兵庫県の公式サイトでは、外壁塗装業者だけをまとめた公的な「悪質業者リスト」は確認できません。
ただし、国と県のサイトで、業者の処分歴を実名で調べられます。
兵庫県が公表している建設業者の監督処分は63件で、外壁塗装工事に直接関わるものは「外壁塗装工事の契約書面を作成しなかった」1件でした。
一方、消費者庁は神戸市に本店を置く訪問販売業者を、外壁塗装(2022年)と住宅リフォーム(2024年)でそれぞれ業務停止にしています。
この記事では、処分歴の調べ方と、神戸市西区の塗装店への取材で分かった契約前の注意点を解説します。
監修者:山下 昭一

保有資格:一級建築士
早稲田大学理工学部建築学科を卒業後、設計事務所での勤務を経て独立。現在は株式会社山下建築設計事務所の代表を務める。同事務所は東京都知事登録第63906号の一級建築士事務所。
公式サイト:株式会社山下建築設計事務所 会社概要
※本記事の情報は2026年9月15日時点で各公式サイトを確認して作成しています。処分情報や統計は更新される場合があるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
兵庫県公式サイトでは外壁塗装業者だけの悪質業者リストを確認できない

兵庫県の公式サイトで確認できるのは、建設業法にもとづく監督処分の一覧です。
訪問販売のトラブルに関する処分は、消費者庁や県が特定商取引法にもとづいて別に公表しています。
どちらも「外壁塗装の悪質業者」を集めたリストではありません。また、処分歴がないことは工事の内容を保証するものではない点にも注意が必要です。
兵庫県が公表している建設業者の監督処分は63件
兵庫県は、建設業法に違反した建設業者に対する監督処分(指示・営業の停止・許可の取消し)を、県のホームページで公表しています。
2026年9月15日時点で掲載されている令和3年度から令和8年度までの処分は63件です。
ペイプロ編集部で、63件すべての公表資料(処分ごとのPDF)を確認し、処分の原因を分類しました。
| 処分の原因 | 件数 |
|---|---|
| 無許可営業・無許可業者との下請契約 | 13件 |
| 役員などの刑事罰(許可の欠格要件) | 10件 |
| 廃棄物処理法違反 | 9件 |
| 労働安全衛生法違反 | 9件 |
| 営業所・役員の所在が確認できない | 6件 |
| 贈賄・公契約関係競売入札妨害 | 5件 |
| 技術者の配置に関する違反 | 4件 |
| 工事の契約書面を作成しなかった | 3件 |
| その他 (一括下請負、施工体制台帳の虚偽記載、 経営事項審査の失効後の契約 特定商取引法違反による処分) | 各1件 |
出典:兵庫県「監督処分一覧」および各処分の公表資料(2026年9月15日確認)。分類はペイプロ編集部が処分の原因となった事実をもとに行ったもので、県による分類ではありません。同じ会社が2回処分を受けた例が1件あります。
最も多いのは、建設業許可を持たずに一定額を超える工事を請け負った無許可営業などで13件でした。
一方、施主との契約に直接関わる処分は多くありません。住宅の工事や塗装に関係する主な処分は次のとおりです。
| 処分日 | 事業者名 | 処分の内容 | 処分の原因(要約) |
|---|---|---|---|
| 令和7年 3月21日 | 株式会社たかべホームズ (洲本市) | 指示 | 個人宅の「外壁塗装工事」の請負契約で、建設業法第19条第1項の契約書面を作成しなかった |
| 令和7年 2月26日 | 環境保全事業協同組合 (神戸市) | 指示 | 特定商取引法に違反し、令和6年7月29日に兵庫県知事から指示を受けた |
| 令和6年 9月3日 | 寺川塗装店 (美方郡香美町) | 指示 | 経営事項審査の有効期限が切れたあとに、町営住宅の外壁修繕工事を契約した |
| 令和6年 1月31日 | OK建装 (神戸市) | 営業停止 (3日間) | 建設業許可を持たずに、軽微な工事の基準額を超える請負契約を神戸市内で結んだ |
| 令和7年 10月1日 | 株式会社新生ホームテック (神戸市) | 指示 | 元請業者が請け負った工事を、一括して下請けした |
※処分はいずれも期間が終了しているか指示処分であり、現在の事業活動を否定するものではありません。各社の公表資料の記載をもとに、処分の原因を要約しています。株式会社新生ホームテックは、次の見出しで紹介する新生ホームサービス株式会社とは別の会社です(公表資料から両社の関係は確認できません)。
外壁塗装を検討している方にとって特に参考になるのは、たかべホームズの事例です。
建設業法では、工事の請負契約を結ぶときに、工事内容・請負代金・工期などを書いた書面を交わすことが義務づけられています。
口約束や「一式」の見積書だけで工事を始める業者は、この義務を守っていない可能性があります。
消費者庁は神戸市の訪問販売業者を外壁塗装・住宅リフォームで処分している
訪問販売の勧誘や契約書面の問題は、建設業法ではなく特定商取引法で処分されます。
消費者庁の公表資料では、兵庫県神戸市に本店を置く事業者に対する次の処分が確認できます。
| 処分日 | 事業者名 | 役務 | 処分の内容 |
|---|---|---|---|
| 令和6年 5月22日 | 株式会社ネオガイアホールディングス 株式会社メノガイア 株式会社さくらメンテナンス工房 株式会社ホームラボ (いずれも神戸市。ほかに大阪市の1社) | 住宅リフォーム工事 | 訪問販売に関する業務の一部停止(6〜18か月) 指示 |
| 令和4年 6月29日 | 新生ホームサービス株式会社 株式会社新生ビジネスパートナーズ (いずれも神戸市) | 外壁塗装等の工事 | 訪問販売に関する業務の一部停止(9か月) 役員への業務禁止命令 |
令和6年の5社の処分で消費者庁が認定したのは、次の2つの違反です。
- 虚偽の記載がある書面の交付
契約書面に、実際とは異なる営業員の氏名を書いていた - 役務の効果についての不実告知
撥水剤の施工について「恒久的な防水層を形成」「ズレや割れの進行を抑えます」などと説明したが、消費者庁に提出した資料は裏付けにならなかった
令和4年の外壁塗装の処分では
- 「地域の皆さんにお世話になっている工務店で、1軒ずつご挨拶とお願いに回っている」とだけ告げて勧誘の目的を明らかにしなかったこと
- 断られても「1回見るだけでも」と勧誘を続けたこと
- 特別な値引きではないのに「これ以上お値引きできない金額」と告げたこと
- 午後9時ごろに訪問して勧誘を続けたこと
が違反と認定されています。
※令和4年の違反内容は、消費者庁の公表内容を報じた日本流通産業新聞(2022年7月7日号)の記事をもとに要約しています。
自分で建設業法と特定商取引法の処分歴を調べる方法
確認の手順
- 兵庫県「監督処分一覧」で、県が処分した建設業者の一覧を見る
- 国土交通省「ネガティブ情報等検索サイト」で「建設工事」から「建設業者」を選び、業者の正式な商号を入力して検索する
- 消費者庁「特定商取引法ガイド 執行事例の検索」で、事業者名を入力して訪問販売の処分歴を確認する
- 一覧に似た商号があった場合は、所在地まで照合する
上の表のように、兵庫県内には「新生」「ガイア」など似た名前の会社が複数あります。商号だけで判断せず、所在地や法人番号まで照合しましょう。
会社の実在は、国税庁の「法人番号公表サイト」で商号と所在地から確認できます。
ただし、個人事業主は法人番号を持たないため、番号が見つからないことだけで問題があるとは言えません。
監修 山下昭一処分歴の確認は、業者を絞り込む前の「足切り」として使うのが現実的です。
処分がないことは工事の質を保証しませんので、そのうえで契約書面と見積書の中身を確認してください。
兵庫県の訪問販売の苦情は3,268件、品目別の1位は「修理サービス」


兵庫県立消費生活総合センターのまとめでは、令和7年度に県内の相談窓口が受けた苦情46,562件のうち、訪問販売は3,268件でした。
品目別で最も多いのは「修理サービス」の602件で、3年続けて増えています。
| 順位 | 品目 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 修理サービス | 489件 | 590件 | 602件 |
| 2位 | 新聞 | 257件 | 235件 | 196件 |
| 3位 | 他の役務サービス | 148件 | 137件 | 182件 |
| 4位 | インターネット接続回線 | 120件 | 140件 | 154件 |
| 5位 | 電気 | 88件 | 97件 | 131件 |
| - | 訪問販売の苦情 合計 | 3,018件 | 3,252件 | 3,268件 |
訪問販売の苦情のうち、自宅を訪ねてくる「家庭訪問販売」は2,206件で67.5%を占めます。
また、県内の苦情全体では契約した人の45.5%が60歳以上、29.2%が70歳以上でした。
離れて暮らす親が高齢の場合は、「近くで工事をしている」「無料で点検する」といった訪問があったら、契約する前に家族へ連絡するよう話しておくと安心です。



訪問販売そのものが違法なわけではありません。
ただ、その場で契約を決める形になりやすいので、ほかの業者と比べる時間を確保できるかどうかで判断してください。
【独自取材】神戸市西区の塗装店が語る、契約前に確かめたい4つのこと
取材で挙がったのは、
①金額の高い・安いだけで業者を判断しない
②自宅の外壁に合った下地材を選んでいるか聞く
③工事中に起こることを事前に説明してもらう
④不具合はまとめて伝え、保証の年数を確認する
の4つです。
ペイプロでは、神戸市西区を拠点に2005年から外壁塗装・屋根塗装を手がける浅尾美装の浅尾文彦代表に取材しました。
今回の取材では、見積もりや現地調査で施主に伝えていることや、他社で施工した方から受けた相談について、地域の施工店の立場から話を伺いました。
お話を伺った方


浅尾美装
浅尾 文彦さん
資格:一級塗装技能士/職業訓練指導員免許(塗装科)
※実際の取材音声をもとに、発言の意味を変えない範囲で言いよどみや重複表現を整理しています。
金額の高い・安いだけで業者を判断しない



外壁塗装は単価の高い工事ですよね。浅尾さんの経験から、業者選びを失敗しないために気を付けるべきことはありますか?



何十万円と払う工事なんで、金額だけで決めないでほしいですね。
僕は、安い価格やなしに、その家に合った適正な価格を出すことが一番大事やと思ってます。



なるほど!
では、お客様はどのような部分を見て業者を選ぶとよいと思いますか?



見てほしいのは、見積もりに来た人が工事のときにも現場に来るかどうかですね。
うちは現地調査も見積もりも全部僕が行きますし、協力業者に請け負ってもらっている現場でも、体が空いている日は週に3、4回は顔を出しています。



あとは、ホームページや見積もりで言うてることと、実際にやってることが一緒かどうか。僕は隠すことができないんで、全部正直に話してしまいます。



正直に話してもらえると、お客様も安心して任せられますね。



結局は、信頼できるところと巡り合えるかどうかだと思うんですよ。
だから見積もりを出したあとに改めて会いに行って、1時間半から2時間くらいかけて説明するんです。
「そこまで言うてええの」と言われることもありますけど、事実そう思ってるんで。
総額の高さや安さは、工事の良し悪しを示すものではありません。
見積書の内容について質問したとき、根拠を示して答えてくれるかどうかが、業者を見極める材料になります。
自宅の外壁に合った下地材を選んでいるか聞く



塗り替えの見積もりでは、上に塗る塗料のグレードに目が行きがちですよね。
ほかに確認しておいたほうがいいことはありますか?



壁に合った下地材を見極めることですね。
塗装のメインは下地なんです。下地材さえしっかりしていたら、本当に長持ちすると思っています。



外壁に合った下地材は、どうやって見分けているんですか?



現地調査では「図面をコピーさせてください」と必ずお願いしています。
今のサイディングは、見ただけではフッ素加工なのか、親水タイプなのか、光触媒なのか分からないんです。
そこを確かめずに普通のシーラーを入れてしまうと、あとでめくれてくる原因になります。



それと、新築のときには断熱や遮熱など、その家の特徴があるじゃないですか。塗り替えでその機能を殺さないように、下地材を選んでいます。
下地材(シーラーやサーフェーサーなど、上塗りの前に塗る材料)は、仕上がってしまうと施主からは見えません。
見積書に下地材の製品名が書かれているかを確認し、「外壁材の種類や表面の処理をどうやって確かめたのか」「なぜその下地材を選んだのか」を聞いてみましょう。
新築時の図面や仕様書が手元にあれば、見積もりの前に用意しておくと話が早く進みます。
工事中に起こることを事前に説明してもらう



工事が始まってから「聞いていなかった」とならないように、事前にお客様へ説明していることはありますか?



モニエル瓦の家のときは、「こうなりますよ、ああなりますよ」という注意事項を書いた紙を作っていて、見積もりのときに読んでもらいながら説明します。



工事中に、どんなことが起こるんですか?



モニエル瓦は、水で洗うと色のついた砂が流れ出るんです。
植物や土、コンクリート以外のところには、その色の砂が残ると思ってくださいと伝えています。
オレンジ色の屋根やったら、外構の溝もオレンジ色になりますね。



お隣やご近所の敷地にも流れていきそうですね。



そうなります。
だから、ほかの家の前から集水桝のところまでは水で流していきます。
それを見たら、施主さんのご近所の人も嫌がると思うんで。
モニエル瓦は、セメントを主な原料とする瓦の表面に、着色したスラリー層をもつ屋根材です。
すでに製造が終わっている屋根材で、塗り替えでは表面の処理に経験が必要とされます。
モニエル瓦に限らず、外壁塗装では高圧洗浄の水や塗料の飛散、足場の設置、塗料のにおいなど、施主や近隣に影響が出る作業があります。
見積もりの段階で「工事中に何が起こるか」「近隣への影響にどう対処するか」を聞き、書面や口頭で説明してもらっておくと、工事が始まってからの「聞いていなかった」を防げます。
不具合はまとめて伝え、保証の年数を確認する



工事が終わってから不具合に気づいたとき、お客様はどうすればいいでしょうか?



前、ほかの業者で工事をした方から相談を受けたことがあります。
工事から3年たって電話がかかってきて、見に行ったら、塗る前に落としておくべきサッシまわりの汚れの上から塗装されていたんです。



3年間、そのままにされていたんですね。



そうなんですよ。「なんで3年も我慢してたんですか」と聞きました。
何十万円も払っているんですから、それなりの施工をしてもらわないと納得できないですよね。



そのときは、気になるところが次々に出てくるなら、まとめて伝えたほうがいいですよ、とお話ししました。それと、保証が何年あるのかを確認してから伝えてくださいと。
工事後に気になる箇所を見つけたら、その都度写真を撮って日付とともに記録し、ある程度そろった段階でまとめて施工した業者へ伝えましょう。
一度に伝えれば、補修の範囲や方法を業者と話し合いやすくなります。
ただし、まとめるために長く待つのは禁物です。伝える前に保証書で、保証する会社・対象になる不具合・保証の年数を確認しておきましょう。
保証期間を過ぎると、無償で直してもらえない場合があります。
業者と話がまとまらないときは、後述の消費生活センターにも相談できます。
編集部まとめ:取材で分かった確認ポイント
- 見積書の質問に、根拠を示して答えてくれるか
- 下塗り材の製品名と、その下塗り材を選んだ理由を説明できるか
- 外壁材の種類を、図面や現地調査でどう確かめたか
- 工事中に近隣へ影響が出る作業と、その対処を事前に説明してくれるか
- 保証書に、保証する会社・対象の範囲・期間が書かれているか
取材時期:2026年9月/取材・編集:ペイプロ編集部
※会社情報は公式サイトと、ペイプロ編集部の取材・アンケート回答をもとに掲載しています。
\神戸市・兵庫県で外壁塗装をお考えの方はこちら/



下塗り材が外壁材に合っていないと、上塗りの塗料がどれだけ高性能でも剥がれの原因になります。
見積書に下塗り材の製品名があるか、それを選んだ理由を説明できるかは、業者の知識を測るよい質問です。
悪質業者は契約前の7項目で見極める


契約前に確認したいのは、会社名と所在地、実際に施工する会社、建設業許可と資格、契約書面、見積書の塗料名と工程、保証する会社と範囲、契約するタイミングの7点です。
1つ当てはまるだけで悪質だと決まるわけではありません。
質問しても答えが返ってこない項目が続く場合に、いったん保留にする判断材料として使ってください。
会社名・所在地・法人番号を確認する
会社名と所在地は、名刺やチラシではなく契約書に書かれたもので確認します。
前述のとおり、兵庫県内には似た名前の会社が複数あり、処分を受けた会社と名前が似ているだけの別会社もあります。
法人であれば、国税庁の法人番号公表サイトで、登記上の本店と契約書の住所が一致するかを照合しておくと確実です。
実際に施工する会社を確認する
契約する会社と、現場で作業する会社が同じとは限りません。
下請けを使うこと自体は一般的な仕組みですが、兵庫県の処分には、元請けが請け負った工事を一括して下請けに担わせた事例もあります。
- 現場で作業するのは自社の職人か、協力会社か
- 現場の責任者は誰で、どのくらいの頻度で現場に来るか
- 工事中の連絡先は、契約した会社と現場のどちらになるか
建設業許可や資格を確認する
塗装工事業の建設業許可は、1件の請負代金が税込500万円以上の工事を請け負う場合に必要です。
戸建て住宅の外壁塗装はこの金額を下回ることが多いため、許可がないこと自体が違反とは限りません。
ただし、兵庫県の監督処分で最も多かったのは、許可が必要な金額の工事を無許可で請け負った事例でした。
許可の有無は、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で商号から調べられます。
塗装の技術に関する国家資格としては、一級・二級塗装技能士があります。
契約書面を受け取り、記載内容を確認する
兵庫県では、外壁塗装工事の請負契約で契約書面を作成しなかった業者が指示処分を受けています。
また、消費者庁の処分では、契約書面に営業員の虚偽の氏名を書いていた事例もありました。
- 工事内容、請負代金、着工と完成の時期が書かれているか
- 会社名・所在地・担当者名が、名刺や口頭の説明と一致しているか
- 訪問販売の場合、クーリング・オフについての記載があるか
見積書の塗料名・工程と、効果の根拠を確認する
見積書に「外壁塗装工事 一式」としか書かれていない場合は、内訳の提示を求めましょう。
確認したいのは、塗料と下塗り材のメーカー名・製品名、塗装面積、工程ごとの単価、塗装回数です。
「防水層が半永久的に続く」「割れの進行を止める」など効果を強く説明された場合は、その根拠となるメーカーの資料を見せてもらいましょう。
消費者庁の令和6年の処分では、撥水剤の効果について裏付けのない説明をしたことが不実告知と認定されています。
保証する会社と保証範囲を確認する
保証は、年数の長さだけで比べられるものではありません。
確認したいのは、
- 保証書を発行するのはどの会社か
- 何が起きたときに対象になるのか
- 対象外になる条件は何か
の3点です。
長い年数が書かれていても、発行した会社が撤退・廃業すれば保証を受けられない可能性があります。
訪問当日に契約しない
消費者庁が処分した外壁塗装の訪問販売では、「ご挨拶に回っている」と言って勧誘の目的を告げない、断っても勧誘を続ける、「これ以上値引きできない」と急がせる、夜9時ごろに訪問するといった行為が違反とされました。
突然の訪問で「今日決めてくれれば割引します」と言われても、その場では契約しないでください。
屋根などの不具合を指摘されたら、写真を見せてもらい、いったん帰ってもらってから別の業者にも見てもらいましょう。
国民生活センターも、災害に便乗した点検商法や住宅修理のトラブルに注意を呼びかけています。



7つのうち、最も答えに差が出るのは「誰が施工するのか」です。
この質問に具体的に答えられる会社は、現場の体制を把握していると考えてよいと思います。
契約後は記録を残して早めに消費者ホットライン188へ相談する


契約後にできるのは、記録が残る方法での解約の通知、契約書・見積書・写真などの保存、消費者ホットライン188や兵庫県の相談窓口への相談の3つです。
記録が残る方法で解約を通知する
訪問販売にあたる契約で、クーリング・オフの期間内であれば契約を解除できることがあります。
期間は法定書面を受け取った日から数えて8日以内で、通知は書面のほか電子メールなどでも行えます。
書面なら特定記録郵便や簡易書留、メールなら送信済みの控えを残しておきましょう。
契約書面に不備がある場合は、8日を過ぎていても解除できることがあります。
自分のケースが当てはまるかは、消費者庁の「クーリング・オフ」のページや相談窓口で確認できます。
契約書・見積書・写真を保存する
相談窓口に状況を伝えるときは、記録がそろっているほど話が早く進みます。
訪問販売では、口頭で説明された内容が契約書に書かれていないこともあり、あとから「言った・言わない」になりがちです。
次のものは捨てずに、1か所にまとめて保管しておきましょう。
- 契約書、見積書、保証書など受け取った書面すべて
- 営業担当者の名刺、会社名・所在地・連絡先が分かるもの
- 訪問日時、担当者の説明内容、やり取りしたメールやメッセージ
- 工事前・工事中・工事後の写真(自分で撮ったもの)
写真はスマートフォンで撮影すれば、撮った日時も一緒に残ります。
電話でやり取りした場合は、日時・相手の名前・話した内容をメモしておくと、あとで経緯を説明しやすくなります。
書面の原本は手元に置き、相談窓口や業者に見せるときはコピーを使うと安心です。
消費者ホットライン188や兵庫県の相談窓口に相談する
どこに相談すればよいか分からないときは、消費者ホットライン188に電話すると、住んでいる地域の相談窓口につながります。
| 相談先 | 連絡先・受付時間 |
|---|---|
| 消費者ホットライン | 188(いやや) 最寄りの相談窓口を案内 |
| 兵庫県立消費生活総合センター | 078-303-0999 神戸市中央区港島中町4-2 月〜金 9:00〜16:30 |
| 神戸市消費生活センター | 078-371-1221 神戸市中央区橘通3丁目4-1 神戸市立総合福祉センター5階 平日 9:00〜17:00(土日祝は188で10:00〜16:00) |
| 但馬消費生活センター | 0796-23-0999 豊岡市幸町7-11 |
| 法テラス | 法的なトラブルの相談窓口 収入などの条件により無料法律相談あり |
※年末年始は休みです。県内の各市町にも相談窓口があり、受付時間は窓口ごとに異なります(市町の消費生活相談窓口)。
出典:兵庫県立消費生活総合センター、神戸市消費生活センター、法テラス(2026年9月15日確認)



迷っている段階でも相談して構いません。
期間が決まっている手続きもあるので、判断がつかないうちに窓口へ連絡しましょう。
兵庫県の外壁塗装で業者選びに迷ったら?おすすめの塗装業者を紹介
ここでは、兵庫県で相談できる塗装業者4社を、この記事で解説した確認ポイントである「保証・点検」「工事中の報告と説明」「許可・資格」の観点で紹介します。
どの業者に依頼する場合も、契約前に契約書面・見積書・保証書の内容を書面で確認しましょう。
| 業者 | 保証・点検 | 工事中の報告・説明 | 許可・資格 |
|---|---|---|---|
| トラストカンパニー 加古川市 | 3・5・10年保証/1年ごとの定期点検 | 口コミに、担当者がこまめに連絡・対応してくれたという声 | 建設業許可/一級塗装技能士 |
| 伊吹塗装 姫路市 | 3・5・10年保証/無料の定期点検/リフォーム瑕疵保険 | 「塗り替え交換日記」で毎日の作業を共有/工事完了報告書を提出 | 建設業許可(塗装工事業)/一級塗装技能士 |
| 大木塗装 京都府与謝野町 | 5年保証 | 工程ごとの写真を記録する「工事台帳」 | 京都府知事許可/二級塗装技能士 |
| 浅尾美装 神戸市西区 | 自社保証5年/賠償責任保険 | 見積もり後に改めて訪問して説明/工事中の注意事項を書面で説明 | 一級塗装技能士/職業訓練指導員免許(塗装科) |
※各社の公式サイト、ペイプロの業者ページ、ペイプロ編集部の取材をもとに、2026年9月15日時点で確認した情報です。4社はいずれもペイプロで相談を受け付けている塗装業者で、掲載順は優劣を示すものではありません。
株式会社トラストカンパニー【加古川市】|遮熱塗料の施工と定期点検・延長保証


加古川市に本社を置き、神戸市・大阪市・京都市などにも拠点をもつ塗装会社です。
アステックペイントの正規取扱店で、遮熱塗料の施工を得意としています。
不動産事業も手がけており、住まいの購入・売却やリフォームもあわせて相談できます。
| 保証・点検 | 3年・5年・10年の保証。1年ごとの定期点検と、5〜10年の延長保証に対応 |
|---|---|
| 塗料 | 遮熱塗料のほか、耐用年数28〜30年とされる高耐久塗料を取り扱い |
| 説明・対応 | ペイプロに寄せられた口コミに、現場の担当者が丁寧で正直に説明してくれた、工事中もこまめに連絡・対応してくれたという声 |
| 許可・資格 | 兵庫県知事許可(般-6)第408388号/一級塗装技能士 |
| 拠点 | 本社:兵庫県加古川市加古川町粟津767-1 ほかに神戸市中央区、大阪市、京都市、千葉市、鳥取市 |
| 対応エリア | 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県ほか |
株式会社伊吹塗装【姫路市】|自社職人の一貫施工と「塗り替え交換日記」
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姫路市広畑区に本社を置き、兵庫県全域で外壁・屋根塗装を手がける塗装会社です。
2003年に事業を始め(2008年に法人設立)、足場の組立から塗装・解体までを自社の職人が担当しています。
この記事で「実際に施工する会社を確認する」と解説したポイントを、会社の体制として明示している業者です。
| 施工体制 | 足場の組立から塗装・解体まで自社職人が一貫して担当 |
|---|---|
| 工事中の報告 | 職人がその日の作業内容を記入する「塗り替え交換日記」で進捗を共有。完了時に工事完了報告書と保証書を提出 |
| 保証・点検 | 3年・5年・10年の保証。無料の定期点検。リフォーム瑕疵保険に加入(日本住宅保証検査機構登録店) |
| 診断 | 無料の外壁診断と点検報告書。口コミに、ドローンやサーモグラフィで確認してくれたという声 |
| 許可・資格 | 兵庫県知事許可(般-23)第460911号(塗装工事業・建築工事業)/一級塗装技能士、外壁劣化診断士ほか |
| 対応エリア | 兵庫県全域(距離による追加料金なし) |
株式会社大木塗装【京都府与謝野町・兵庫県対応】|工程ごとの写真を残す「工事台帳」
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京都府与謝野町に本社を置き、昭和48年の創業から50年以上続く塗装店です。
本社は京都府ですが兵庫県にも対応しており、ペイプロには西宮市で工事をした方の口コミが寄せられています。
工程ごとの写真を記録する「工事台帳」で、下塗りなど仕上がると見えなくなる部分の施工も確認できます。
| 工事中の報告 | 工程ごとの写真を記録する「工事台帳」で施工内容を共有。口コミに、作業終わりの報告が丁寧だったという声 |
|---|---|
| 近隣への配慮 | 職人の挨拶を徹底。口コミに、お隣から「感じのいい人たち」と言われた、洗濯物のタイミングを教えてもらえたという声 |
| 保証 | 5年保証 |
| 許可・資格 | 京都府知事許可 第38028号/二級塗装技能士、足場組立作業主任者ほか |
| 対応工事 | 外壁・屋根塗装、防水、雨漏り修理のほか、和風建築の塗装や給湯器交換などにも対応 |
| 対応エリア | 兵庫県、京都府、大阪府、滋賀県、奈良県、福井県 |
浅尾美装【神戸市西区】|現地調査から見積もりの説明まで代表が担当


神戸市西区北別府に拠点を置く塗装店で、この記事の取材に協力いただいた会社です。
2005年の創業で、現地調査と見積もりはすべて代表の浅尾さんが担当しています。
図面で外壁材の表面処理を確かめてから下地材を選び、見積もりのあとは改めて訪問して内容を説明しています。
| 施工体制 | 現地調査・見積もりは代表が担当。協力業者に請け負ってもらう現場にも代表が足を運ぶ |
|---|---|
| 説明 | 見積もり後に改めて訪問して説明。モニエル瓦の家では、工事中に起こることを注意事項の書面で説明 |
| 下地の確認 | 図面で外壁材の種類や表面処理を確かめてから下地材を選定 |
| 保証・保険 | 自社保証5年/賠償責任保険に加入 |
| 資格 | 一級塗装技能士/職業訓練指導員免許(塗装科)/雨漏り検診アドバイザーほか |
| 対応エリア | 兵庫県全域 |
兵庫県の外壁塗装・悪質業者に関するよくある質問
まとめ|処分歴と契約書面・施工体制を確認してから契約しよう
兵庫県には、外壁塗装業者だけをまとめた公的な「悪質業者リスト」はありません。
県・国の処分歴を確認したうえで、契約書面・施工する会社・保証する会社を確かめ、訪問当日は契約しないことが大切です。
- 兵庫県の監督処分は63件。外壁塗装工事に直接関わるのは、契約書面を作成しなかった1件
- 消費者庁は、神戸市の訪問販売業者を外壁塗装(2022年)・住宅リフォーム(2024年)で業務停止にしている
- 県内の訪問販売の苦情は3,268件で、品目別の1位は修理サービス(602件)
- 契約後に不安を感じたら、消費者ホットライン188・兵庫県立消費生活総合センター(078-303-0999)へ
※本記事に掲載した行政処分の情報は、兵庫県および国の公表資料をもとに2026年9月15日時点で確認したものです。営業停止などの期間はいずれも終了しており、現在の営業状況を示すものではありません。
\ 営業電話なし・断ってもOK /
兵庫県内の業者探しや費用については、次の記事もあわせてご覧ください。


















