名古屋市には、一般住宅の外壁塗装だけを対象にした市の助成金はありません。
名古屋市の公式FAQでも、外壁の塗り替えなど、住宅の性能を維持する一般的な修繕への補助はないと案内しています。
耐震改修や断熱改修には別の補助制度があります。ただし、市の断熱窓改修補助は2026年9月8日に受付を終了しました。

外壁を塗り替えたいけれど、名古屋市の補助金は使える?使えない場合は、予算に合うプランを相談したい。
この記事では、2026年10月1日に確認した市・愛知県・国の公式情報をもとに、外壁工事と関係する制度の対象・上限額・申請時期を解説します。
費用を相談できる名古屋市の塗装店と、塗り替えまじめ屋へのヒアリングで確認した見積もりの提案方法も紹介します。
- 名古屋市の外壁塗装単体には、市の助成金がないこと
- 耐震・断熱・空き家活用の補助と、外壁塗装との違い
- 受付終了した市の窓補助と、国の制度の申請期限
- 補助対象費用の分け方と、予算に合わせた塗装プランの相談先
監修者:山下 昭一


保有資格:一級建築士
早稲田大学理工学部を卒業後、大手設計事務所で腕を磨き独立。 その後、山下建築設計事務所として上場企業など大手企業の設計を担当。都知事登録第63906号を取得。ペイプロでは、一級建築士の視点から、施工主さまの業者選びを助ける情報を発信している。
公式サイト:https://www.elevator-exchange.jp/kaisha_gaiyou/
【結論】名古屋市の外壁塗装単体に助成金はない|耐震・断熱改修とは分けて考える


名古屋市の補助制度は、耐震性や省エネ性能などを高める工事が中心です。
外壁の色を変えたり、傷んだ塗膜を塗り直したりする工事だけでは、市の一般的なリフォーム補助を受けられません。
外壁工事とあわせて検討する制度は、次の5つです。「外壁塗装だけで使えるか」と「今から申請を検討できるか」を分けて確認できます。
外壁工事とあわせて確認する5つの補助制度
| 制度名 | 対象・補助の上限 | 外壁塗装だけで使えるか | 2026年度の申請時期・状況 |
|---|---|---|---|
| 名古屋市 木造住宅耐震改修助成 | 耐震改修費の5分の4以内 一般改修:一般世帯115万円、非課税世帯165万円 | 対象外 耐震改修部分のみ | 4月~翌年1月末 交付決定後に工事契約・着工 |
| 国 みらいエコ住宅2026事業 | 要件を満たす省エネ改修 1戸40万~100万円 | 対象外 断熱材施工などが対象 | 交付申請:遅くとも2026年12月31日 予算上限まで |
| 国 先進的窓リノベ2026事業 | 高断熱窓の改修 住宅は1戸100万円 | 対象外 窓の断熱改修が対象 | 交付申請:遅くとも2026年12月31日 予算上限まで |
| 名古屋市 住宅等の脱炭素化促進補助(断熱窓改修) | 国の窓補助を差し引いた対象経費の3分の1 10万円 | 対象外 窓の断熱改修が対象 | 2026年9月8日に受付終了 今年度から工事完了後の申請 |
| 名古屋市 空き家活用支援事業費補助金 | 地域活性化のための空き家改修 工事費の3分の2・100万円 | 通常の自宅塗装は対象外 外装改修に当たるか個別確認 | 先着・予算上限まで 当年度の受付状況は窓口へ確認 |
一覧の金額は各制度の上限で、外壁塗装にその金額が支給されるという意味ではありません。空き家活用の補助も、空き家なら誰でも使える制度ではなく、地域活性化に使う計画が前提です。
名古屋市の木造住宅耐震改修助成|一般世帯は最大115万円
木造住宅耐震改修助成は、地震に対する安全性を高める工事への補助です。
一般改修の補助は対象工事費の5分の4以内で、一般世帯は最大115万円、非課税世帯は最大165万円です。
木造住宅耐震改修助成の対象条件
| 確認項目 | 主な条件 |
|---|---|
| 建物 | 名古屋市内にあり、1981年5月31日以前に着工した2階建て以下の木造住宅。戸建て・長屋・共同住宅が対象 |
| 耐震診断 | 市の無料耐震診断で判定値1.0未満。一般改修は判定値を1.0以上とし、0.3以上加算する工事 |
| その他 | 適法で適切に納税されている住宅。非住宅部分の面積が延べ面積の2分の1未満 |
| 申請・完了 | 受付は4月~翌年1月末。その年度の2月末までに完了報告ができること |
| 相談先 | 住宅都市局 耐震化支援課 木造住宅耐震担当 052-972-2921 |
耐震改修と同時に塗装しても、塗装費用は補助対象外
市の公式Q&Aは、耐震改修とリフォームを同時に行う場合も、補助対象は耐震改修部分のみと説明しています。
耐震改修と外壁塗装の見積書は、工事部分を分けて作成する必要があります。
耐震改修では、市の交付決定を受けてから工事の契約と着工を行います。
先に契約すると補助を受けられないため、塗装と同時施工を予定していても、耐震改修の手続きを先に確かめておきます。
市の無料耐震診断は3か月程度かかると案内されています。
診断前の住宅は、年度内の工事・報告に間に合うかも含め、早い段階で耐震化支援課に相談する必要があります。
外壁の断熱改修や窓交換とあわせて確認する国の補助制度
みらいエコ住宅2026事業|塗装ではなく、断熱材を使う改修が対象
みらいエコ住宅2026事業は、2016年以前に新築された住宅の省エネ改修などを対象とする国の制度です。
外壁に関係するのは、登録された断熱材を使い、性能・使用量などの条件を満たす断熱改修です。遮熱塗料や断熱塗料を塗るだけの工事とは異なります。
補助上限は、住宅の新築時期と改修の到達基準で変わります。
対象工事ごとの補助額を合計する仕組みで、条件を満たせば一律に100万円を受け取れる制度ではありません。
みらいエコ住宅2026事業の補助上限
| 住宅の新築時期 | 平成11年基準(次世代省エネ基準)相当の改修 | 平成28年基準(義務基準)相当の改修 |
|---|---|---|
| 1991年以前 | 上限50万円/戸 | 上限100万円/戸 |
| 1992年~2016年 | 上限40万円/戸 | 上限80万円/戸 |
申請の前提として、外気に接する窓などがある1つの居室を選び、その部屋に所定の工事の組み合わせを行う必要があります。
壁の断熱材を追加するだけで要件を満たすとは限らないため、登録事業者に工事全体の組み合わせを確認します。
申請額は原則5万円以上です。他の住宅省エネ2026キャンペーンの構成事業で交付決定を受けている場合は、本事業の下限が2万円となります。
交付申請の予約は遅くとも2026年11月16日、交付申請は遅くとも12月31日までで、予算上限に達した場合は早く終了します。
先進的窓リノベ2026事業|住宅の窓改修は1戸あたり上限100万円
先進的窓リノベ2026事業は、高断熱窓への改修を支援する国の制度です。
既存住宅のガラス交換・内窓設置・外窓交換などが対象で、住宅の補助上限は1戸100万円。原則、1申請あたりの補助額の合計が5万円以上の工事が対象です。
外壁塗装と同じ時期に窓を改修しても、補助されるのは対象製品を使う窓などの工事です。塗装費用を窓の補助金で申請することはできません。
対象工事は2025年11月28日以降に着手したものです。交付申請は遅くとも2026年12月31日までで、予算上限に達し次第終了します。
申請は登録された窓リノベ事業者が行い、交付された補助金を工事の依頼者に還元します。
名古屋市の断熱窓改修補助は受付終了|2026年度の上限は10万円
名古屋市の「住宅等の脱炭素化促進補助」のうち、断熱窓改修の受付は2026年9月8日に終了しています。募集期間の最終日が2027年2月12日と書かれていても、現在、新規に通常申請できる制度としては案内できません。
2026年度は、国の窓改修補助を受ける工事が条件です。
窓・ガラスの購入と設置の費用から国の断熱窓改修補助を差し引き、その残額の3分の1が市の補助対象となります。
上限は10万円で、旧年度の20万円という情報は使えません。
申請時期も今年度から工事完了後に変更されています。受付済みの方は、必要書類や請求手続きを手引きで確認する段階です。
今から検討する方は、国の窓補助の要件と、市の受付再開・補欠募集に関する公式のお知らせを別々に確認しましょう。再開や次年度の実施は現時点で保証されていません。
窓口は株式会社MTK内「住宅等の脱炭素化促進補助金 受付窓口」(052-485-7073)です。
愛知県の「住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金」は市町村を通じて交付される協調補助で、市の補助額には県の補助が一部含まれています。
県に直接、同じ工事の補助を追加申請する仕組みではありません。
空き家活用支援事業費補助金|地域活性化に使う空き家の外装改修が対象
名古屋市空き家活用支援事業費補助金は、空き家の所有者または賃借人が、空き家を交流施設・体験学習施設・文化施設など、地域活性化のために使う場合の改修を支援します。
補助は改修工事費の3分の2、上限100万円です。
一定の耐震性や安全性の確保と、改修後10年以上の継続活用が条件です。空き家を自分の住まいにするために塗り替えるだけでは、制度の目的に当たりません。
公式ページでは、屋根・外壁などの外装改修を対象経費に挙げています。
ただし、個々の塗装工事の可否は、活用計画を含めて窓口で確認する必要があります。
事前相談後に国への個別確認を行う制度のため、塗装費用の補助を見込んで先に契約しないことが大切です。
受付は先着順で予算額に達し次第終了します。
公式ページだけでは2026年度の残予算や現在の受付状況を確定できないため、地域振興課(052-972-3126)へ活用計画と工事内容を伝えて確認しましょう。
名古屋市で補助金を申請するときの流れと必要書類


名古屋市で耐震・断熱改修などの補助金を利用する場合は、制度ごとの申請時期と必要書類を、工事の契約前に確認することが大切です。
ここでは、契約・着工・申請の順番と、見積書や施工写真などの準備事項をまとめます。
契約・着工・申請の順番は制度ごとに異なる
「どの補助金も着工前に申請する」という説明は正確ではありません。耐震改修は交付決定後に工事を契約します。
一方、市の断熱窓補助は2026年度から完了後申請となり、国の制度も登録事業者が工事後の申請などを行います。
制度別の申請手順
| 制度 | 手続きの順番・依頼者が確かめること |
|---|---|
| 市の耐震改修 | 無料耐震診断 → 建築士による計画 → 市との事前協議 → 交付申請 → 交付決定 → 工事契約・着工 → 完了報告・請求 |
| みらいエコ住宅2026・先進的窓リノベ2026 | 契約前に対象工事・製品・事業者登録を確認 → 工事請負契約 → 着工・写真記録 → 工事完了後に事業者が交付申請 → 補助金の還元 |
| 市の断熱窓改修 | 今年度は工事完了後の申請。通常受付は終了しているため、受付済みの方は交付・請求手続きを確認 |
| 市の空き家活用 | 地域振興課へ計画を事前相談 → 対象可否・当年度受付・交付決定と契約の順番を個別に確認 |
国の補助金を相談するときは、「申請を担当する登録事業者は誰か」「補助金を工事代金から差し引くか、後で返金するか」まで確認すると、必要な手元資金を把握できます。
助成金相談に対応する塗装店であっても、国の事業への登録や断熱・窓工事の施工体制は別に確認する項目です。
見積書・写真・性能証明を工事の前から準備する
必要書類は制度ごとに異なります。耐震改修では、図面や見積書、固定資産税等の課税明細書・納税証明書などが必要です。
国の断熱改修では、契約書、対象製品の性能を確認する書類、施工写真などを事業者と準備します。
外壁に断熱材を施工する工事では、仕上げで隠れる前の写真が必要です。
工事が終わってから写真がないと気づいても、申請に使う証拠をそろえられません。撮影する場所と担当者は着工前に決めておきます。
見積書では、外壁塗装・耐震改修・断熱材施工・窓交換の費用を分けます。
同じ窓に、みらいエコ住宅2026事業と先進的窓リノベ2026事業の補助を重複して受けることはできません。
複数制度を利用する場合は、工事ごとの申請先と併用条件を確認しておきましょう。
助成金がなくても名古屋市の外壁塗装費用を検討する方法
名古屋市では外壁塗装単体に使える市の助成金はありませんが、予算に合わせて塗料や工事範囲を検討することはできます。
ここでは、名古屋市のと塗装業者「塗り替えまじめ屋」さんに取材で確認した費用の目安と、複数プランの比較や屋根との同時施工で確認したい費用を紹介します。
お話を伺った方


塗り替えまじめ屋 代表
原 哲也さん
業界経験:15年
費用は市全体の相場と、1社の取材回答を区別する
塗り替えまじめ屋へのヒアリングでは、同社で外壁塗装を契約するお客様の価格帯は、材料によるものの100万円前後が中心という回答でした。
金額の目安を見るときは、外壁のみか屋根も含むか、どの塗料と工程を使うかまで確認すると、自宅の計画と比べられます。
具体的な支払額は現地調査後の見積もりで判断しましょう。
予算に合わせて塗料と工事範囲を比較する
見積もりは総額に加え、外壁の塗装面積・塗料名・塗装工程・下地補修・シーリング・足場・付帯部の範囲を並べると、価格差の理由が分かります。
予算が決まっている場合は、どの工事が必要で、どの部分を変更できるかを見積もりの段階で相談できます。
まじめ屋では基本3パターンの見積もりを提示し、予算を抑えたい方には別の見積もりも用意すると回答しています
塗料ごとの初期費用と次の塗り替えまでの見通しを比べれば、今回支払える金額と今後の修繕費の両方から検討できます。
屋根にも工事が必要なら、足場を共用した場合の総額を確認する
外壁と屋根をセットで工事する場合は、同じ足場を使えるため費用を削減できます。
ただし、屋根工事を追加すれば総額は増えるため、本当に必要な工事かどうかの見極めは必要です。
劣化診断をしてもらい、屋根も補修も必要な場合は検討するとよいでしょう。
外壁だけの場合と必要な屋根工事を同時に行う場合で見積もりを分け、今回の支払額と、別の時期に施工する費用を比較するとよいでしょう。
補助金を使うために不要な工事を増やすと、自己負担が大きくなるおそれも。
補助がない場合の塗装費用を先に把握したうえで、必要な耐震・断熱改修を同時に行うか検討する順番です。
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名古屋市で外壁塗装の費用・プランを相談できる塗装店
ここでは、ペイプロから相談できる塗装店を、見積もりと予算相談の体制に絞って紹介します。
補助金の交付可否は制度の窓口が判断するため、会社の助成金対応と、自宅の工事が対象になるかは分けて確認します。
株式会社塗り替えまじめ屋|3つの見積もりから予算に合うプランを相談


株式会社塗り替えまじめ屋は、名古屋市中川区を拠点に外壁・屋根塗装を手がける職人直営店です。
見積もりの段階から代表の原哲也さんが直接話を聞き、希望する工事と予算をもとにプランを提案しています。
ペイプロのヒアリングでは、見積もりは基本3パターンを提示するとの回答でした。
シリコンや無機などの塗料を、価格と耐久性の違いから比較できます。
予算が限られる場合は、通常の3パターンとは別の見積もりも用意し、求める工事を予算の中で実現する方法を相談できます。
助成金を使う工事にも対応可能で、利用できる制度があれば案内する姿勢です。
見積もりは無料で、劣化診断にも対応しています。メールやLINEでも相談できるため、工事を決める前に予算や希望を伝えられます。
見積もりを受け取ったら、足場・補修・付帯部を含む総額を確かめ、補助が使えない場合も含めた資金計画を立てるとよいでしょう。
彩色建美(株式会社A.G.T)|現地調査から予算に合わせて工事内容を相談


彩色建美は、株式会社A.G.Tの外壁塗装部門として、名古屋市守山区を拠点に工事を手がけています。
施工前には必ず外壁診断を行い、建物の状態と予算に合わせたプランを提案してくれる業者です。
機能性塗料を使う4回塗りが標準仕様ですが、要望に沿った施工方法も提案しています。
相談の際は、希望する予算と塗装範囲を伝え、標準プランに含まれる工程や、補修・足場・付帯部の費用を確かめると、総額の判断ができます。
見積もりと相談は無料です。公式FAQでは、見積もりを受け取っても必ず工事を依頼する必要はないと説明しています。
工事範囲がまだ決まっていない段階でも、予算と必要な補修を相談してから検討できます。
名古屋市の外壁塗装助成金に関するよくある質問


まとめ|名古屋市の外壁塗装は補助対象を分け、予算に合うプランを相談
名古屋市には、一般住宅の外壁塗装だけを対象とする市の助成金はありません。耐震・断熱改修や地域活性化のための空き家改修には補助制度がありますが、対象工事と申請時期はそれぞれ異なります。
市の断熱窓改修補助は2026年9月8日に受付を終了しました。国の制度も予算と期限があるため、対象工事・登録事業者・申請予定を確認してから進める必要があります。
塗装費用は、補助がなくても支払える総額を確認するところから検討できます。まじめ屋の3パターンの見積もりなどを利用し、予算と希望する工事に合うプランを相談してみてください。
\予算と希望に合う塗装プランを確認/
※制度情報は2026年10月2日に公式ページ・資料で確認した内容です。補助制度の受付状況や要件は変更される場合があります。契約前に実施主体の最新情報をご確認ください。取材情報は提供されたヒアリングシートを参照しています。








