕様を守る必要があります。
また、一度塗り替えると元の光セラ仕上げには戻せず、初期の色や柄を再現できません。
光セラのメリット

光セラは、光触媒技術とセラミックコートの融合で、下記のようなメリットを備えています。ここでは、光セラの代表的なメリットについて詳しく解説します。
- 太陽と雨のセルフクリーニング
- 色あせに強い
- 抗ウイルスと抗菌作用
- 空気をきれいにする作用
太陽と雨がクリーニングしてくれる
光セラ最大の特長は、太陽光と雨の力を活用したセルフクリーニング機能です。
外壁表面は光触媒で覆われており、紫外線により汚れや有機物を分解します。分解された汚れは、雨水とともに流れ落ち、清潔な状態を保ちやすくなります。
色あせに強い
光セラは、表面にセラミックコートを施し、色あせに強い特徴があります。
また、経年劣化による色の変化が少なく、美しい外観を長期間維持できます。築10年以上経過した住宅でも、鮮やかな色や質感が保たれている事例があります。
抗ウイルスと抗菌作用がある
光セラの光触媒技術には、細菌やウイルスの活動を抑制する効果があります。
紫外線を受けた光触媒が外壁表面に発生させる酸化力によって、ウイルスや菌の有機物を分解し、繁殖を抑えられます。
空気をきれいにする作用がある
光セラの光触媒は、空気中の有害物質を分解する働きもあります。
都市部や交通量の多い場所では排気ガスによる空気汚染が問題となります。しかし光セラは建物自体が空気浄化に役立つ点も魅力です。
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ケイミュー光セラ18の人気色を紹介
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ケイミュー光セラ18シリーズは、豊富な色の種類と高いデザイン性が魅力です。ここでは、特に人気の高い色を紹介します。
QFシルクチタンホワイト
QFシルクチタンホワイトは、シリーズの中でも人気の高いホワイト系カラーです。
清潔感と明るさが際立ち、シンプルモダンやナチュラルモダンの住宅デザインに調和します。光セラのセルフクリーニング機能により、白系でも美しさを長く保てる点が大きな魅力です。
QFファサードチタンベージュ
QFファサードチタンベージュは、ナチュラルで温かみのあるベージュ系カラーです。
やわらかく上品な色合いが特徴です。落ち着いた雰囲気や優しい外観を求める方に、多く選ばれています。ベース外壁としてもアクセントとしても使いやすく、幅広い住宅スタイルにマッチします。
QFミルキーチタンホワイト
QFミルキーチタンホワイトは、やさしいミルキーなトーンが特徴のホワイト系カラーです。
クリーミーな色味は、柔らかく明るい印象を与え、家全体を優しく包み込むような外観に仕上がります。シンプルながらも個性を演出したい方や、ナチュラルテイストの住宅におすすめの色です。
QFフィエルテチタンダークコンクリート
QFフィエルテチタンダークコンクリートは、重厚感と高級感を兼ね備えたダークグレー系の人気色です。
モダンで洗練された印象を与え、直線的なデザインやシックな外観を求める住宅に多く採用されています。アクセント使いとしても存在感があり、外壁全体に使用すると力強くスタイリッシュな印象を演出できます。
トレンド感のある色味で、現代的な住宅デザインにぴったりです。
出典:ケイミュー「施工事例集」
これらのカラーは、ケイミュー公式サイトや施工事例でも多く採用され、光セラ18シリーズの中でも支持されています。住宅のデザインや周囲の環境に合わせて、理想の外観を実現できる豊富なカラーバリエーションが魅力です。

光セラを外壁に使用する際の費用

光セラの外壁は高性能な分、価格は高めです。本体価格は1枚あたり約10,300円〜10,450円となっています。初期費用とメンテナンス費用を確認しましょう。
光セラの初期費用
光セラの外壁材の本体価格は、メーカー希望小売価格で1枚あたり約10,300円〜10,450円(18mm厚で標準サイズの場合)です。㎡単価で見ると、6,670~7,040円/㎡程度が相場です。
一般的な窯業系サイディング(3,500〜5,000円/㎡)よりやや高めですが、金属系サイディング(7,000~15,000円/㎡)と比べると同等かやや安価な価格帯です。
外壁面積149㎡の2階建ての場合、ケイミューの「親水」よりも、約50~100万円ほど高くなります。
光セラのメンテナンス費用
一般的な外壁材は、が10~20年ごとに再塗装や補修が必要です。しかし、光セラは40年ごとのメンテナンスで済むため、トータルコストを大幅に抑えられる点が強みです。
外壁面積149㎡の2階建ての場合、光セラの30年のメンテナンス費用は約22万円です。初期費用と合わせると、約450万円~480万円です。親水よりもトータルコストで100~190万円ほど安くなるとされています。
光セラで後悔しないためのポイント7選

ケイミューの光セラには、使用やメンテナンスで注意すべき点もあります。光セラで後悔しないために、ポイントを7つにまとめて紹介します。
日常点検と定期点検をする
外壁は、環境条件によって劣化や汚れの進行度合いが大きく異なります。光セラはメンテナンスフリーを謳っていますが、実際は定期点検が必要です。
40年後のメンテナンスは「色品質」に関するものです。構造的な劣化や破損は、点検で早期発見することが大切です。
点検の際は、以下のようなチェックリストを活用しましょう。
【点検項目チェックリスト】
- 外壁表面にひび割れや剥がれがないか
- シーリング部分に劣化や隙間がないか
- 北側や日陰部分にコケやカビの発生がないか
- 外壁の色あせや汚れの付着が目立たないか
- 雨樋やサッシ周りに異常がないか
- 外壁材の浮きや反りがないか
汚れが目立たない色を使う
光セラは、北側や日当たりの悪い場所では汚れが落ちにくい場合があります。グレーやベージュ、ブラウンなどの中間色や濃色を選ぶと、外観の美しさを長期間維持できます。
周囲の環境や好みも考慮し、汚れが目立ちにくい色を選びましょう。
指定塗料の費用を把握する
光セラ外壁材は、再塗装時に「指定塗料」を使う必要があります。光触媒コーティングに対応していない塗料を使用すると、密着不良や剥がれ、機能低下の原因になります。
指定塗料は一般的な塗料よりも高価な場合が多く、メンテナンス費用が高くなることもあります。塗料の種類や費用は、事前に施工業者に確認し、予算に反映させましょう。
環境条件に適しているか確認する
光セラの性能を最大限に発揮するには、設置する環境が重要です。
日当たりが悪い、湿気が多い、樹木や建物に囲まれている環境では、セルフクリーニング効果が十分に発揮されません。自宅の立地条件や周辺環境をよく確認し、必要に応じて他の外壁材も比較検討しましょう。
掃除の方法を理解する
外壁を誤った方法で掃除するを行うと、表面コーティングを傷めたり、機能を損なう恐れがあります。特に以下の行為は禁止されています。
【禁止事項リスト】
- シンナーなどの有機溶剤の使用
- 金属たわしや硬いブラシでのこすり洗い
- 高圧洗浄機による強い水圧での洗浄
普段の掃除は、柔らかいスポンジや布で水洗い程度に留め、頑固な汚れは専門業者に相談しましょう。

メンテナンス費用も予算に含める
光セラは、長期的にメンテナンスコストが抑えられる外壁材です。しかし、完全に「メンテナンスフリー」ではありません。
40年後の再塗装や、シーリングの打ち替えなど、将来的なメンテナンス費用もあらかじめ予算に組み込んでおきましょう。指定塗料の費用や、施工費用は一般的な外壁材より高くなるため、事前の確認が大切です。
施工業者を十分に検討する
光セラの修繕や再塗装は、光セラの特徴や施工方法を理解した業者に依頼する必要があります。施工不良や誤ったメンテナンスは、光セラの性能をを損なう原因になります。業者選定の際は、以下の基準を参考にしましょう。
選定基準 | チェックポイント |
---|---|
光セラの施工実績 | 過去に光セラの施工や修繕実績があるか |
指定塗料の取扱経験 | 指定塗料による再塗装の経験があるか |
施工後の保証内容 | 保証期間やアフターフォローが充実しているか |
見積もりの明確さ | 費用や工事内容が明確に説明されているか |
口コミ・評判 | 実際の利用者からの評価や口コミが良いか |
複数の業者から見積もりを取り、信頼できる業者を慎重に選ぶことが、後悔しないための大切なポイントです。
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光セラで後悔しないために定期点検とメンテナンスをしよう

光セラで後悔しないためには、日常的な点検と定期的なメンテナンス、正しい知識を持つことが大切です。色選びや掃除方法、将来のメンテナンス費用も含めて計画的に準備してください。
信頼できる施工業者を選ぶことで、長く快適な住まいを維持できます。外壁の状態をこまめにチェックし、コストの負担を軽減しましょう。
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