「シリコン塗料」は、性能や価格のバランスが良いので、多くの住宅で外壁塗装の際に採用されています。塗料の価格も中程度なので、外壁塗装工事のコスト高に悩む場合は、「シリコン塗装」を検討してみましょう。
この記事では、外壁塗装におけるシリコン塗料の特徴や費用相場、選び方まで徹底解説します。これから外壁塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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監修者:井上咲
保有資格:宅地建物取引士
ビルオーナー業にてテナントとの契約業務、商業ビルの買収、不動産管理などを担当。現在は専業ライターとして、多くの不動産関連メディアに携わっている。

監修者:鹿野 博之
保有資格:中小企業診断士・宅建合格者・住環境測定士(補)など
経営改善、事業承継支援、企業研修、補助金申請支援などを得意として活動中。
外壁塗装で使われる「シリコン塗料」とは?

外壁塗装に使われる塗料は多々ありますが、シリコン塗料はコストパフォーマンスが高く、「標準塗料」として広く普及しています。
シリコン塗料は紫外線や熱に強く、耐候性に優れているのが特徴です。主成分は「シリコン樹脂」で、無機物質と有機物質の中間的な性質を持ち合わせています。
シリコン塗料の主な特徴は以下の通りです。
- 耐候性が高く色あせしにくい
- 高い撥水性があり汚れが付きにくい
- 適度な通気性があり内部の湿気を逃がす
- 中程度の価格帯でコストパフォーマンスが良い
- 一般的な耐用年数は7〜10年程度
シリコン塗料は水性と溶剤性の2種類があり、それぞれ特性が異なります。水性タイプは環境に優しく臭いが少ない一方、溶剤タイプは高い密着性や耐久性を持つのが特徴です。
ウレタンやフッ素との違い
シリコン塗料は、ウレタンとフッ素の中間に位置する塗料です。それぞれの違いを比較してみましょう。
【ウレタン塗料との比較】
| 項目 | ウレタン塗料 | シリコン塗料 |
| 耐用年数 | 5〜7年 | 7〜10年 |
| 価格 | 安価 | 中程度 |
| 耐候性 | 低い | 高い |
| 汚れ耐性 | 低い | 高い |
【フッ素塗料との比較】
| 項目 | フッ素塗料 | シリコン塗料 |
| 耐用年数 | 15〜20年 | 7〜10年 |
| 価格 | 高価 | 中程度 |
| 耐候性 | より高い | 高い |
| 汚れ耐性 | より高い | 高い |
シリコン塗料はウレタン塗料より耐久性が高く、フッ素塗料より価格が抑えられます。シリコン塗料はコストと性能のバランスが良い塗料です。
シリコン塗料が選ばれる理由とは
シリコン塗料が多くの住宅で選ばれる理由は、以下の点にあります。
- コストパフォーマンスの高さ
- 日本の環境に適している
- カラーバリエーションが豊富
- 施工性の良さ
- 実績と信頼性がある
シリコン塗料は低価格ながら耐久性が高いため、コストパフォーマンスの良い塗料を使いたい方に適しています。日本の気候や紫外線、雨風といった自然環境下でも、十分な耐候性と耐久性を発揮します。短期間で劣化することなく、住宅をしっかり守れるのが魅力です。
カラーバリエーションが豊富なのも、シリコン塗料の特徴です。多様な色や質感が用意されているため、自分が理想とする色合いに外壁を塗装したい方におすすめです。色を上手に組み合わせれば、住宅の個性を引き立てられます。
外壁をシリコン塗料で塗装するメリット

シリコン塗料を外壁塗装に使用するメリットは多々あります。「耐久性」「汚れにくさ」「断熱・遮熱効果」の3点に優れており、コストと品質の両面で多くの住宅で採用されています。
初期費用を抑えながらも長期的に見てコスパの良い塗装を実現したい方には、シリコン塗料が最もおすすめです。
以下では、その具体的なメリットを順に解説します。
耐久性が高く長持ちする
シリコン塗料の大きなメリットの一つは、耐久性の高さです。一般的なシリコン塗料の耐用年数は7〜10年程度で、ウレタン塗料の5〜7年と比較すると比較的長持ちします。
シリコン樹脂は紫外線に強く、日光に長時間さらされても塗膜の劣化が緩やかなのが特徴です。また、熱による膨張や収縮にも強いので、温度変化の激しい環境でも塗膜が保持されます。耐久性が高いと外壁塗り替えの頻度が減るため、長期的なメンテナンスコストの削減が可能です。
汚れにくくメンテナンス費用がかからない
シリコン塗料は、撥水性が高く汚れにくいのもメリットです。水を弾くときに表面の汚れも一緒に洗い流す「セルフクリーニング効果」が期待できるため、メンテナンスの頻度・費用を削減できます。
また、シリコン塗料の表面は比較的滑らかで、埃や排気ガスなどの汚れが付着しにくい特性があります。交通量の多い道路沿いや工場近くに建つ住宅住む方は、シリコン塗料を検討してみてください。
断熱と遮熱性が高く結露を抑制できる
断熱や遮熱効果が高いシリコン塗料も多く開発されています。室内温度の上昇や結露を抑制したい方におすすめです。
シリコン塗料により夏場の室内温度上昇を抑制できでば、冷房効率が上がり電気代の節約が期待できます。また、外壁の温度変化が緩やかになるので、熱による膨張や収縮が抑制され、クラックの発生リスクを低減することも可能です。
さらに、シリコン塗料には適度な通気性があるのも魅力です。壁内部の湿気を外に逃がす働きがあるため、室内の結露を抑えてカビやダニが発生しにくくなります。住宅の健康維持という観点からも、シリコン塗料は性能が高い塗料です。
シリコン塗料を使った外壁塗装のデメリット

シリコン塗料は性能とコストのバランスが良い一方で、「施工難易度」「ひび割れリスク」「重ね塗りの難しさ」といった注意点もあります。
こうしたデメリットを理解せずに選ぶと、期待していた仕上がりにならなかったり、追加費用が発生したりする可能性があります。
塗料の特徴を正しく理解し、メリットとデメリットの両面を比較して判断することが大切です。
以下では、シリコン塗料を使用する際に知っておきたい主な欠点を具体的に解説します。
扱いが難しく塗装の手間がかかる
シリコン塗料の1つである溶剤系シリコン塗料は、粘度が高く塗り広げるのに技術を要するので、施工時に専門的な知識と技術が必要です。信頼できる外壁塗装業者を選んで、きれいに塗装を仕上げてもらいましょう。
また、適切な塗膜厚を確保するためには、下地処理から仕上げまで丁寧な作業が求められます。下地の状態が悪いと、シリコン塗料の性能を十分に発揮できず、早期剥離などのトラブルにつながるので、業者に作業内容を確認しましょう。
シリコン塗料を使った外壁塗装は施工が難しいため、経験豊富な専門業者に依頼するのがおすすめです。
他の塗料よりひび割れしやすい
シリコン塗料はフッ素塗料より柔軟性がやや劣るので、住宅の微細な動きや振動によって塗膜にひび割れ(クラック)が生じやすくなります。日本は地震が多い国でもあるため、この点については事前に理解しておきましょう。
特に、季節の変化で膨張や収縮する木造住宅などは、細かいひび割れが発生しやすく、シリコン塗料が不向きです。ひび割れは見た目の問題だけでなく、雨水が侵入して建物の劣化を早める原因にもなります。
ただし、最近の高品質なシリコン塗料では、弾性機能を強化したタイプも開発されています。ひび割れをできるだけ避けたい場合は、検討してみてください。
重ね塗りができない
シリコン塗料は密着性が低く既存の塗料に重ね塗りができません。塗り替えの際には既存の塗膜を完全に除去するか、適切な下地処理を行う必要があります。下地処理に手間がかかる分だけ、費用負担が増えると考えておきましょう。
外壁塗装に使うシリコン塗料の耐用年数はどれくらい?

シリコン塗料の一般的な耐用年数は、7〜10年程度です。耐用年数は、塗膜が本来の機能を維持できる期間の目安と理解しておきましょう。
経年劣化のサインは、以下の通りです。
- 色あせ(退色)
- 光沢の低下
- チョーキング現象(白い粉末が浮き出る現象)
- 微細なひび割れ
- 撥水性の低下
色あせ(退色)は、塗膜が長期間紫外線に曝されることで顔料が分解され、色が徐々に薄くなっていく現象です。特に、濃い色や鮮やかな色は退色が目立ちやすくなります。
新築時に見られた塗膜のツヤが失われ、次第にマットな質感へと変化するのが光沢の低下です。これは、塗膜表面の樹脂成分が劣化することによって起こります。
チョーキング現象や微細なひび割れは、塗膜の表面が粉状になったり、目に見えない細かいひび割れができたりする劣化症状です。
劣化が進むと撥水性も損なわれるので、定期的な点検が必要となります。素人では気づきにくい劣化もあるため、業者に依頼して点検を受けることが大切です。
10年保つ?実際のメンテナンスサイクル
シリコン塗料の耐用年数は7〜10年と言われていますが、実際のメンテナンスサイクルはさまざまな要因によって変動します。
一般的な住宅においては、以下のメンテナンスサイクルが標準です。
5〜6年目:点検を行い、部分的な補修が必要かどうかを確認する。
7〜8年目:撥水性の低下や色あせが目立ち始めるため、再塗装の検討を進める。
9〜10年目:多くの場合、この時期に再塗装を実施する。
ただし、高品質なシリコン塗料を使用し施工が適切に行われた場合は、10年以上持つケースもあります。逆に、安価な塗料や不適切な施工、過酷な環境条件では、5年程度で再塗装が必要です。
外観上はまだ問題なく見えても、撥水性が失われて雨水が浸透している場合があります。定期的に、専門家に点検をしてもらい劣化を防ぎましょう。
住宅の立地条件によって異なるシリコン塗料の耐久性

シリコン塗料の耐久性は、「海・工業地帯・日当たり・降雨量」などの環境要因によって2〜3年ほど変化することがあります。
どんなに高性能な塗料を選んでも、立地条件に合っていなければ本来の耐用年数を維持できません。そのため、塗料を選ぶ際は住宅の周囲環境を考慮し、必要に応じてグレードを上げたり、部分的に異なる塗料を使い分けることが大切です。
海岸近くの住宅
潮風に含まれる塩分は塗膜を劣化させるため、海岸から500m以内の住宅では、内陸部より2〜3年ほど耐用年数が短くなる傾向があります。
工業地帯や交通量の多い道路沿い
排気ガスや工場からの排出物に含まれる酸性物質は、塗膜を劣化させます。こうした環境では、通常より1〜2年程度耐用年数が短くなる可能性があるので、早めに外壁の状態を確認しましょう。
日当たりの良い南面
南面は紫外線の影響を強く受けるため、北面と比べて劣化が早く進みます。同じ建物でも面によって塗膜の状態が異なるので、比較して劣化していないか確認しましょう。
多雨地域と乾燥地域
雨が多い地域では、塗膜が水分にさらされる時間が長くなるため、撥水性の低下が早まります。一方、乾燥地域では、紫外線により撥水性が低下するので、普段から外壁の状態をよく確認しましょう。
多雨地域と乾燥地域では、立地環境を考慮して塗料を選んだり、部分的に異なる塗料を使い分けたりするなどの対策が必要です。特に厳しい環境条件下では、シリコン塗料よりも耐久性の高いフッ素塗料を検討してみましょう。
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シリコン塗料の費用相場と見積もりのポイント

シリコン塗料を使用した外壁塗装の費用相場は、一般的に以下の通りです。
【坪単価】
- 一般的なシリコン塗料:6,000円〜8,000円/坪
- 高級シリコン塗料:8,000円〜10,000円/坪
【総費用の目安(30坪の住宅の場合)】
| 塗装範囲 | 総費用の目安(30坪の住宅の場合) |
| 外壁のみ | 60万円〜90万円 |
| 外壁 + 屋根 | 80万円〜120万円 |
ただし、これらの費用はさまざまな要因によって変動します。
例えば、複雑な形状の住宅は塗装面積が広くなり、作業の難易度が上がります。凹凸の多い外壁も細部の塗装に手間がかかるため、塗装費用が高くなるのが一般的です。
予算を組む際は、下地処理や付帯部の有無も考慮しましょう。大規模な下地の補修作業が必要だと費用がかさみます。雨樋などの付帯部も塗装する場合は、その分追加費用がかかります。外壁塗装を依頼する際は、塗装する範囲を決めて依頼しましょう。
足場の設置条件も費用面において考慮すべき点です。敷地の広さや形状によっては通常の足場が設置できず、特殊な足場が必要になります。このような場合は足場費用が高くなると理解しておきましょう。
複数の業者から見積もりを取る際には、内訳を詳細に確認して比較することが重要です。不明な点があれば、遠慮せずに業者へ質問しましょう。
ウレタンやラジカルなどとの価格差
外壁塗料にはさまざまな種類があるので、シリコン塗料と他の塗料との価格差を理解しておくと、予算に合わせた選択ができます。
| 塗料の種類 | 坪単価(目安) |
| アクリル塗料 | 4,000円 〜 6,000円/坪 |
| ウレタン塗料 | 5,000円 〜 7,000円/坪 |
| シリコン塗料 | 6,000円 〜 8,000円/坪 |
| ラジカル制御型塗料 | 7,000円 〜 9,000円/坪 |
| フッ素塗料 | 9,000円 〜 12,000円/坪 |
| 無機塗料 | 10,000円 〜 15,000円/坪 |
価格差の要因は、主に塗料自体の原材料コストと耐久性の違いです。一般的には耐久性が高い塗料ほど費用が高くなりますが、塗り替え頻度が少なくなるため、長期的に見るとコストパフォーマンスが良くなります。
例えば、シリコン塗料はウレタン塗料と比べて1坪あたり1,000円程度高いのが特徴です。耐用年数が2〜3年長いので、15年以上の長期で考えると総コストは同等か安くなる可能性があります。
安すぎる見積もりに潜むリスク
複数の業者から相見積もりを取った場合、極端に安い価格を提示する業者には注意が必要です。見積もりが安すぎると、以下のようなリスクが潜んでいる可能性があります。
- 塗料の品質低下
- 塗装回数の削減
- 下地処理の省略
- 保証内容の不備
他の業者と比較した際に価格が極端に安い場合は、塗料の品質を落としていたり、必要な塗装の回数を減らしていたりする可能性があります。追加の要望をすると、後から費用を請求される可能性もあるため、見積もりの際は下地処理の有無や保証内容もチェックしてください。
シリコン塗料はこんな人におすすめ!

外壁塗装の塗料選びで迷っている方には、コスト・耐久性・信頼性のバランスを重視したい人にシリコン塗料がおすすめです。
ほかの塗料に比べて価格が手頃で長持ちし、実績も豊富なため、初めての外壁塗装でも安心して選べます。
ここでは、特にシリコン塗料が向いている人の特徴を3つのタイプに分けて紹介します。
自分のライフスタイルや住宅環境に合うかどうか、ぜひ確認してみてください。
コストと耐久性のバランスを重視する人
シリコン塗料は初期コストと耐久性のバランスが取れた塗料のため、予算を抑えて塗装できます。また、耐久性が高く10年〜15年ほど外壁をきれいに保てるのもメリットです。
一般住宅の建築でも採用されているので、塗料選びに迷っている方はシリコン塗料を検討してみましょう。
色あせに強くメンテナンスを減らしたい人
シリコン塗料は色あせに強いので、メンテナンスの頻度を抑えたい方に適しています。長期間きれいな外観を保てるため、メンテナンス費用も抑えられて経済的です。
色あせが発生しやすい交通量の多い道路沿いや工場近くに建つ住宅には、シリコン塗料での外壁塗装が適しています。
信頼性できる塗料を探している人
シリコン塗料は実際に外壁塗装工事をした多くの人から支持されており、信頼性が高いといえます。人気の理由は以下の通りです。
- 豊富な施工実績とデータの蓄積
- 多くの塗装業者の高い習熟度
- 将来の塗り替え時の選択肢の広さ
- 住宅資産価値維持との好バランス
外壁塗装で塗料選びに迷った場合は、シリコン塗料を検討するのがおすすめです。性能が優れており、取り扱っている業者も多いです。
シリコン塗料で塗装を施すと外観がきれいになるので、資産価値も上がり売却する際も有利になるでしょう。多くの住宅で塗装に使用されているため、安心感もあるのがメリットです。
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シリコン塗料を扱う主要メーカー

シリコン塗料を選ぶ際は、「メーカーごとの特徴と製品の違い」を理解することが最も重要です。
同じシリコン塗料でも、メーカーによって耐久性・防汚性能・遮熱性・価格帯などに差があり、目的に合わせて選ぶことで満足度が大きく変わります。
ここでは、日本ペイント・関西ペイントをはじめとする代表的なメーカーの特徴と、おすすめの人気製品を紹介します。
さらに、メーカーを比較する際にチェックすべきポイントも解説しますので、塗料選びの参考にしてください。
日本ペイント
日本ペイントは国内最大手の塗料メーカーで、シリコン塗料「パーフェクトトップ」シリーズは高い人気を誇ります。
【特徴】
- 優れた耐候性と防藻・防カビ性能
- 豊富なカラーバリエーション(標準色だけで120色以上)
- 低汚染性能を持ち、美観を長期間維持
- 水性タイプで環境にやさしい
【主な製品】
- パーフェクトトップ:標準的なシリコン塗料
- パーフェクトトップローズ:高い遮熱性能を持つタイプ
- パーフェクトトップ遮熱:太陽熱を反射し、室内温度上昇を抑制
日本ペイントの製品は品質が安定しているため、多くの塗装業者から信頼されています。特に「パーフェクトトップ」は、バランスの取れた性能と手頃な価格が魅力です。一般住宅の外壁塗装に広く使用されているので、施工実績を持つ業者を探して品質を確認してみましょう。
関西ペイント
関西ペイントは日本を代表する塗料メーカーの一つで、シリコン塗料においても高品質な製品を提供しています。
【特徴】
- 高い耐候性と耐汚染性
- 優れた密着性で長期間の保護性能を発揮
- 環境対応型の製品ラインナップ
- 独自の技術による高い撥水性
【主な製品】
- RSシルバーグロスSi:高級感のある光沢と優れた耐候性を持つシリコン塗料
- アレスシリコンフレッシュ:防藻・防カビ性能に優れた水性シリコン塗料
- アレスシリコンクールテクト:高い遮熱性能を持つ省エネタイプ
関西ペイントの製品は、特に耐久性と仕上がりの美しさに定評があります。RSシルバーグロスSiは光沢感のある仕上がりを長期間維持できるのが特徴で、外観の美しさを重視する人に選ばれている塗料です。
エスケー化研・アステックペイント等の特徴と比較
日本ペイントや関西ペイント以外にも、優れたシリコン塗料を提供するメーカーがあります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
| エスケー化研 | アステックペイント | 日本特殊塗料 | |
| 特徴 | 高い防汚性能と豊富なデザイン性 | 環境配慮型の製品開発に注力 | 防音性能を持つ特殊塗料の開発に強み |
| 主な製品 | 「クリーンマイルドシリコン」「プレミアムシリコン」 | 「超低汚染リファイン」「無機ハイブリッドコート」 | 「ハイパーユメロック」「スーパーオーデフレッシュSi」 |
| 強み | デザイン性の高い塗料や、特殊な質感を実現する製品が豊富 | 断熱・遮熱性能に優れた製品が多く、省エネ効果が高い | 防音・防振性能と防水性能を兼ね備えた製品がある |
エスケー化研は豊富なデザイン性、アステックペイントは省エネにつながる機能性、日本特殊塗料は防音などの付加価値に強みを持つのが特徴です。
各メーカーの製品を比較する際のポイント

シリコン塗料はこれまでに紹介したメーカー以外からも多様な製品が販売されています。どの製品を選ぶかによって、費用や満足度が大きく変わる可能性があると把握しておきましょう。
後悔しない塗料選びのためには、下記のようなポイントに着目して、各メーカーの製品を比較検討することが重要です。
- 価格帯
- 保証内容
- 施工実績・評判
- 特殊機能(付加価値)
価格帯
同じシリコン系塗料でも、メーカーや製品のグレードによって価格帯が異なります。一般的に、高機能な製品ほど高価になる傾向があるので、複数製品の見積もりを取って自分のニーズに合うシリコン塗料を選びましょう。
保証
シリコン塗装に付帯する保証は万が一の不具合に備える上で重要です。メーカーが提供する保証の内容と期間だけでなく、適用範囲や免責事項を含めて詳細を確認してください。
施工実績・評判
どんなに良いシリコン塗料を使っても、施工品質が伴わないと仕上がりに不満を感じる可能性があります。外壁塗装を検討している業者の施工実績や評判も確認しましょう。また、使用したい塗料の扱いに慣れているかも確認しておくと安心です。居住地域での評判や口コミも、製品選択の参考情報となります。
特殊機能(追加価値)
各メーカーの塗料を比較する際には、耐久性や美観といった基本性能に加えて、特殊機能(付加価値)にも注目しましょう。
例えば、夏の室温上昇を抑える遮熱や断熱機能、汚れが付きにくいセルフクリーニング機能などの特殊機能があると、快適に過ごせるようになります。住まいの環境や悩みに合わせて、必要な機能を持つ製品を選びましょう。
塗料選びの際には、それぞれの製品特性と住宅の立地環境を照らし合わせて検討してください。また、施工業者がどのメーカーの塗料に精通しているかも重要なポイントです。
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シリコン塗装をする際の業者選びと契約時の注意点

外壁塗装の仕上がりと耐久性は、使用する塗料の品質だけでなく、施工技術にも大きく左右されます。信頼できる業者を選ぶためのポイントは以下の通りです。
- シリコン塗料の豊富な施工実績
- 塗料に関する専門知識と説明力
- 「塗装技能士」など資格者の在籍
- 充実したアフターフォロー体制
- 地域での評判と実績(地域密着型)
せっかく性能の良いシリコン塗料を選んでも、施工する業者の技術や知識が伴わなければ効果は半減してしまいます。早期劣化やムラなどトラブルを防ぐには、業者選びを慎重に行うことが大切です。
見積もりを取る際に、シリコン塗料を扱ったことがあるか、専門知識はあるのかをチェックします。塗装技能士などの資格を持つ職人が在籍していると、より安心でしょう。
口コミや評判の情報を収集し、最適な業者を選んでください。
必ず確認!「保証年数」と「塗料のグレード」
シリコン塗料にはさまざまな種類があり、製品によってグレードも保証年数も異なります。契約をする前に、自分が選んだ塗料についてしっかり調べておきましょう。
塗料メーカーの保証と業者の施工保証の違い
意外と知られていないのが、塗料メーカーの保証と業者の施工保証の違いです。安心して外壁塗装工事を契約するためにも、2つの違いをしっかり把握しておきましょう。
塗料メーカーの保証は、定められた内容で外壁塗装を施したにも関わらず、塗料が剥がれたり変色したりした場合に適用されます。保証年数の範囲内であれば、無償で同じ塗料の提供を受けることが可能です。保証の対象となる症状と対象外となる症状があるので、事前によく確認しておきましょう。
塗料メーカーによっては、保証対象となる塗料を選んだ場合に、塗料メーカーと業者が連名で保証をするサービスを提供しています。外壁塗装工事の仕上がりに不安がある場合は、このような保証が付帯されている塗料を選ぶのも良い方法です。
↑ https://www.nipponpaint.co.jp/nippelab/term/134/(参考サイト・日本ペイント)
塗装工事そのものについては多くの業者が保証を付帯していますが、内容や年数はそれぞれ異なります。塗料に保証がない場合は、業者の保証内容と年数をしっかり確認し、納得した上で依頼しましょう。
塗料にも塗装工事にもそれぞれ保証が付帯しているのが理想的です。塗装工事費用は高額なため、手厚い保証が受けられる内容で契約をするとよいでしょう。
塗料のグレードと製品名
同じシリコン塗料でも、グレードによって品質に差があります。見積書に具体的な製品名(メーカー名と商品名)が明記されているか確認し、メーカーサイトでグレードや保証年数を調べておきましょう。
JIS規格への適合
JIS規格に適合した塗料は一定の品質基準を満たしています。特に選んだ塗料がJIS K 5670(建築用シリコン系外壁塗料)に適しているか確認しておくと安心です。
保証書の発行
契約の際には口頭での約束だけでなく、保証内容を明記した保証書が発行されるか確認しましょう。保証書には、保証期間や保証内容、免責事項などが明記されていなければいけません。保証書が発行されない場合や内容が不明確な場合は、契約を進めずに業者について詳細をよく調べるようにしましょう。
契約前に見ておくべきチェックリスト
外壁塗装を契約する際には、多くの項目について細かく確認することが大切です。以下のチェックリストを活用して、後悔のない選択をしましょう。
【見積書の確認ポイント】
□ 使用する塗料の具体的な製品名(メーカー名・商品名)が明記されている
□ 塗装する面積が正確に記載されている
□ 下地処理の内容と方法が具体的に記載されている
□ 塗装工程と塗り回数が明記されている
□ 足場の設置費用が含まれている
□ 諸経費の内訳が明確になっている
□ 支払い条件(前払い・中間払い・完了払いの割合)が明記されている
【契約書の確認ポイント】
□ 工事期間(開始日と完了予定日)が明記されている
□ 保証内容(期間・対象・免責事項)が明確になっている
□ キャンセル条件と違約金の規定が明記されている
□ 追加工事が発生した場合の対応方法が記載されている
□ 天候不良時の対応が明記されている
□ 工事完了の確認方法が明記されている
【業者の信頼性チェック】
□ 会社の所在地や連絡先が明確で、実際に存在することを確認した
□ 建設業許可番号を持っている
□ 過去の施工事例や実績を確認した
□ 第三者の評価(口コミや評判)を調べた
□ 複数の業者から見積もりを取得し、比較検討した
これらのチェックポイントを1つ1つ確認することで、信頼できる業者と適切な契約ができます。不明点や疑問点は、契約前に必ず解消しておくことが重要です。
よくある疑問を解消!シリコン塗料に関するQ&A

シリコン塗料を使った外壁塗装に対する疑問について、以下の通り解説します。塗料選びの参考にしてみてください。
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シリコン塗料で外壁をきれいに保とう

シリコン塗料はコストと性能のバランスが良いため、多くの住宅所有者から支持されています。一方で、フッ素塗料と比べると耐用年数が短い点や、施工技術によって仕上がりに差が出る点などはデメリットなので覚えておきましょう。
外壁塗装は住宅の美観を保つだけでなく、建物を保護する重要な役割を担っています。適切なシリコン塗料を選び、外壁を長くきれいに保ちましょう。
シリコン塗料を使用した外壁塗装を検討されている方は、ぜひペイプロをご利用ください。ペイプロは、外壁塗装の専門業者を比較・紹介してくれる無料のマッチングサービスです。
厳選された優良な外壁塗装業者を紹介しており、シリコン塗料に対応している業者も揃っています。ご相談は無料で行っておりますので、お気軽にお問い合わせください!
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