「屋根塗装の費用はどれが適正なのか分からない」と感じる方は少なくありません。
塗料の種類や屋根材、施工条件によって大きく変わるため、事前に幅広い情報を知っておくことが重要です。
- 屋根塗装の費用相場・坪数や塗料別の単価と見積もり内訳
- 助成金や火災保険・保険活用で費用を抑える方法
- 失敗しない業者選びと納得できる見積もり比較のポイント
結論として、費用相場と項目ごとの違いを理解し、公的サポートも活用すれば、安心して納得価格で高品質な屋根塗装となります。
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監修者:藤 孝憲
保有資格:宅地建物取引士・SEO検定1級・CFPなど
資格を活かし、中立的な立場で記事の執筆・監修を行っている。常に生活者目線で専門用語もわかりやすく解説し記事を執筆している。
屋根塗装とは?

屋根塗装とは、紫外線や雨で劣化した屋根材を塗装で補修し、防水性や耐久性を回復させるとともに外観も整える重要なメンテナンスです。屋根材や塗料の選び方次第で、費用や効果が大きく変わります。
屋根塗装が必要とされる主な理由
- 断熱・遮熱塗料を使用すれば、室内環境の改善や光熱費削減が可能になる
- 放置すると雨漏りや構造の腐食など被害が拡大し、修繕費用が高くなる
- 劣化した屋根は強風で破損しやすく、汚れやカビによるさらなる劣化を招く

屋根材別の屋根塗装の単価と費用例

屋根塗装の費用相場は、一般的な30坪の住宅で40万円~80万円が目安です。 ただし、この金額は屋根の素材(スレート、セメント瓦など)や使用する塗料の種類によって大きく変動するため、ご自宅の状況に合わせた詳細な費用を把握することが重要です。
屋根塗装代の一般的な費用相場
屋根塗装工事の費用相場は材料や塗料のグレードによって異なりますが、一般的には40万円~80万円が目安です。高グレードの塗料や塗装が難しい屋根の場合、塗料費用と人件費が高くなります。
高性能な断熱塗料や遮熱塗料を使うと、耐用年数が延びるだけでなく、室内の光熱費削減にもつながるため、長期的には費用対効果が高い傾向があります。
屋根の塗装費用の内訳は以下です。
- 塗料の費用
- 人件費
- 足場の費用(設置と解体、運搬)
- 付帯工事(屋根の傷んだ部分の補修や、屋根以外の付属物の塗装など)
- 諸経費(交通費など)
これらの費用は、使用する塗料の種類や屋根の損傷状況、施工規模により変動します。
スレート瓦
スレート瓦は軽量でデザイン性が高い反面、色褪せや塗膜の剥がれ、カビ・苔の発生が進むと防水性が低下します。そのまま放置すると葺き替えが必要になる場合もあり、費用が大幅に増えるため早めの塗装が重要です。コロニアル、カラーベストとも呼ばれます。
塗装が必要となる主なサインとして、色のムラや褪色、塗膜剥離、苔・カビの増加などが挙げられます。
スレート瓦の塗料別・坪数別の単価と施工費用の相場
塗料 | ウレタン塗料 1,500~2,000円/m2 | シリコン塗料 1,800~2,500円/m2 | フッ素塗料 3,300~4,500円/m2 |
---|---|---|---|
10坪 | 7~9万円 | 8~12万円 | 15万〜21万円 |
20坪 | 14万~19万円 | 17万〜23万円 | 31万〜42万円 |
30坪 | 21万~28万円 | 25万〜35万円 | 46万〜63万円 |
40坪 | 28万~37万円 | 33万〜46万円 | 61万〜83万円 |
50坪 | 35万〜46万円 | 42万〜58万円 | 76万〜104万円 |
60坪 | 42万〜56万円 | 50万〜70万円 | 92万〜125万円 |
セメント瓦
セメント瓦は耐火性に優れ施工もしやすい屋根材ですが、主成分がセメントのため水分や風化に弱く、定期的な塗装が必須です。特に10年程度おきのメンテナンスが望ましく、適切な時期に塗装を行うことで耐久性を維持できます。
表面の劣化を放置すると、剥離や強度低下が進み、補修費用が高くなる恐れがあります。
セメント瓦の塗料別・坪数別の単価と施工費用の相場
塗料 | ウレタン塗料 1,500~2,000円/m2 | シリコン塗料 2,300~2,500円/m2 | フッ素塗料 3,100~3,500円/m2 |
---|---|---|---|
10坪 | 7~9万円 | 11万~12万円 | 14万~16万円 |
20坪 | 17万~19万円 | 21万~23万円 | 29万~32万円 |
30坪 | 25万~28万円 | 32万~35万円 | 43万~49万円 |
40坪 | 25万〜37万円 | 43万〜46万円 | 57万〜70万円 |
50坪 | 45万〜50万円 | 55万〜58万円 | 72万〜81万円 |
60坪 | 50万〜56万円 | 64万〜70万円 | 86万〜97万円 |
トタン屋根
トタン屋根は軽量で施工しやすく、かつて広く普及しましたが、経年による錆や変色、チョーキング現象が起こりやすくなります。錆が進行すると穴あきや雨漏りにつながるため、早期の塗装と防錆処理が重要です。
近年の新築ではあまり使われませんが、ガルバリウム鋼板と外見が似ているため、見分ける際は注意が必要です。
トタン屋根の塗料別・坪数別の単価と施工費用目安
塗料 | ウレタン塗料 1,800~2,000円/m2 | シリコン塗料 1,800~2,200円/m2 | フッ素塗料 3,300~4,500円/m2 |
---|---|---|---|
10坪 | 8~9万円 | 8~10万円 | 15万〜21万円 |
20坪 | 17万~19万円 | 17万~20万円 | 31万〜42万円 |
30坪 | 25万~28万円 | 25万~31万円 | 46万〜63万円 |
40坪 | 33万〜37万円 | 33万〜41万円 | 61万〜83万円 |
50坪 | 42万〜46万円 | 42万〜51万円 | 76万〜104万円 |
60坪 | 50万〜56万円 | 50万〜61万円 | 92万〜125万円 |

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【見積もりの見方】屋根塗装費用の内訳

屋根塗装の見積もりは、大きく分けて「塗料代」「工事費」「足場代」「諸経費」の4つの項目で構成されています。総額だけでなく、各項目が適正価格であるかを確認することが、高額請求を避ける上で最も重要です。
塗料の費用
材料である塗料代は、30坪の屋根の場合、約20万円~60万円程度が一般的です。塗料の種類により価格が大きく異なり、耐用年数や機能性の違いに見合った費用となっています。
塗料の種類別の費用相場と、耐用年数は以下を参考にしてください。
塗料の種類 | 耐用年数 | 30坪(約100㎡)あたりの費用 |
---|---|---|
アクリル塗料 | 5~7年 | 14万円~16万円 |
ウレタン塗料 | 8~10年 | 17万円~22万円 |
シリコン塗料 | 10~15年 | 23万円~30万円 |
ラジカル制御型塗料 | 10~15年 | 25万円~30万円 |
フッ素塗料 | 15~20年 | 38万円~48万円 |
光触媒塗料 | 15~20年 | 42万円~50万円 |
断熱塗料 | 15~20年 | 40万円~50万円 |
無機塗料 | 20~25年 | 45万円~55万円 |
30坪の屋根に必要な塗料の量は塗料の種類で多少異なりますが、およそ36リットル(約1斗2缶)程度です。コストパフォーマンスの良いシリコン塗料が人気で、同価格帯の遮熱塗料や断熱塗料も長期的に光熱費の節約に寄与するため注目されています。
工事費用
人件費や工事にかかる費用は、30坪の住宅で10万円~20万円が相場です。工事費用には高圧洗浄、養生(塗装周囲の保護)、下地補修、タスペーサー設置、諸経費(移動費や廃棄物処理費など)が含まれます。
工事内容・費用項目 | 30坪(約100㎡)あたりの費用 |
---|---|
養生費用 | 1万~2万円 |
高圧洗浄 | 2万~3.5万円 |
下地補修代 | 1.5万~4万円 |
タスペーサー | 4万~6万円 |
諸経費(移動費・廃棄物処理費 等) | ここまでの合計金額の5~10%が相場 |
消費税 | 10% |
合計 | 10万円~20万円 |
屋根の劣化が激しい場合や資材搬入が困難な立地では、工事費用が割り増しになることがあります。
※タスペーサーは、瓦の癒着を防ぐための部品で、縁切り作業時に使われます。
足場の費用

30坪・2階建て住宅の場合、足場設置費用は約16万円~23万円が一般的な相場です。3階建てになると5万~10万円ほど上乗せされ、単価は平米あたり100~200円増加します。
足場費用は住宅の外周+0.5m、かける高さ(階数)に養生シート代単価を掛けて計算されますが、基本的に実費扱いで値引きはほとんどありません。
足場代の計算 | 足場を覆う養生シート代の計算 |
---|---|
住宅の外周+0.5m✕高さ(階数)✕単価(700〜950円) | 住宅の外周+0.5m✕高さ(階数)✕単価(350〜450円) |
足場関連の費用は基本的に実費として考えるもので、値引きの対象にならないのが普通です。
その他の費用相場
屋根本体以外の軒天や雨どいなどの付帯工事費用は別途発生します。また、清掃費、ゴミ処理費、交通費などの諸経費も見積もりに含まれます。
見積書では「その他費用一式」と簡単にまとめず、明細ごとに細かく記載があるものが誠実な対応の証であり、トラブル予防にもなります。
屋根塗装の費用が高くなるケースとは?

屋根塗装の費用は、主に「屋根の劣化が激しい」「屋根の形状が複雑」「高性能な塗料を選ぶ」といったケースで高くなる傾向があります。塗装前の補修作業が増えたり、作業の難易度が上がったりすることが主な原因です。
屋根の劣化が進んでいる
広範囲のひび割れ、サビ、カビなどがある場合、塗装前に補修作業が必要です。補修工程が増えるほど材料費と人件費がかさみます。
損傷の程度によっては、カバー工法や葺き替えといった大規模な工事を検討する必要があり、さらに費用が増えることがあります。

屋根の形状が複雑
急勾配や多面構造の屋根は、足場の設置や作業そのものが難しくなります。その結果、作業時間が長引き、人件費が増加します。
高性能な塗料
遮熱塗料やフッ素塗料などは耐久性・機能性が高い反面、単価が一般的な塗料より高くなります。長持ちするメリットはありますが、初期費用は高めです。
足場代や養生費の有無
見積もりに足場代や養生費が含まれていない場合、後から追加費用として計上される可能性があります。想定外の出費につながるため、事前に見積書で項目を確認しておくことが重要です。
ソーラーパネルがある場合
屋根塗装時に太陽光パネルの脱着が必要な場合、20万円以上の費用が追加でかかることが一般的です。
脱着が不要であれば、通常の塗装費用と同程度か、やや安くなる場合もあります。
施工業者の規模
大手業者はブランド力や安心感がありますが、人件費や管理費が高めになる傾向があります。
中小業者は比較的安価な場合もありますが、実績や技術力の確認が必要です。
費用相場が高くなる主なケース一覧
ケース | 理由・説明 |
---|---|
屋根の劣化が進んでいる | 補修作業が増えるため、材料費・工賃が増加 |
屋根の形状が複雑 | 作業難易度が高く、足場設置や作業時間が増加 |
高性能塗料を使用 | 耐久性・機能性は高いが、単価が高め |
足場・養生費が別途発生する | 見積もりに含まれていないと追加料金になる可能性 |
ソーラーパネルを脱着する | そのまま塗装する場合は幾分安くなる場合も |
大手業者に依頼 | 信頼性は高いが、人件費や管理費が高くなる傾向 |
屋根塗装の費用でリフォーム助成金が受けられる

屋根塗装に対しては、自治体や国から助成金がもらえる場合があります。ただし、助成金の実施状況は自治体によって異なり、必ず受けられるとは限りません。申請には専門知識が必要なことも多いため、塗装業者との連携が重要ですが、助成金が「必ず出る」との誤認に注意が必要です。申請者自身も事前に制度内容をよく調べて準備しましょう。

なぜ屋根塗装の費用で助成金が受けられる?
屋根塗装の助成金は、住宅の維持管理の支援だけでなく、環境保護や省エネルギーの促進を目的としています。特に、断熱・遮熱効果のある塗料を使う工事は、地球温暖化抑制や省エネ対策として補助対象となるケースが多いです。
また、空き家対策や地域の移住促進にかかわる助成金も、屋根塗装に利用できる場合があります。
助成金の支給額の相場
自治体によって異なりますが、多くの助成金は屋根塗装工事費の10~20%程度を補助し、上限は10万~30万円程度です。
空き家対策や移住促進などの助成金では、より大きな金額(50~200万円程度)のリフォーム補助金の一部として屋根塗装費用に使えることがあります。
屋根塗装の費用で助成金を受ける際の注意点
助成金は多くの自治体で年度ごとに実施され、申請受付は3月後半から5月前半にかけて行われることが一般的です。
工事前に申請し、施工後に領収書や完了報告の提出を経て交付されるため、事前の申請を必ず行う必要があります。
また、地方税の滞納がないことや、塗料の種類、家族構成など様々な条件があり、細かい要件を満たすことが求められます。
近年の助成金制度例
※現在は受付を行っていない可能性もあるため、対象地域の方は事前に最新情報をご確認ください。
東京都世田谷区:エコ住宅補助金
- 対象工事:屋根の高反射率塗装(遮熱塗料)
- 補助額:最大13万円(外壁塗装と同時施工の場合)
- 条件:区内業者による施工、耐震性を有する建築物が対象
- 申請時期:工事着工前に申請が必要
東京都葛飾区:かつしかエコ助成金
- 対象工事:日射反射率50%以上の高反射率塗装
- 補助額:上限20万円(助成対象経費の1/4または施工面積×1,000円のいずれか小さい額)
- 条件:区内の自ら居住する住宅が対象、施工前の申請が必要
- 申請期間:2025年4月1日~
埼玉県鴻巣市:住宅リフォーム資金補助金
- 対象工事:屋根塗装、外壁塗装など
- 補助額:工事費の5%(上限10万円)
- 条件:市内業者による施工、工事着工前の申請が必要
- 受付期間:2025年4月1日~
地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト
助成金・補助金の内容は年度ごとに変わり、既に受付を終了している場合があります。最新の情報や申請条件は、必ず各自治体の公式サイトでご確認ください。
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屋根塗装の費用を安く抑えるコツ

屋根塗装の費用を抑えるには、助成金の利用以外にもさまざまな方法があります。長持ちを重視した塗料選びや複数業者の見積もり比較、施工のタイミングや火災保険の活用、さらにはDIY施工も検討できる選択肢です。費用を抑えつつも質を落とさない工夫が重要です。
高価格な塗料で長持ちさせる
高価な塗料は耐用年数が長いため、結果的に塗り替えサイクルが伸びてトータルコストが抑えられます。
例えば、アクリル塗料は寿命が4~5年と短い一方、無機塗料はコストが約3倍でも20~25年の耐用年数があり、頻繁な足場設置や工事費用を減らせます。
何度も塗り直す場合の費用増加を考慮し、長期的なコストパフォーマンスを検討しましょう。
複数の業者に相見積もりを依頼する
複数社から見積もりを取ることで、価格面だけでなく施工内容やサービスの比較ができます。
安さだけに飛びつくのではなく、施工品質とコストのバランスが取れた優良業者を選ぶことがポイントです。
信頼できる業者探しには、見積もり内容の明細の有無や担当者対応の良さも参考になります。

外壁と一緒に施工する
一般的に外壁塗装のタイミングは10年前後と言われており、屋根塗装のタイミングの8年と近い時期に必要になります。そのため、屋根と外壁の塗装を一度に施工することがおすすめです。
屋根のみの塗装施工よりも費用は追加になります。しかし1回の設置で20万円ほど費用がかかる足場代が1回で済むだけでも、相当な費用の節約になります。
いずれリフォームする必要があるなら、一度に進めたほうが、延べの工事期間も短くて済むことになります。
また、屋根と外壁を同じ塗装業者に依頼することで、値引きもしてもらえる可能性もあります。
自然災害時に火災保険や地震保険を適用する

自然災害(風災・水災)による屋根の損害であれば、火災保険の給付金で修繕費用を補助できる場合があります。
ただし、経年劣化は対象外となり、保険の審査は厳密なので、正しい損害状況の証明が必要です。
保険適用による費用軽減は有効ですが、「必ず使える」との誤解に注意してください。
火災保険で認められる屋根の損害状況
火災保険が屋根塗装に適用されるのは主に「風災」と「水災」です。適用が認められる例・認められない例は以下です。
風災 台風・竜巻・雹災・雪災 | 〇認められる | ・台風による強風や突風で屋根材や外壁材が破損 ・竜巻や台風飛散物が屋根にぶつかり穴があいた ・雹(ひょう)が屋根に当たり破損した ・大雪で屋根材が破損した |
---|---|---|
✕認められない | ・損害額が20万円以下 ・経年劣化による色あせなど ・風速20メートル/秒以下の風による被害 | |
水災 洪水・高潮・土砂崩れ | 〇認められる | ・台風で川が氾濫し、浸水で屋根に被害が出た。 ・豪雨で土砂崩れが起き、家の半分以上が破損した |
✕認められない | ・お風呂のお湯が出しっぱなしで、床が濡れた (別に対応する保険がある) |
地震保険も、被害規模が小さいものは免責となり、経年劣化は対象外である点は同じです。
火災保険で認められる屋根の損害症状
続いて、屋根が火災保険の適用範囲として認められやすい症状を、屋根材別に見てみましょう。
屋根材 | ズレ | 割れ | 浮き | 剥がれ | 破損 |
---|---|---|---|---|---|
スレート屋根 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
瓦屋根 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
金属屋根 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
棟板金 | 〇 | 〇 | |||
漆喰 | 〇 | 〇 | |||
屋根塗装 | 〇 |
破損だけではなくズレ、浮き、剥がれなどの症状も認められることが分かります。
なお、最近では保険の給付金も助成金と同じように、施工された工事費用からの後払いとなっています。
悪徳業者に多い営業手法で、「火災保険が使えるから格安施工できます!」というのがあります。繰り返しますが、経年変化に対応するためのリフォーム費用で保険の請求はできません。保険会社の審査も年々細かく、厳しくなっているため、正しい情報で申請をしましょう。
DIYで屋根塗装をする
自ら屋根塗装を行うことで、施工費用を大幅に節約できます。ただし、作業には高い安全意識と適切な技術が必要です。
足場の安全確保や塗料の正しい扱い、不十分な塗膜による耐用年数低下を避けるための丁寧な作業が不可欠です。
不安がある場合はプロに依頼することを推奨します。
屋根塗装のタイミングは?

屋根塗装は平均で10〜15年ごとが目安ですが、塗料の種類や屋根の状態により適切な時期は変わります。ウレタン塗料は5〜8年、耐久性の高い無機塗料やフッ素塗料は15年以上持つ場合もあります。
築20年以上で塗装歴のない住宅は、塗膜の劣化や機能低下が始まっている可能性が高く、点検を強くおすすめします。
ここでは、年数と見た目から判断できるタイミングの目安をご紹介します。
屋根塗装のタイミング
- 無機塗料・フッ素塗料:15〜25年
- シリコン塗料:10〜15年
- ウレタン塗料:5〜8年
耐用年数は塗料の種類によって異なります。築年数や前回施工時期を確認し、計画的に塗り替えを行いましょう。特に長期間補修していない場合は、劣化が進行している可能性があります。
屋根塗装が必要なサインは?
- 屋根材のズレ
- ひび割れ
- 塗膜の剥がれや色褪せ
- 強風や台風での屋根材飛散
- 雨漏り
これらの症状が見られる場合、放置すると雨漏りや構造材の腐食など被害が拡大するおそれがあります。
ズレや大きなひび割れは、塗装前に修繕が必要です。軽微なひび割れなら部分交換で対応できる場合もあります。雨漏りがある場合は、防水工事や下地補修も併せて行うケースが多く、工事費用が高くなる傾向です。
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屋根塗装の業者選びの方法

屋根塗装業者を選ぶ際には、価格だけでなく施工品質やアフターサポートの充実度、信頼できるコミュニケーションが重要です。具体的な基準を持って慎重に比較検討することが、満足のいく施工につながります。
屋根塗装の業者の探し方
候補の業者は、Webサイトや口コミ、知人の紹介、ハウスメーカー、ホームセンター、チラシや広告など多様なルートで見つけられます。
まずは各業者の施工事例や口コミを調べ、複数社をピックアップしましょう。ただし、インターネット上の口コミは信頼性にばらつきがあるため、鵜呑みにせず慎重に判断します。
費用だけで選ぶのはリスクがあるため、施工品質や対応面での評価も重視してください。
業者選びの基準
良心的で信頼できる塗装業者の特徴は次の通りです。
- 説明がわかりやすく丁寧で、質問にしっかり答えてくれること
施工内容や費用について不明点を聞いた時に、誠実かつ具体的に説明する業者は安心できます。
- 見積もり内容が細かく明快なこと
塗装面積や塗料の種類・量、施工工程などが詳細に記載されている見積書は信頼に値します。曖昧な見積もりは後のトラブルの元になります。
- 契約を急がせないこと
強引に契約を迫る業者は注意が必要です。じっくり比較検討させてくれる業者を選びましょう。
- 資格保持者が在籍し、建設業許可を持っていること
塗装技能士や外装劣化診断士、雨漏り診断士、防水施工技能士などの有資格者がいる会社は技術的な信頼が高いです。
- リフォーム瑕疵保険に加入していること
施工中や完了後に第三者の現場検査が行われ、施工不良があれば保険修理が可能なため、施工品質が確保されます。
塗装工事は専門的な作業であり、顧客の希望を形にできるかは業者の対応力にかかっています。わからないことは遠慮なく質問し、納得できる説明を受けられる業者を選びましょう。

屋根塗装の費用相場に関するQ&A

記事のまとめをかねて、屋根塗装の費用について、よくある質問をご参照ください。
信頼できる塗装業者探しがポイント

屋根塗装で必要な費用の相場について、見積もりの見方や、費用を安く抑えるコツを解説しました。後悔しない屋根塗装のためには、屋根塗装の基礎的な知識を持つことと、信頼できる塗装業者探しが大切です。
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