築10年から20年が経過したご自宅、そろそろ外壁の塗り替えをお考えではないでしょうか。
世田谷区にお住まいであれば、「エコ住宅補助金」を活用することで最大20万円が手元に戻ってきます。
ただし、令和8年度(2026年度)から制度が大幅に変更され、外壁塗装のみでは補助金が1円も出なくなりました。
さらに昨年度は予算がわずか5ヶ月半で尽きて早期終了した経緯もあり、早めの情報収集と準備が重要です。
本記事では、一級建築士監修のもと、失敗しない申請方法を丁寧に解説します。

- 世田谷区エコ住宅補助金で、屋根の遮熱塗装なら7万円が戻ってくる
- 窓や浴槽の工事と組み合わせれば、最大20万円まで積み上がる
- ただし、2026年度から「外壁塗装のみ」では補助金は1円も出ない
- 受付は2026年4月15日から開始、予算がなくなり次第終了
- 着工前の「事前登録」を忘れると、すべてが無効になる
\世田谷区の助成金相談ができる!/

監修者:山下 昭一
保有資格:一級建築士
早稲田大学理工学部を卒業後、大手設計事務所で腕を磨き独立。 その後、山下建築設計事務所として上場企業など大手企業の設計を担当。
世田谷区では外壁塗装の助成金活用で最大20万円が戻る

世田谷区では、屋根の遮熱塗装と外壁塗装を組み合わせることで、最大20万円の補助金が受け取れます。
本記事では、世田谷区の公式情報(令和8年度)をもとに、一級建築士の視点から「対象条件」「実際の還元額」「申請の落とし穴」を解説します。
世田谷区エコ住宅補助金とは?
世田谷区で塗装工事に活用できる制度は、「世田谷区エコ住宅補助金」のみです。
「世田谷区エコ住宅補助金」とは、区内の住宅で省エネ性能を高めるリフォーム工事を行った方に対し、工事費の一部を世田谷区が補助する制度です。
地球温暖化対策と区民の快適な暮らしの両立を目的として、2013年から継続的に実施されており、毎年多くの世田谷区民に活用されてきました。
この制度の背景には、世田谷区が掲げる「2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロ」という目標があります。
家庭からの二酸化炭素排出量を削減するため、窓の断熱改修や屋根の遮熱塗装など、住宅の省エネ化を後押しする補助金が整備されているのです。
世田谷区エコ住宅補助金(令和8年度)の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受付開始 | 2026年4月15日 |
| 受付終了 | 予算上限到達時点で締切 |
| 最大補助額 | 1住戸あたり20万円 |
| 管轄 | 世田谷区 気候危機対策課 |
| 問い合わせ | 03-5539-3242(平日 8:30〜17:00) |
| 公式サイト | 世田谷区エコ住宅補助金 特設サイト |
2026年度の補助対象工事は、以下の4メニューとなります。
このうち外壁塗装のタイミングで最も活用しやすいのは、屋根の遮熱塗装(7万円)です。
| 対象工事 | 1件あたりの補助額 |
|---|---|
| 屋根の高反射改修 (遮熱塗装・葺き替え) | 7万円/棟 |
| 高断熱浴槽への交換 | 7万円/台 |
| 窓の断熱改修 | 1万5,000円/窓 |
| 高断熱ドアの設置 | 1万5,000円/ドア |
外壁塗装との関係
エコ住宅補助金は「塗装工事のための補助金」ではなく、あくまで「住宅の省エネ化を推進するための補助金」です。
そのため、塗装工事のうち補助対象となるのは、省エネ効果が認められる屋根の高反射改修(遮熱塗装)に限定されております。
令和7年度(2025年度)までは外壁塗装も補助対象に含まれておりましたが、令和8年度(2026年度)からは外壁塗装が対象から外れました。
外壁塗装をお考えの方は、屋根の遮熱塗装と組み合わせることで補助金を活用する形が現実的な選択となります。
2026年度から補助対象外になった4つの工事
昨年度まで対象だった以下の4項目は、令和8年度から補助対象外となりました。
- 住宅の外壁塗装(昨年度までは3万円)
- 断熱材の設置
- 太陽光発電システム
- 太陽熱ソーラー・温水器
外壁塗装のみでは補助金が出ないため、屋根の遮熱塗装との組み合わせが2026年度の現実的な活用法となります。
一度足場を組めば両方を同時に塗装でき、足場代(一般的に15万円から25万円)を二重払いせずに済むのでお得です。
屋根塗装と外壁塗装は、そもそも「セットで検討すべき工事」です。
屋根は紫外線と雨水に最もさらされる部位であり、一般的に外壁よりも劣化が早く進行します。
屋根の塗膜が破れて雨水が浸入すると、野地板(屋根下地)の腐食や雨漏りを引き起こし、最悪の場合は天井裏の構造材にまで被害が及びます。
「屋根塗装を数年後にもう一度足場を組んで行う」という判断は、足場代の二重払いに加え、その間に屋根下地の劣化が進んでしまうリスクも抱えます。
外壁のタイミングは、住まい全体の健康診断を兼ねた絶好の機会とお考えください。
世田谷区の外壁塗装助成金はいくら戻る?築年数・坪数別のシミュレーション

平均的なお住まいで受け取れる補助金は、7万円から10万円程度が現実的なラインです。
「最大20万円」に到達するには、屋根・窓・浴槽を組み合わせる必要があります。具体的な3パターンをご紹介いたします。
築15年・30坪:屋根と外壁をまとめて塗り替えた場合
屋根に遮熱塗料を選択するだけで、7万円の補助金が戻ってきす。最もスタンダードなケースです。
- 工事総額:約110万円
- 受け取れる補助金:7万円(屋根の遮熱塗装分)
- 実質負担額:約103万円
築20年・40坪:屋根塗装と窓2ヶ所の断熱改修を行った場合
窓の断熱改修を組み合わせることで、補助金額が10万円まで積み増しとなります。
結露やヒートショックが気になる方に特におすすめのパターンです。
- 工事総額:約150万円
- 受け取れる補助金:10万円(屋根7万円+窓3万円)
- 実質負担額:約140万円
築20年・40坪:屋根+窓4ヶ所+浴槽交換で上限20万円に到達
上限である20万円まで到達するパターンです。
「この機会に水まわりも一気に整えたい」というリノベーション型の方向けとなります。
- 工事総額:約250万円
- 受け取れる補助金:20万円(上限満額)
- 実質負担額:約230万円
補助金を最大化する鍵は、屋根を軸に何を組み合わせるかという点に集約されます。
令和7年度と令和8年度の変更点を比較
令和8年度は、金額・仕組みともに大幅な縮小が行われました。
「昨年度の情報で準備していた」という方は、以下の比較表を必ずご確認ください。
| 比較項目 | 令和7年度(2025) | 令和8年度(2026) |
|---|---|---|
| 外壁塗装 | 3万円 | 対象外 |
| 屋根の高反射改修 | 10万円 | 7万円 |
| 最大補助額 | 約40万円 | 20万円 |
| 事前登録 | 不要 | 必須 |
| 申請方法 | 郵送 | 電子申請のみ |
制度全体が縮小傾向にあることは事実であり、だからこそ使えるうちに使うという判断が重要になります。
外壁塗装のみで費用を抑える方法

外壁塗装単体を希望される場合でも、火災保険・国の補助金・減税制度を活用することで費用を抑えることが可能です。
主な3つの選択肢をご紹介いたします。
火災保険の風災補償・雪災補償を活用する
火災保険は火事だけでなく、台風・大雪・雹(ひょう)・突風などの自然災害による住宅損傷も補償対象となります。
多くの戸建て住宅の火災保険には「風災補償」「雪災補償」が標準付帯されており、外壁や屋根の修繕費が全額または一部支払われるケースが少なくありません。
- 台風の強風で屋根材(瓦・スレート・板金)が飛ばされた、ずれた
- 強風で飛来した物が外壁に当たり、凹み・ひび割れが発生した
- 大雪の重みで雨どいが破損した、変形した
- 雹(ひょう)によって外壁や屋根材に打痕ができた
- 突風で棟板金(むねばんきん)の釘が浮いた、飛散した
補償額の目安と申請の流れ
補償額は損傷の程度によりますが、20万円から100万円以上が支払われるケースも珍しくございません。申請の大まかな流れは以下のとおりです。
- 保険証券で「風災・雪災補償」の付帯を確認する
- 業者に現地調査を依頼し、被害状況の写真と修繕見積書を取得する
- 保険会社に事故連絡をし、申請書類を取り寄せる
- 必要書類(申請書・見積書・被害写真・罹災(りさい)証明など)を提出する
- 保険会社の鑑定人による調査後、保険金が振り込まれる
国の「住宅省エネ2026キャンペーン」と組み合わせる
住宅省エネ2026キャンペーンは、国土交通省・経済産業省・環境省の3省が連携して実施する、2026年度最大規模のリフォーム補助金制度です。
外壁塗装のみでは対象外となりますが、窓の断熱改修や給湯器交換と組み合わせることで、1戸あたり最大100万円を超える補助が受けられる可能性がございます。
4つの事業と補助額の概要
| 事業名 | 対象工事 | 補助上限額 |
|---|---|---|
| みらいエコ住宅2026事業 | 省エネリフォーム全般(断熱改修など) | 最大100万円/戸 |
| 先進的窓リノベ2026事業 | 窓・ドアの断熱改修 | 最大100万円/戸 |
| 給湯省エネ2026事業 | 高効率給湯器(エコキュート等)の設置 | 最大17万円/台+加算 |
| 賃貸集合給湯省エネ2026事業 | 賃貸集合住宅の給湯器交換 | 最大10万円/台 |
外壁塗装と相性が良い組み合わせパターン
外壁塗装の工事タイミングに合わせて以下の工事を同時に実施することで、国の補助金を活用できます。
- 窓の断熱改修:リビングの掃き出し窓(4平米以上)1ヶ所の交換で最大23.9万円。家全体で6〜8ヶ所交換すれば上限100万円に到達
- 高効率給湯器への交換:エコキュートで基本7万円、エネファームなら17万円。古い電気温水器の撤去加算2万円も追加可能
- 玄関ドアの断熱改修:窓の工事と同時契約であれば対象となり、数万円〜十数万円の補助
申請の基本的な流れ
この補助金は施主ではなく登録事業者(施工業者)が申請し、補助金は工事代金への値引きとして還元される仕組みです。
受付は2026年3月30日から開始されており、予算上限に達するか、遅くとも2026年12月31日で終了予定となります。
世田谷区エコ住宅補助金と国の補助金は財源が異なるため、併用が可能です。
同一の工事箇所に重複して申請することはできませんが、「窓は国の補助金、屋根遮熱塗装は世田谷区の補助金」といった使い分けで、受給額を最大化することができます。
公式サイト:住宅省エネ2026キャンペーン
リフォーム減税(所得税の控除)を申請する
一定の条件を満たす省エネ改修や耐震改修を行った場合、確定申告で所得税の控除を受けることができます。
補助金とは別枠で活用できるため、見落とさずに申請することをおすすめいたします。
主な減税制度の種類
| 制度名 | 対象工事 | 控除額の目安 |
|---|---|---|
| 住宅ローン減税(リフォーム型) | 一定の増改築・省エネ改修など | 年末ローン残高の0.7%を最大10年間 |
| 投資型減税(省エネ改修) | 断熱窓改修・屋根断熱改修など | 標準的な工事費用の10%(最大25万円) |
| 投資型減税(耐震改修) | 現行耐震基準への改修 | 標準的な工事費用の10%(最大25万円) |
| 固定資産税の減額 | 省エネ・耐震・バリアフリー改修 | 翌年度分の固定資産税が3分の1減額 |
屋根塗装や外壁塗装のみでは対象外となるケースがほとんどですが、屋根や外壁の断熱改修(断熱材の追加など)を伴う工事であれば対象となる可能性があります。
詳細は国税庁ホームページや税務署、最寄りの税理士にご確認ください。
「屋根はまだ大丈夫」と判断される前に、一度プロの目で屋根の状態を確認されることを強くおすすめいたします。
屋根は地上から見えにくいため、ご自身では気づきにくい劣化が進んでいるケースが非常に多いのです。
特にスレート屋根(カラーベスト・コロニアル)の場合、築15年を超えると「スレート材自体のひび割れ」や「棟板金(むねばんきん)の釘の浮き」が発生しやすくなります。
多くの塗装業者は無料で屋根点検を行っております。ドローンや高所カメラで撮影した写真を確認したうえで、本当に屋根塗装が不要かどうかを判断されるのが賢明です。

世田谷区エコ住宅補助金の受給条件5つ

補助金を受給するには、以下の5条件をすべて満たす必要があります。
現場で「あと一歩で申請できなかった」というケースに共通する落とし穴を、順番に確認します。
条件1:世田谷区に住民登録のある個人(法人は対象外)
補助金の申請者は、世田谷区に住民登録のある個人でなければなりません。法人名義の建物は対象外となります。
具体的な確認方法
住民登録の状況は、世田谷区の各総合支所・出張所で発行される「住民票の写し」で確認できます。
申請時にも添付書類として必要となりますので、申請の1ヶ月以内に発行されたものを事前に準備しておきましょう(発行手数料300円)。
対象となるケース・ならないケース
| ケース | 対象可否 |
|---|---|
| 世田谷区民で、自己所有・自己居住の住宅 | 対象 |
| 世田谷区民で、親族所有の住宅に居住 (所有者同意あり) | 対象 |
| 世田谷区民で、区内に所有する賃貸住宅 (自分は別居) | 対象 |
| 法人所有の社宅・事務所兼住宅 | 対象外 |
| 区外在住者が、世田谷区に所有する住宅 | 対象外 |
| 単身赴任などで住民票を移していない世帯主 | 要確認 |
所有者が複数いる場合の注意点
夫婦の共有名義や、相続で複数人の共有名義になっている住宅は、所有者全員の同意書が必要となります。
ご両親から相続したご実家を塗装する場合などは、申請前に兄弟姉妹全員の同意が得られているかを必ず確認してください。
条件2:住民税・都民税の滞納がないこと
特別区民税(住民税)および都民税に滞納がないことが、受給の必須条件です。
うっかりの未納が、実は最も多い落とし穴です。過去に1期分でも滞納があると審査で不承認となります。
以下のような場合、ご本人が気づかないうちに滞納状態となっていることがあります。
- 退職後に普通徴収に切り替わり、納付書の存在を失念していた
- 引っ越しで納付書が届かなくなり、納付が止まっていた
- 口座残高不足で引き落としができず、督促状に気づかなかった
- 配偶者が亡くなり、名義変更後の納付がされていなかった
確認方法と納税証明書の取得
不安な方は、世田谷区役所の納税課または各総合支所で「納税証明書」を取得することで、完納状態を確認できます。
- 取得場所:世田谷区役所本庁舎(世田谷4-21-27)または各総合支所・出張所
- 手数料:1通300円
- 必要なもの:本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
- 郵送請求・マイナンバーカードを使ったコンビニ交付も可能
申請書類としても「納税証明書(特別区民税・都民税の滞納がないことの証明)」が必要となりますので、このタイミングで取得しておくと二度手間が省けます。
条件3:世田谷区内に店舗・営業所のある施工業者と契約すること
工事を依頼する施工業者は、世田谷区内に店舗・営業所・事業所を有していなければなりません。
区外の業者は、たとえ世田谷区内の物件を多数手がけていても対象外となります。
以下のいずれかを満たす必要があります。
- 法人登記上の本店所在地が世田谷区内である
- 支店・営業所・事業所が世田谷区内に登記されている
- 個人事業主として、世田谷区内に事業所を構えている
区外業者とのトラブルを避けるため、契約前に以下の書類を業者に提示してもらってください。
- 建設業許可証または塗装工事業の登録証 — 「本店所在地」欄が世田谷区内であるか
- 法人登記簿謄本(履歴事項全部証明書) — 法人の本店・支店の所在地が確認できる
- 会社案内・パンフレット — 所在地、設立年、事業内容が明記されているか
- 見積書・契約書 — 契約当事者の所在地が世田谷区内の拠点になっているか
また、「会社としての世田谷区内拠点」があるかどうかを、書類ベースで必ず確認してください。
下記のような業者はいずれも補助金の対象外です。
「世田谷区対応」の曖昧な表現に注意
- 本社が埼玉県や千葉県にあり、世田谷区は営業エリアに含むだけの業者
- フランチャイズ加盟店として「世田谷支店」を名乗るが、実態は電話転送のみの業者
- 営業担当者の携帯電話のみが連絡先で、実店舗が存在しない業者
条件4:工事着工前に「事前登録」を完了すること(2026年度の新ルール)
令和8年度(2026年度)から、申請手続きが「事前登録→工事→交付申請」の2段階に変更されました。
工事を1日でも始めてしまった場合、事前登録は受け付けてもらえず、補助金はゼロとなります。
これが2026年度における最大の落とし穴です。
事前登録は、以下の流れで進めます。
- 施工業者と工事請負契約を締結する
- エコ住宅補助金電子申請サイトでメールアドレスを登録
- 登録完了メールから事前登録フォームにアクセス
- 工事内容・契約金額などを入力し、事前登録を申請
- 区の確認後、予算が確保される(一定期間の有効期限あり)
- 予算確保の連絡が届いてから、工事に着工する
事前登録に必要な書類
- 工事請負契約書のコピー(工事内容・金額・契約日が明記されたもの)
- 見積書のコピー(工事内容の内訳がわかるもの)
- 使用塗料のカタログ・日射反射率証明書(屋根の遮熱塗装の場合)
前期・後期の区分と申請スケジュール
令和8年度は、工事完了時期によって前期・後期に分かれます。
| 区分 | 工事完了時期 | 事前登録期間 |
|---|---|---|
| 前期 | 2026年4月1日〜8月31日 | 2026年4月15日〜8月31日 |
| 後期 | 2026年9月1日以降 | 2026年9月以降(区の発表を待つ) |
よくある失敗パターン
- 契約を急ぎ、業者任せで事前登録を飛ばして着工してしまった
- 事前登録の予算確保通知を待たずに、足場を組み始めてしまった
- 前期予算が尽きた後、事前登録せずに工事してしまった
「契約したので、すぐに塗ってほしい」と急がれる方ほど、特にご注意ください。
事前登録から予算確保の通知までは、数日から1週間程度かかることがあります。
工事のスケジュールには、事前登録の期間を必ず組み込みましょう。
条件5:屋根塗装は日射反射率(近赤外線)50%以上の塗料を使用
屋根の遮熱塗装で補助を受けるには、日射反射率(近赤外線)が50%以上の公的基準を満たす塗料を使用する必要があります。
単に「遮熱塗料」と書かれた製品を選べばよいわけではない点にご注意ください。
以下のいずれかの書類で、反射率が確認できる必要があります。
- 塗料メーカーが発行する試験成績書(JIS K 5602またはJIS K 5675に準拠)
- 塗料のカタログに記載された色ごとの日射反射率一覧表
- 第三者機関による性能試験結果
色による反射率の変動幅
同じ塗料ブランドでも、色番号によって反射率は大きく異なります。
たとえば日本ペイントの「サーモアイシリーズ」の場合、おおよその反射率は以下のとおりです。
| 色系統 | 日射反射率の目安 | 補助金対象可否 |
|---|---|---|
| ホワイト・クリーム系 | 80%〜90% | 対象 |
| ライトグレー・ベージュ系 | 60%〜75% | 対象 |
| ミディアムグレー・ブラウン系 | 50%〜65% | 対象(色番号による) |
| ダークグレー・ネイビー系 | 35%〜55% | 色番号によっては対象外 |
| ブラック・ダークブラウン系 | 15%〜35% | 対象外 |
- 使用予定の塗料・色番号の日射反射率の数値(公式書類で提示)
- 反射率50%を満たす代替色の提案(希望色が対象外だった場合)
- 遮熱専用下塗り材とセットでの使用(詳細は第6章で解説)
よくある失敗例
- 「遮熱塗料だから大丈夫」と業者の口頭説明を鵜呑みにしたところ、選んだ色が49%で対象外となった
- 塗料メーカーは正しいが、シリーズが違っていた(例:サーモアイではなく一般品のシリコン塗料だった)
- 下塗り材が通常品で、塗料単体では基準を満たしても工法全体で対象外となった
条件3の「区内業者」の落とし穴について、もう少し詳しく掘り下げます。
近年、東京全域を営業エリアとする大手リフォーム会社が「世田谷区対応」と謳うケースが増えております。
しかし、本社や登記上の所在地が他区・他県にある場合、どれだけ世田谷区の物件を手がけていても補助金の対象にはなりません。
契約前の確認ポイントは以下の3点です。
- 使用予定の塗料・色番号の日射反射率の数値
- 反射率50%を満たす代替色の提案
- 遮熱専用下塗り材とセットでの使用
「営業窓口だけ世田谷区」というケースもございますので、必ず書類ベースでのご確認をおすすめいたします。
補助金対象の遮熱塗料はどう選ぶ?

遮熱塗料選びで失敗しないためには、「日射反射率50%以上の塗料を、メーカー推奨の下塗り材とセットで使う」ことが鉄則です。
塗ったのに補助金対象外となる失敗を避けるため、専門的な観点から選定の勘所をお伝えいたします。
遮熱塗料の仕組みと省エネ効果
遮熱塗料は、太陽光に含まれる近赤外線を反射して屋根表面の温度上昇を抑える特殊塗料です。
「太陽熱のうち、半分以上を跳ね返せる塗料」とご理解いただいて問題ございません。
一般塗料と比較すると、屋根表面で15℃から20℃の温度差が生じることもあります。
夏場の2階の室温を下げる効果があり、年間の冷房費が5%から10%削減できたという試験データもございます。
補助金に対応する代表的な遮熱塗料メーカー3社
住宅用の屋根塗装で実績のある主要メーカーの製品は、以下の3ブランドとなります。
- 日本ペイント:サーモアイシリーズ(特にサーモアイSi、サーモアイFは実績豊富)
- 関西ペイント:アレスクールシリーズ
- エスケー化研:クールタイトシリーズ
いずれも日射反射率50%以上のラインナップを持つ信頼性の高い製品です。
ただし色による制約があり、白系・クリーム系・ライトグレー系は反射率が高い一方、濃いチャコールグレーや黒系は50%を下回る場合がございます。
遮熱塗料を選ぶ際の3つのチェックポイント
チェック1:塗料メーカー発行の「日射反射率データシート」を必ず入手する
色ごとに反射率の数値が記載された公式の試験成績書を、施工業者から必ず提示してもらってください。
「だいたい大丈夫です」といった口頭説明だけでは、申請時に問題が発生する可能性があります。
チェック2:下塗り材までセットの「遮熱工法」になっているか確認する
これは建築のプロでないと見落としがちな、非常に重要なポイントです。
上塗り材だけ遮熱塗料を使っても、下塗り材が旧来の製品(近赤外線を吸収してしまうもの)ですと、本来の性能が発揮されません。
これは熱物理学的に当然のことで、下地で熱が吸収されてしまえば、上塗りで反射する意味が薄れるためです。
必ずメーカー推奨の「遮熱専用下塗り材」とセットで使用する業者を選定してください。
具体的には、日本ペイントなら「サーモアイシーラー」「サーモアイプライマー」、エスケー化研なら「クールタイトシーラー」などが該当します。
チェック3:希望の色が反射率50%の基準をクリアしているか確認する
「モダンなダークグレーの屋根にしたい」というご要望が、補助金対象外の色番号となっているケースが頻発しております。
妥協点として、「同じ色系統で反射率50%以上の類似色」をメーカーが用意している場合がほとんどですので、業者にご相談ください。
屋根遮熱塗装の費用相場(30坪)と耐用年数
屋根の遮熱塗装は、30坪の戸建てで25万円から45万円程度が相場となります。耐用年数はおおむね10年から15年です。
7万円の補助金は工事費のおよそ15%から25%に相当いたしますので、決して無視できない金額です。
施工品質を見抜く3つのチェック項目
施工品質の見極めには、以下の3点を必ず確認してください。
どれだけ高性能な塗料を使用しても、施工が雑であれば本来の性能は発揮されないためです。
1. 下地処理(高圧洗浄と乾燥期間)
高圧洗浄で既存の汚れ・カビ・旧塗膜をしっかり除去することが大前提です。洗浄後、最低でも1日から2日の乾燥期間を設けているかを確認しましょう。
2. 下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りを徹底
塗装は「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが基本です。
「2回塗りで十分」と提案する業者は避けたほうが賢明です。
3. 標準塗布量の遵守(0.15〜0.18kg/平米)
各メーカーは塗料ごとに「標準塗布量(例:0.15〜0.18kg/平米)」を定めております。
この数値を守らず薄く塗ると、耐用年数が大幅に短縮されます。
見積書に「使用塗料の総量(kg)」が明記されているかを確認しましょう。
世田谷区エコ住宅補助金の申請方法

申請は「事前登録→工事→交付申請」の順番を守ることが絶対条件です。
2026年度から手順が変わりましたので、全体の流れを以下に整理いたします。
申請から補助金振込までの8ステップ
工事を検討し始めた段階で、まず制度の最新情報を確認します。補助金の金額・対象工事・受付期間を正確に把握することが、後の判断の土台となります。
この段階でやること
- 世田谷区エコ住宅補助金の公式特設サイトを確認
- 令和8年度リーフレット(PDF)と申請の手引き(PDF)をダウンロード
- 予算確保済率の現在値をチェック(特設サイトに掲載)
- ご自身の工事計画が対象メニューに該当するかを判定
補助金の受給条件を満たす世田谷区内の施工業者を選定し、現地調査・見積取得を経て工事請負契約を締結します。
このステップが工事全体の品質を決める最重要プロセスです。
この段階でやること
- 2〜3社の区内業者に現地調査・見積を依頼(相見積もりが鉄則)
- 見積内容を比較検討し、契約業者を決定
- 使用塗料・色・工事内容・金額を確定させる
- 工事請負契約書を締結(印鑑・印紙が必要)
工事請負契約の締結後、世田谷区のエコ住宅補助金電子申請サイトでメールアドレスを登録します。
これがすべての電子手続きの起点となります。
この段階でやること
- エコ住宅補助金電子申請サイト(メールアドレス登録フォーム)にアクセス
- 施主本人のメールアドレスを入力
- 登録完了メールを受信・保管する
令和8年度から新設された最重要ステップです。メールアドレス登録完了メールに記載されたURLから事前登録フォームにアクセスし、工事内容を登録することで、補助金の予算枠が一定期間確保されます。
この段階でやること
- 登録完了メールから事前登録フォームにアクセス
- 工事内容(対象メニュー・金額・施工業者情報)を入力
- 工事請負契約書・見積書・塗料カタログなどを添付
- 送信後、区からの予算確保通知メールを待つ
予算確保通知の受領後、いよいよ工事に着工します。
工事期間中は、後の交付申請で必要となる写真や書類の準備を業者と連携して進めます。
この段階でやること
- 近隣への挨拶(業者主導で実施)
- 足場の設置、養生シートの取り付け
- 高圧洗浄(1日)、乾燥期間(1〜2日)
- 下塗り・中塗り・上塗りの3工程(各1日)
- 付帯部塗装(雨どい・破風板・軒天など)
- 足場解体・清掃
- 完了検査と施主立ち会いでの最終確認
- 工事代金の支払い(現金・振込・ローンなど)
工事完了・支払いが完了した後、電子申請システムから本申請(交付申請)を行います。
事前登録時の情報に加え、工事完了を証明する書類一式を提出します。
この段階でやること
- 必要書類をすべて揃える(次項参照)
- 交付申請フォームにログイン
- 書類をアップロード、申請内容を入力
- 送信後、受付完了メールを受領
区による書類審査の結果、補助金の交付が正式に決定されると、交付決定通知書が届きます。この段階で補助金額が確定します。
この段階でやること
- 交付決定通知書(電子または郵送)の受領
- 記載されている補助金額と振込先口座情報の確認
- 不備があった場合は、区からの指示に従って追加書類を提出
交付決定通知後、申請時に指定した銀行口座に補助金が振り込まれます。これですべての手続きが完了です。
この段階でやること
- 指定口座の入金確認
- 振込通知の保管
- 確定申告の予定がある方は、関連書類を税理士へ共有
申請時に必要な6種類の書類一覧
申請時に必要となる書類は、以下の6点が中心となります。
- 工事請負契約書のコピー
- 見積書および領収書
- 工事前・施工中・工事後の写真
- 使用塗料のカタログ、および反射率の証明書
- 工事完了報告書(参考様式2)
- 屋根施工完了証明書(参考様式3)
詳細は申請の手引き(PDF)をご確認ください。
2026年度から電子申請のみに一本化
窓口での受付は終了しており、すべてパソコンやスマートフォンからの電子申請に一本化されました。
電子申請サイトにアクセスして手続きを行います。
「電子申請は苦手」という方は、こうした手続きに慣れた施工業者のサポートを受けることをおすすめいたします。
一級建築士からの実務アドバイス
工事前・施工中・工事後の写真は、単に撮ればよいというものではありません。
特に「施工中の写真」は、各工程(高圧洗浄、下塗り、中塗り、上塗り、シーリング打ち替えなど)ごとに撮影されていなければ、書類不備で差し戻される可能性があります。
補助金申請に慣れた業者であれば、自社で撮影ルールを確立しており、必要なタイミングで適切な写真を残してくれます。
施工業者を選ぶ際には、「過去に世田谷区エコ住宅補助金の申請実績があるか」を必ず確認してください。
世田谷区の補助金申請に強い「まごころペイント」

- 世田谷区の補助金を確実に活用したい方
- 住宅密集地で、近隣への配慮を重視したい方
- 塗装後も長く付き合える地元業者をお探しの方
- 電子申請など補助金手続きのサポートも受けたい方
世田谷区中町に拠点を構える「まごころペイント」(株式会社バース)は、本記事で解説した補助金条件をすべて満たす、創業30年の地元業者です。
区内業者要件・一級塗装技能士在籍・遮熱塗料の取扱い・アフター保証と、補助金活用に必要な要素がすべて揃っています。
「結局、区内業者はどこを選べば良いのか」「補助金手続きまでサポートしてくれる業者はあるのか」「住宅密集地でのご近所対応は大丈夫か」といった疑問をお持ちの方におすすめの業者です。
1994年創業・世田谷区中町に本拠を置く地域密着業者

1994年創業、世田谷区で30年の実績を重ねてきた地域密着の塗装会社です。
補助金の必須条件である「区内に拠点がある施工業者」に該当いたします。
代表の髙橋一仁氏は業界経験30年のベテランで、一級塗装技能士および外壁診断士の資格を保有しておられます。
まごころペイントをおすすめする3つの理由
理由1:世田谷区の住宅密集エリア特有の近隣配慮
工事前・工事後の2回、近隣への挨拶を必ず実施しており、世田谷区内でクレーム0件を継続されています。
世田谷区は都内でも特に住宅が密集しているエリアが多く、足場の設置や高圧洗浄、塗料のにおいなど、近隣への配慮が欠かせません。
ご近所の自動車にも養生を行うなど、丁寧な対応を徹底しています。
理由2:1年・3年・5年の無料定期点検によるアフターフォロー
使用する塗料の耐用年数に応じて5年から15年の保証を付け、その間に1年・3年・5年の無料定期点検を必ず実施して1ます。
「大きい荷物を移動させたい」「雨どいを直したい」といった塗装以外の小さな困りごとにも対応してくれるとのことで、ご近所の頼れる相談役のような存在といえます。
理由3:補助金対応の遮熱塗料を主要3メーカーから選択可能
日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研など主要メーカーの取扱いがあり、補助金対象の遮熱塗料選定に柔軟に対応できます。
「反射率50%以上」という条件をクリアできる塗料の選定や、ご希望の色での対応可否についても、専門家として相談に乗ってもらえます。
まごころペイントの施工事例


施工前
施工後
エリア:東京都大田区
工事金額:118万円
工事内容:外壁塗装、屋根塗装
出典:https://paipro.jp/archives/magokoropaint/6494/


施工前
施工後
エリア:東京都世田谷区
工事金額:135万円
工事内容:外壁塗装、屋根塗装
出典:https://paipro.jp/archives/magokoropaint/6489/


施工前
施工後
エリア:埼玉県
工事金額:160万円
工事内容:外壁塗装、バルコニー、屋上防水
出典:https://paipro.jp/archives/magokoropaint/6450/
まごころペイントの口コミ

外壁塗装をする前、一番心配だったのはご近所への影響でした。この辺は古くからの住宅街で、ご近所付き合いも大切にしているので。
まごころさんは工事前に挨拶に来てくれただけでなく、終わった後も職人さんが一軒一軒回ってくれていたようで、後日お隣から「感じのいい業者さんだったね、どこ?」と聞かれました。頼んでよかったです。
出典:https://paipro.jp/vendors/magokoropaint/

去年塗装をお願いして、工事自体とても満足でした。
カーポートのちょっとした金具が外れたのも、もしかしたら直せるかなと思ってダメ元で電話したら「見てみましょうか」と言って来てくれて、サクッと直してくれました。
正直、塗装業者にそこまで頼めるとは思っていなかったので驚きました。こういうつながりが続く業者さんは貴重だと思います。
出典:https://paipro.jp/vendors/magokoropaint/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | まごころペイント(株式会社バース) |
| 代表者 | 髙橋 一仁 |
| 所在地 | 東京都世田谷区中町2-12-13 タナカビル1階 |
| 本社 | 東京都国立市西1-11-6 富士ビル1階 |
| 対応エリア | 世田谷区・大田区を中心に東京23区 |
| 創業 | 1994年 |
| 保有資格 | 一級塗装技能士、塗装工事許可、外壁診断士、有機溶剤作業主任者 |
| 保証 | 5年・10年・15年保証 |
| 対応サービス | 無料見積もり、劣化診断、カラーシミュレーション 瑕疵保険、自社保証、ローン・クレジット対応 |
| 公式サイト | https://www.birth07.co.jp/ |
まとめ|世田谷区の外壁塗装助成金で損しないためのポイント
最後に重要なポイントだけおさらいさせていただきます。
- 受付開始は2026年4月15日。予算に達した瞬間に終了する(昨年度は5ヶ月半で終了)
- 外壁塗装のみでは対象外。屋根の遮熱塗装(7万円)との組み合わせが基本
- 最大20万円は、屋根・窓・浴槽などを組み合わせた場合の金額
- 「事前登録→工事」の順番を絶対に守ること(逆になれば補助金はゼロ)
- 施工業者は必ず「世田谷区内に店舗・営業所がある会社」を選ぶ
申請が不安な方は、補助金申請の実績がある施工業者に最初から相談するのが、一番の近道です。
2026年度は電子化が進み、反射率証明書などの専門書類も必要になり、個人で集めるのは正直なところ、かなり骨が折れる作業です。
先ほどご紹介した「まごころペイント」のように、世田谷区に拠点があり、補助金制度にも精通した業者を選ぶことで、手続きのご負担は大きく軽減されます。

